ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)5/18の欧米マーケット影響
米国失業保険申請件数・失業保険継続申請件数・フィラデルフィア連銀景況指数の強い数値、FRB要人タカ派発言、米債務上限交渉の進展により、138.69まで急騰。
NYマーケットに入ってから米債務上限交渉の情報錯綜し、ドル円伸び悩んだが引けに掛けて株先物・株価指数上昇のリスクオン円売りで上昇継続。
(2)経済指標
・日本消費者物価指数
(3)要人発言
・FRB当局者(特にパウエル議長)
(4)その他
・欧米金融システム不安
・米国債務上限問題
・G7首脳会議(5/19~21)(Bloomberg)
5/19最大の注目はパウエルFRB議長発言。連日、FRB当局者からはタカ派発言が相次いでドル円上昇の要因となっている。パウエル議長からもタカ派発言あればドル円上昇、サプライズのハト派発言あればドル円急落の可能性あり。上手くバランスを取るような発言なら乱高下もあり得るか。
また、本日から開催されるG7首脳会議が順調に進めばリスクオンで更にドル円上昇に繋がる期待もあり。
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
G7首脳首脳会議(広島開催、5/19~21)
8:30 経済指標
日本消費者物価指数4月度(Bloomberg)
前年比:前回3.2%、予想3.4%、結果3.5%(◎)
コア前年比:前回3.1%、予想3.4%、結果3.4%(○)
【考察】強い数値の円買い材料でドル円下落したが直ぐに全戻し。
東京マーケット(9:00~15:00)
9:55 週末かつ実質五十日仲値(5/20休場につき)
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
16:32~要人発言
植田日銀総裁(Bloomberg)
「金融緩和を続けていくことが必要」
【考察】いつものハト派発言でサプライズないもののドル円下げ止まり。
24:06~要人発言
米国パウエルFRB議長(バーナンキ元FRB議長と対談予定)
「インフレは目標2%を遥かに上回っている」
「信用不安を考慮すると金利は十分に高くする必要がない可能性」
【考察】タカ派発言からのハト派発言でドル円下落。FRB当局者からは連日タカ派発言であったことからハト派発言はサプライズ。
24:11~要人発言
米国イエレン財務長官(Bloomberg)
「銀行CEOとの会議でさらなる合併が必要になる可能性」
【考察】鎮静化していた米国金融システム不安再燃。パウエル議長発言に注目が集まっていた中での突然のサプライズ発言によって株先物・株価指数下落の円買いでドル円急落。
24:17 報道
「米国共和党の債務交渉担当者、債務上限交渉から離脱」(Bloomberg)
【考察】債務上限交渉進展が見られていた中でサプライズ報道。立て続けのリスクオフ材料でドル円下落継続。
25:28~要人発言
米国共和党マッカーシー下院議長
「債務上限交渉、進展していない」
【考察】リスクオフ円買いでドル円下落。
28:30 経済指標
IMM通貨先物5/16時点(ポジション推移)
円ショート拡大
【考察】円売り材料
<まとめ>
東京マーケット:
日経平均株価ギャップアップのリスクオンスタートでバブル後高値を上回る3万0900円台到達(日本経済新聞)。そのためか利確の日経平均株価下落に連れて円買い、更にドル売りドル円急落。
欧米マーケット:
欧州オープンから独国債利回り上昇の影響やパウエルFRB議長のタカ発言期待で米国債利回り上昇しドル円上昇。
注目されていたパウエル議長のタカ派発言直後、米国イエレン財務長官の銀行統合可能性示唆(金融システム不安再燃)、米国債務上限交渉決裂報道によってリスクオフ、更にパウエルFRB議長のハト派発言も出たことで材料3連発のドル円急落。クローズに掛けて週末持越しを避けたいショート勢の利確が入ったためか急落から約半値上昇で引け。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
5/19(金)は5/18(木)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、逆イールド縮小)でドル買い材料交錯。
ドルインデックス日足陰線はイールドカーブでなく調整の影響か。単に調整なら上昇もしやすいか。
6月FOMCの利上げ幅見通しは、据え置き78.0%。25bps引き上げ22.0%。(CME FedWatch Tool)
テクニカル分析
トレード
- 月足:5月陰線形成中。
- 週足:5/15週、陽線形成中。上昇トレンドでボリンジャーバンド+2σバンドウォーク開始。
- 日足:5/18大陽線。スラストアップが続きボリンジャーバンド+2σバンドウォーク。よって上昇継続優位。
- 4H足:上昇トレンド。ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート138.498又は1H足20MA付近まで下落→1H足レジスタンス138.736をダウ上昇→目標4H足レジスタンス139.346
(B)1H足サポート138.243又は1H足20MA付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス138.736
②ショート
(C)1H足サポート138.243又は1H足20MAをダウ下落→目標1H足サポート137.747
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
138.243をダウ下落→(C)ショート
ショート:138.151
S/L:138.353
獲得pips:-20.2
5月通算:7勝5敗、勝率58.3%、平均RR 1.89、獲得Pips +111.0
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