2022年7月13日(水)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
本日は米国消費者物価指数(CPI)が最大の注目材料。米国労働省によれば、CPIが「前月比1.7%/前年比10.2%になる」との偽情報がオンラインで拡散されているとのこと。CPIまでは不安定なドル円の動きになる可能性あり。発表後は⑥-1,2のいずれでも大きな動きになりそう。

①日米金融政策差→米国金融引き締め・日本金融緩和継続→ドル買い円売り→ドル円上昇
②-1 米国金融当局者タカ派発言→米国債利回り上昇ならドル買い→ドル円上昇
②-2 米国金融当局者ハト派発言→米国債利回り下落ならドル売り→ドル円下落
③-1 日本要人からの強い円安牽制発言→円買い→ドル円下落→下げ止まりから押し目買い勢によるドル円上昇
③-2 日本要人からの円安容認発言→円売り→ドル円上昇
④-1 リセッション懸念→株先物・株価指数下落→リスクオフドル買い円買い(通貨強弱「円>ドル」なら)→ドル円下落
④-2 リセッション懸念→急速な米国利上げ警戒後退→米国債利回り低下→ドル売り→ドル円下落
④-3 リセッション懸念→急速な米国利上げ警戒後退→株先物・株価指数上昇(通貨強弱「ドル>円」なら)→ドル円上昇
⑤リスクオン→株先物・株価指数上昇(通貨強弱「ドル>円」なら)→ドル円上昇
⑥-1 米国経済指標結果が強い数値→ドル買い→ドル円上昇
⑥-2 米国経済指標結果が弱い数値→ドル売り→ドル円下落

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

欧州マーケット(16:00~25:00)

20:00 経済指標
米国MBA住宅ローン申請指数 :注目度は高くないため確認のみ。
前週比:前回-5.4%、結果-1.7%(○)

21:30 経済指標
米国消費者物価指数(CPI)6月度
前月比:前回1.0%、予想1.1%、結果1.3%(◎)
前年比:前回8.6%、予想8.8%、結果9.1%(◎)
コア前月比:前回0.6%、予想0.5%、結果0.7%(◎)
コア前年比:前回6.0%、予想5.8%、結果5.9%(○)
(Bloomberg)

【考察】
発表前:15M足アセンディングトライアングル形成。発表直前は下長ヒゲピンバーで上昇示唆。
発表後:注目度が高いコア指数に加えて総じて強い数値。「ファンダメンタルズとテクニカル」の方向性一致でドル円急騰。しかし一気に4H足抵抗に到達したことで戻し大。やはり、指標強くとも上位足の節目は重要。

22:48 要人発言
米国バイデン大統領
「インフレは容認できないほど高い」
「データは古い。ガソリン価格は30日間下落。」
「ガソリン価格を下げるために出来ることを全て実行する」


【考察】タカ派発言

NYマーケット(22:30~29:00)

23:30 経済指標
米国週間石油在庫統計
「在庫増→需要低迷・供給過多→原油・ガソリン売り材料→ドル売り」、「在庫減→需要増・供給不足→原油・ガソリン買い材料→ドル買い」

原油在庫:前回823.4万バレル、予想-46.7万バレル、結果325.4万バレル(○)
ガソリン在庫:前回-249.6万バレル、予想-100.7万バレル、結果582.5万バレル(◎)

26:00 経済指標
米国30年債入札
「入札好調→利回り低下→ドル売り」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い」の動き。
前回3.185%、結果3.115%(◎)

27:00 経済指標
米国財政収支6月度:前回-660億ドル、予想-765億ドル、結果-888億ドル(✕)

27:00 要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「6月CPIは懸念を呼ぶ」
「7月FOMCであらゆる要素を考慮」
(Bloomberg)

【考察】タカ派発言

27:04 経済指標
米国地区連銀経済報告(ベージュブック)
FOMC開催の2週間前に公表。米国金利決定の材料とされるため注目度大。


「経済活動は緩慢なペースで拡大」
「幾つかの地区では需要減速の兆候」
「5地区は景気後退のリスク増大に対する懸念」
「今後の成長見通しは大半で悲観的」
(Reuters)

