2025年11月13日(木)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ
テクニカル
1. トレードシナリオと結果

ファンダメンタルズ

注目材料

１．経済指標
・日本国内企業物価
・日本5年債入札
・米国新規失業保険申請件数、失業保険継続申請件数：政府機関閉鎖で公表延期
・米国消費者物価指数(CPI)：政府機関閉鎖で公表延期
・米国30年債入札

２．要人発言
・政府、日銀円安牽制
・植田日銀総裁（参院予算委員会）
・米国トランプ大統領
・FRB

３．その他
・地政学リスクオフ（ウクライナ・ロシア、インド・パキスタン）

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

8:22 要人発言
米国下院
政府つなぎ予算可決

8:50 経済指標
日本国内企業物価
前月比：前回0.3%（改定0.5）、予想0.4%、結果0.4%（○）
前年比：前回2.7%（改定2.8）、予想2.5%、結果2.7%（○）

東京マーケット(9:00~15:30)

9:08～要人発言
植田日銀総裁、基調的な物価上昇率は「2%に向け緩やかに上昇」（Bloomberg）

9:30～要人発言
2％物価上昇まだ定着せず、持続的達成を日銀に期待＝片山財務相（Reuters）

12:21　要人発言
米政府、史上最長の閉鎖に終止符－トランプ氏がつなぎ予算案に署名（Bloomberg）

12:35 経済指標
日本5年債入札（財務省）
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→円売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→円買い材料」
但し、「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→円買い」や「入札通過→Sell the fact円売り」が生じることもあります。
発行予定額：２兆4000億円程度
最高落札利回り：前回1.246%、結果1.251%（×）
応札倍率：前回3.69倍、結果3.33倍（×）
テール：前回6銭、結果3銭（◎）
〔マーケットアイ〕金利：5年債入札結果は無難、国債先物は小幅高で推移（Reuters）

【考察】入札不調だが市場関係者は想定内と判断

【日本市況】TOPIX連日の最高値、米政府再開へ－円下落、一時155円台（Bloomberg）

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)

22:00～要人発言
米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスは中立
SF連銀総裁、12月の利下げ是非判断は「時期尚早」（Bloomberg）

【考察】タカ派発言

23:04～要人発言
米国ハマック・クリーブランド連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスはタカ派
ミネアポリス連銀総裁、インフレ率なお高過ぎる－労働市場には圧力（Bloomberg）

【考察】タカ派発言

23:28～要人発言
米国ハセットNEC委員長
10月の米雇用統計、失業率なしで発表へ－ハセットNEC委員長（Bloomberg）

24:34～要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスはタカ派
ミネアポリス連銀総裁、インフレ率なお高過ぎる－労働市場には圧力（Bloomberg）

【考察】タカ派発言

25:01～要人発言
米経済にひずみの兆し、関税や移民減速が活動圧迫＝ＩＭＦ報道官（Reuters）

27:00 経済指標
米国30年債入札（Upcoming Auctions）
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもあります。

発行額（Offering Amount）：220億ドル
最高落札利回り（High Yield）：前回4.734%、結果4.694%（◎）
応札倍率（Bid to Cover Ratio, 応札額/発行額）：前回2.38倍、結果2.29倍（×）
外国中銀など間接入札者の落札比率（Indirect Bidder）：前回64.5%、結果71.0%（◎）
テール(Bid利回りと落札利回りの差)：前回+0.4bps、結果+1.0bps（×）。4.694-4.684=+0.010
WI：4.684%

【考察】入札不調

27:33～要人発言
米国ムサレム・セントルイス連銀総裁（2025年FOMC投票権あり）
：政策スタンスはハト派
セントルイス連銀総裁、追加利下げに慎重姿勢－インフレ抑制を優先（Bloomberg）

【考察】タカ派発言

30:18～要人発言
米国ハセットNEC委員長
「政府閉鎖で6万人雇用喪失見込み」
「CPIデータ、利下げ適正示唆」

【考察】ハト派発言

【米国市況】株・ドル・国債に売り、政府再開でも見えぬ経済の先行き（Bloomberg）

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

＜ドル＞
買い材料：
・米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁、米国ハマック・クリーブランド連銀総裁、米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、米国ムサレム・セントルイス連銀総裁：タカ派発言

売り材料：
・米国ハセットNEC委員長：ハト派発言

＜円＞
買い材料：

売り材料：
・米国下院、つなぎ予算可決
・米国トランプ大統領、つなぎ予算署名、政府閉鎖解除
・2025年6月調査想定為替レート上期145.87、下期145.56（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善（円キャリー促進）
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）