ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
1.経済指標
・東京消費者物価指数
・日銀、金融政策決定会合における主な意見(12月18・19日分)
2.要人発言
・政府日銀円安牽制
・米国トランプ次期大統領
・FRB
3.その他
・TOM効果:株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中する傾向があります。「株買い→円売り材料」、「株売り→円買い材料」の傾向。特に2024年1月から新NISAが始まり全世界株への資金流入が一気に進んでおり、「株買い→円売り→ドル円上昇」しやすいと推測されます。
・月末年末スポット応当日
・サンタクロースラリー(年末最後の5営業日と年始最初の2営業日; 12/24-1/3。米国株上昇期待)
・地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア)
4.参考情報
最近の相場を動かす主な材料は、①米国労働市場、②インフレ、③米国経済成長、④地政学リスク、⑤円キャリー取引(促進or巻き戻し)に分類できます。
5.本日の注目材料
(1)米国経済指標
特になし。
マーケット動向
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:30 経済指標
東京消費者物価指数(CPI)(政府統計の総合窓口)
全国消費者物価指数の先行指標で日本国内のインフレが進んでいる中で注目度が高まっています。
日銀物価目標2.0%。日銀政策金利0.25%
前年比:前回2.6%(改定)、予想2.9%、結果3.0%(◎)
コア前年比:前回2.2%(改定)、予想2.5%、結果2.4%(△)
コアコアCPI前年比:前回1.9%(改定)、予想1.9%、結果1.8%(×)
【考察】強弱混在。
8:50 経済指標
日銀、金融政策決定会合における主な意見(12月18・19日分)(日本銀行)
【考察】ハト派内容。ドル円上昇
東京マーケット(9:00~15:30)
9:55 仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。年末・月末スポット応当日は仲値に向けて売買交錯しやすい。
*スポット:直物為替(直物取引)。原則、売買を契約した日(約定日)から2営業日後に受け渡しをする外国為替取引のことです。
*スポット応当日:スポットの受け渡し日のこと。年末、月末や四半期末には仲値に向けた実需勢等の売買が交錯しやすく荒い値動きが生じる可能性があります。
10:59~要人発言
投機含め為替市場の動向憂慮、行き過ぎた動きには適切に対応=加藤財務相(Reuters)
【考察】円安牽制発言。ドル円下落。
欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値157.91
日銀、金融政策決定会合における主な意見(12月18・19日分)ハト派内容を受けて東京オープン後に日足高値157.95を付けると、前日スワップ7倍デー狙い短期勢決済や加藤財務相の円安牽制発言で日通し安値157.51へ下落。
しかし、弱い牽制発言では材料不足かつ押し目買い材料となり157.77へ再上昇して引けました。
【日本市況】日経平均5カ月ぶり4万円台、円安で-10年債1.1%超え(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープン後は材料不足からドル円揉み合い続いていましたが、米国株下落(円キャリー巻き戻し)に連れて日足安値157.35へ急落。しかし、ここでも明確な材料見られず一時的な動きに留まりほぼ全戻し上昇で引けました。
日足終値157.84
【米国市況】株下落、ハイテク中心に売り-円は対ドル157円台後半(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
<ドル売買交錯>
買い材料:
・原油先物価格上昇
売り材料:
<円買い優勢>
買い材料:
・加藤財務相の円安牽制発言
売り材料:
・日銀、金融政策決定会合における主な意見(12月18・19日分):ハト派内容
・原油先物価格上昇
・2024年6月調査想定為替レート上期144.96(日本銀行、短観)以上推移→日本企業業績改善・株上昇(円キャリー促進)
・構造的円売り(日米金融政策差[日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続]、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増)
・その他円売り(自動車認証不正問題、航空燃料不足・パイロット不足・クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念)
政策金利市場織り込み
・FRB:現行政策金利4.25-4.50%
2024年FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool)
次回1月29日(水)公表:据え置き(89.3→89.3%)、0.25%引き下げ(10.7→10.7%)
2025年内利下げ観測:-0.25%×2回=0.50% → 政策金利3.75~4.00%相当
テクニカル分析
トレードシナリオと結果
- 月足:12月陽線形成中。レンジ。三尊右肩付近。
- 週足:12/23週、陽線形成中。上昇トレンド。BB+2σ付近
- 日足:12/26陽線。上昇トレンド。BB+2σ付近
- 4H足:上昇トレンド。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①Long
(A)4H足レンジ高値157.695付近へ下落→転換上昇→目標日足高値158.087
(B) (A)後、日足高値158.087をダウ上昇→目標日足戻り高値158.355
②Short
(C)日足戻り高値158.355付近へ上昇→転換下落→目標4H足レンジ高値157.695
シナリオ外のためトレードなし
12月通算:5勝6敗、勝率45.5%、RR2.02 、+20.4pips
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