【考察】景気後退懸念増大

27:47 要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「インフレが高すぎる」
「6月CPIはインフレが広範囲に基づいていることを示した」
「インフレ抑制に焦点を当てるべき」
「景気後退リスクがある」


【考察】タカ派発言

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. CAD(資源国リスクオン通貨):前日8位。カナダ銀行(BOC)が市場予想より強い利上げと声明の追加利上げ示唆で買い。
  2. CHF(リスクオフ通貨):前日4位。
  3. EUR(リスクオン通貨):前日7位。
  4. NZD(資源国リスクオン通貨):前日3位。ニュージーランド準備銀行(RBNZ)の利上げ予想通りで買い。RBNZ声明の利上げペース鈍化示唆で売り。
  5. GBP(リスクオン通貨):前日6位。英国鉱工業生産指数と製造業生産高の強い結果で買い。貿易収支の弱い結果で売り。
  6. AUD(資源国リスクオン通貨):前日2位。
  7. USD(基軸通貨):前日5位。米国CPIの強い結果で買い、米国債利回り低下で売り。
  8. JPY(リスクオフ通貨):前日1位。

米国債イールドカーブ

7/13(水)は7/12(火)に対して、ツイスト・フラットニング(短期金利上昇、長期金利低下、長短金利差拡大)。2年と10年利回りの逆イールド継続。

*ツイスト・フラットニング:
直近の景気良好→政策金利引き上げ(又は予測より利上げ前進)の可能性浮上→将来は景気減速懸念→将来は利上げ見込み後退→直近のドル買い、将来のドル売り示唆

・ドルインデックス:日足コマ足陰線。7/13上昇優勢と推測に対して2日連続のレンジ推移。しかし、ボリンジャーバンドエクスパンションかつ+2σバンドウォーク継続中であることから、7/14も上昇優勢と推測。

・米国債2年利回り:日足上ヒゲ陽線。7/13は想定通り上昇。20MA付近ネックライン3.014%を上抜けており、7/14は上昇の可能性高いと推測。

・米国債10年利回り:日足上ヒゲピンバー陰線。7/13上昇推測に対し下落。しかし、2.906%で下げ止まったおり、7/14は上昇の可能性高いと推測。

7/14、ドルインデックスと米国債2年ではドル買い優勢、米国債2年,10年利回りもドル買い優勢、イールドカーブからはドル売り優勢。総じてドル買い優勢と推測します。

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
  • 週足:ボリンジャーバンド+1σ~+2σ間の上昇トレンド。
  • 日足:7/12は陰線。7/11で上抜けしたレンジ上限136.667に対してレジサポ完了と考えれば、7/13上昇優勢。ボリンジャーバンド+2σでエクスパンションしつつあり。
  • 4H足:ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク終了するも上昇トレンド。
  • 1H足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H・4H足レジスタンス137.059上抜け→レジサポ→目標1H・4H足戻り高値137.593。

②ショート
(B)4H足サポート136.667下抜け→レジサポ→目標4H足押し安値136.078。


【考察】前提:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上

トレード1
11:00 137.059上抜け→レジサポ→(A)ロング
14:30 S/L 136.969到達→(A)ロング失敗

ロング:137.169
目標利益:(137.593-137.169)×100=42.4 pips
S/L :137.169-0.20=136.969
RR: 42.4/20=2.12
結果: -20.0 pips

トレード2
20:45 137.059上抜け→レジサポ→(A)ロング
21:45 T/P 137.593到達→(A)ロング成立

ロング:137.097
目標利益:(137.593-137.097)×100=49.6 pips
S/L :137.097-0.20=136.897
RR: 49.6/20=2.48
結果: +49.6 pips

7月通算:5勝7敗、勝率41.7%
7月獲得pips:+67.0

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