2022年5月2日(月)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. ウクライナ情勢緊迫化
ロシアにとって重要な5/9「戦勝記念日」に勝利宣言する可能性が浮上しており、ロシアはウクライナ東部への大規模攻撃を開始、首都キーウ含めた中枢への攻撃も明言。
5/9が迫っていることから、今週は更にリスクオフが強まる可能性が高く、その際ドル買い円買いが交錯してドル円が大きく変動しやすい。つまり、ウクライナ情勢悪化に関する報道や発言あれば様子見が適切と考えます。

2. 経済指標・要人発言
米国ISM製造業景気指数4月度が注目大。「サプライズの強い結果→ドル買い→ドル円上昇」や「サプライズの弱い結果→ドル売り→ドル円下落」を想定します。

マーケットの動き

東京マーケット前
6:00 取引開始
・ドル円: 129.736 (前営業日終値 129.866 から -13.00 pips )

【考察】
ドル円ギャップダウンスタートから直ぐに窓埋め上昇。

東京マーケット(9:00~15:00)
9:00 オープン
・ドル円: 129.999 (始値比 +26.30 pips )
・米国債2年利回り: 2.731
・米国債10年利回り: 2.920
・日経平均株価: 26851.1 (前日営業日終値 26847.68 から +3.42 )
・TOPIX 1899.92 (前日営業日終値 1899.62 から +0.30 )

【考察】
株価指数はギャップアップスタートしたものの、先週末の米国主要3指数急落を受けて、下落転換。「ドル売り」かつ「株価指数下落→リスクオフ円買い」でドル円急落。

9:55 仲値
・ドル円: 130.054 (始値比 +31.80 pips )(東京マーケット始値比 +5.50 pips )

【考察】
3連休前で実質五十日仲値のためか、仲値に向けて「ドル買い」「円売り」で129.605から急反発上昇。仲値通過後も「ドル買い」「円売り」継続しドル円上昇。

15:00 クローズ
・ドル円: 130.406 (始値比 +67.00 pips )(東京マーケット比 +40.70 pips )
・米国債2年利回り: 2.733
・米国債10年利回り: 2.942
・日経平均株価: 26818.46 (前営業日比 -29.22 、 -0.11 %)
(東京マーケット始値比 -32.64 、 -0.12 %)
・TOPIX 1898.35 (前営業日比 -1.27 、 -0.07 %)
(東京マーケット始値比 -1.57 、 -0.08 %)

欧州マーケット(16:00~24:30)
16:00 オープン
(英国はアーリー・メイ・バンク・ホリデー(Early May Bank Holiday)で休場)
・ドル円: 130.309 (始値比 +57.30 pips )

NYマーケット(22:30~29:00)
22:30 オープン
・ドル円: 130.067 (始値比 +33.10 pips )
・米国債2年利回り: 2.721 (始値比 +2.721 % )
・米国債10年利回り: 2.975 (始値比 +2.975 % )
・ダウ平均: 32978.49 (前営業日終値 32977.22 から +1.27 )
・S&P500: 4130.61 (前営業日終値 4131.92 から -1.31 )
・ナスダック: 12331.69 (前営業日終値 12334.65 から -2.96 )


22:45 経済指標
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
米国製造業PMI確報値4月度:速報値でなく確報値であるため注目度は低め。

基準50、前回59.7、予想59.7、結果59.2(✕)

23:00 経済指標
米国ISM製造業景気指数4月度:景気先行指数として注目度大。2021年12月以降は60を下回っているものの、基準50を大きく上回っており米景気の強さが見て取れます。
基準50、前回57.1、予想57.6、結果55.4(✕)

米ISM製造業総合景況指数が予想外に低下、2020年以来の低水準(Bloomberg)

米国建設支出3月度:前月比前回0.5%、予想0.8%、結果0.1%(✕)
米建設支出、3月は0.1%増 公共部門減少で予想下回る伸び(Reuters)

