ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)8/2の欧米マーケット影響
欧州オープン後も株先物・株価指数下落リスクオフ円買いでドル円下落継続していたが、株先物・株価指数が上昇に転じるとリスクオン円売りでドル円上昇。次いで米国ADP雇用者数が予想より強い数値でドル円上昇後押しとなり、東京マーケットの下落を全戻し。
NYマーケットに入ると、株価指数急落のリスクオフドル買い円買い交錯し、ドル円乱高下。
【米国市況】株下落、長期債利回りが大幅上昇-格下げでもドル買い(Bloomberg)
(2)経済指標
・米国新規失業保険申請件数、米国失業保険継続申請件数
・米国非農業部門労働生産性指数速報値、米国単位労働コスト速報値
・米国PMI確報値(サービス業、総合)
・米国製造業新規受注
・米国耐久財受注確報値
・米国ISM非製造業景気指数
(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
(4)その他
・米国主要企業決算
・TOM(Turn of the Month)効果(アノマリー)
株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。
月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中しやすい。株式購入で株高・円売り→ドル円上昇材料、株式売りで株安・円買い→ドル円下落材料になり得る。
7/26FOMC公表後のパウエルFRB議長が今後の利上げもデータ次第と明言したことで、9月FOMCまでインフレ指標発表で一喜一憂する展開が続く見込み。
8/1の米国JOLTS求人件数と米国ISM製造業景気指数は弱い数値であったが下落は限定的、8/2米国ADP雇用者数の強い数値ではドル円上昇。
つまり、今週も注目度の高い米国経済指標で強い数値が出れば素直にドル円上昇、弱い数値が出ても下落は限定的で押し目買いの機会となっており、本日もこの傾向を活用したい。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
11:33 要人発言
松野官房長官
「為替動向しっかり注視している」
【考察】円安牽制発言だが影響薄
13:05 要人発言
日銀、臨時の国債買い入れオペを通知-中長期ゾーン対象(Bloomberg)
【考察】日本国債利回り低下の円売りでドル円上昇
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
20:00 経済指標
英国中銀政策金利
前回5.00%、予想5.25%、結果5.25%(〇)
20:02~要人発言
MPC議事要旨
【考察】タカ派発言
20:39~要人発言
ベイリーBOE総裁
【考察】タカ派発言
英中銀、政策金利5.25%に引き上げ-引き締めは長期必要と警告(Bloomberg)
21:21~要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
リッチモンド連銀総裁、6月のインフレ鈍化は経済の軟着陸を示唆も(Bloomberg)
【考察】ハト派発言
21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回22.1万件(改定)、予想22.5万件、結果22.7万件(×)
米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回169.0万件(改定167.9)、予想172.0万件、結果170.0万件(○)
米新規失業保険申請件数、前週比0.6万件増の22.7万件-予想22.5万件(Bloomberg)
21:30 経済指標
米国非農業部門労働生産性指数速報値
農業部門を除いたモノとサービスを生産する労働者の生産性を把握する指標。
前期比:前回-2.1%(改定-1.2)、予想1.2%、結果3.7%(◎)
米国単位労働コスト速報値
前期比:前回4.2%(改定3.3)、予想2.6%、結果1.6%(×)
米労働生産性、4-6月速報値は3.7%上昇-予想は2.2%上昇(Bloomberg)
22:45 経済指標
米国PMI確報値
(速報値発表日:10/24, 11/23, 12/16, 1/24, 2/21, 3/24, 4/21, 5/23, 6/23, 7/24)
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
サービス業:前回52.4、予想52.4、結果52.3(×)
総合:前回52.0、予想52.0、結果52.0(○)
23:00 経済指標
米国製造業新規受注
前月比:前回0.3%(改定0.4)、予想2.3%、結果2.3%(○)
23:00 経済指標
米国耐久財受注確報値:設備投資の先行指標
前月比:前回4.7%(改定)、予想4.7%、結果4.6%(×)
コア前月比:前回0.6%(改定)、予想0.6%、結果0.5%(×)
23:00 経済指標
米国ISM非製造業景気指数(過去の発表日; 8/3, 9/6, 10/5, 11/3, 12/5, 1/6, 2/3, 3/3, 4/5, 5/3, 6/5, 7/6 ,8/3)
景気の先行指標として注目度大。
基準50、前回53.9(改定)、予想53.1、結果52.7(×)
米ISM非製造業総合景況指数、7月は拡大ペース鈍化-雇用減速(Bloomberg)
【考察】弱い数値でドル円下落。
29:02 米国主要企業決算
アマゾン
売上高:予想1,315億ドル、結果1,344億ドル(◎)
EPS:予想0.35ドル、結果0.65ドル(◎)
アマゾン7~9月売上高見通し、市場予想上回る-電子商取引好調(Bloomberg)
29:31 米国主要企業決算
アップル
売上高:予想816.9億ドル、結果818.0億ドル(◎)
EPS:予想1.19ドル、結果1.26ドル(◎)
アップル、iPhoneは市場予想に届かず-サービス収入の伸びに影落とす(Bloomberg)
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値143.34から方向感のないレンジ推移していたが、日銀臨時オペ通知を受けて日足高値143.90まで上昇。
きょうの国内市況(8月3日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
8/2の米国格付け会社フィッチによる米国債格下げの影響引き継いで株先物・株価指数下落リスクオフ円買いでドル円急落。米国ISM非製造業景気指数の弱い数値が更にドル円下落し日足安値142.07を付けたが、4H足押し安値142.33を抜ける材料にはならず押し目買いが入り、日足終値142.56で引け。
【欧州市況】株は3日続落、テクノロジー株安い-国債は下落(Bloomberg)
【米国市況】国債下げ深まる、S&P500種は3日続落-一時142円07銭(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
8/3(木)は8/2(水)に対しベア(短期金利上昇、長期金利上昇)、逆イールド縮小。ドル買い材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
9月公表:据え置き82.5%、25bps引き上げ17.5%、50bps引き上げ0.0%
テクニカル分析
トレード
- 月足:7月下長ヒゲ陰線確定。レンジ内の上昇トレンド。
- 週足:7/31週、陽線形成中。
- 日足:8/2下長ヒゲ陰線。レンジ内の上昇トレンド。
- 4H足:上昇チャネル。
- 1H足:レンジ。
- 15M足:レンジから下降トレンド推移中。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート142.748又は4H足20MA付近まで下落→ダウ転換上昇→目標日足レジスタンス143.329
(B) (C)後、4H足サポート142.338をダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス142.748
②ショート
(C)1H足サポート142.748又は4H足20MAをダウ下落→目標4H足サポート142.338
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
(A)ロング:142.505
T/P:142.748
獲得pips:+24.3
8月通算:1勝0敗、勝率100.0%、平均RR 2.01、獲得Pips +24.3
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