【考察】
全て前回かつ予想より弱い数値でドル売りドル円急落になるかと思いましたが、5月FOMCの金融政策の方針が変わる程のサプライズではないと判断されたようで、初動下落したものの直ぐに押し目買いが入った流れ。

25:00 欧州クローズ
・ドル円: 130.201 (始値比 +46.50 pips )
・米国債2年利回り: 2.731 (始値比 +2.731 % )
・米国債10年利回り: 2.990 (始値比 +2.990 % )

29:00 NYクローズ
・ドル円: 130.204 (始値比 +46.80 pips )
・米国債2年利回り: 2.735 (始値比 +2.735 % )
・米国債10年利回り: 2.994 (始値比 +2.994 % )
・ダウ平均: 33061.49 (前営業日比 +84.29 、 +0.26 %)
(NYマーケット始値比 83.00 、 +0.25 %)
・S&P500: 4155.39 (前営業日比 +23.47 、 +0.57 %)
(NYマーケット始値比 24.78 、 +0.60 %)
・ナスダック: 12536.03 (前営業日比 +201.39 、 +1.63 %)
(NYマーケット始値比 204.34 、 +1.66 %)

【考察】
米国主要3指数は引け1時間前から揃って急騰し日足陽線で引け。米利上げ期待に伴う国債利回り上昇に加えて、米国リセッション報道・発言が目に付くようになっているにも関わらず、月初のリバランスのためか。明確な株価指数買戻しの材料見当たらず。

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. USD(基軸通貨):前日4位。5/3~4のFOMCでの金融引き締め(0.50%利上げ、バランスシート縮小)を意識した国債利回り上昇。
  2. AUD(資源国リスクオン通貨):前日8位。5/3豪中銀政策金利引き上げ期待。
  3. CAD(資源国リスクオン通貨):前日6位。原油先物上昇。
  4. JPY(リスクオフ通貨):前日2位。米国債利回り上昇で売りと世界株価指数下落リスクオフ円買い交錯。
  5. NZD(資源国リスクオン通貨):前日7位
  6. EUR(リスクオン通貨):前日3位。米国債利回り上昇で売り。
  7. CHF(リスクオフ通貨):前日5位。米国債利回り上昇で売り。
  8. GBP(リスクオン通貨):前日1位。米国債利回り上昇で売り。

米国債イールドカーブ

5/2(月)は4/29(金)に対して、ベア・スティープニング(短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差縮小)。5年~10年で逆イールド発生。

*ベア・スティープニング:直近の景気良好→景気過熱抑制のために政策金利上げの可能性浮上→長短金利上昇→長期金利高く将来も利上げ見込み→好景気継続→リスクオン→ドル買い示唆

【考察】
4/27、4/28と同様に4/29も5月FOMCでの米利上げ期待で米国債利回り上昇の様子。

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足: 2ヶ月大陽線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
  • 週足:8週連続陽線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
  • 日足: 陰線で引けたものの日足上昇トレンド継続。
  • 4H足:ボリンジャーバンドスクイーズに移行中でレンジ。20MA付近サポート129.388で下げ止まり。反発の可能性高いか。
  • 1H足:20MA下で下降チャネル形成。一気に戻り高値129.832到達。
  • 15M足:ダブルボトム形成し上昇中。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足下降チャネル上抜け→1H足20MA反発・レジサポ→目標日足実体130.768。

②ショート
(B)4H足20MAかつサポート129.388下抜け→レジサポ→目標4H足サポート128.873。

日足以上が強い上昇トレンドであるためロング優先。

【考察】
10:00 1H足下降チャネル上抜け→1H足20MA反発・レジサポ→(A)ロング可
15:15 130.477到達から急落。4H足長ヒゲ付近130.484(131.255からの下落に対する約61.8%戻しに相当)からの戻り売りに押されて目標130.768未達→(A)ロング不成立。
よって、130.500を上抜けてからの上昇狙いが必要であったと考えます。


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