ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
注目材料
1. 経済指標・要人発言
本日は注目度の高い材料なしですが、7/11に引き続き⑤、加えて①によるドル円上昇の可能性が高いと推測します。
①日米金融政策差→米国金融引き締め・日本金融緩和継続→ドル買い円売り→ドル円上昇
②-1 米国金融当局者タカ派発言→米国債利回り上昇ならドル買い→ドル円上昇
②-2 米国金融当局者ハト派発言→米国債利回り下落ならドル売り→ドル円下落
③-1 日本要人からの強い円安牽制発言→円買い→ドル円下落→下げ止まりから押し目買い勢によるドル円上昇
③-2 日本要人からの円安容認発言→円売り→ドル円上昇
④-1 リセッション懸念→株先物・株価指数下落→リスクオフドル買い円買い(通貨強弱「円>ドル」なら)→ドル円下落
④-2 リセッション懸念→急速な米国利上げ警戒後退→米国債利回り低下→ドル売り→ドル円下落
④-3 リセッション懸念→急速な米国利上げ警戒後退→株先物・株価指数上昇(通貨強弱「ドル>円」なら)→ドル円上昇
⑤リスクオン→株先物・株価指数上昇(通貨強弱「ドル>円」なら)→ドル円上昇
⑥-1 米国経済指標結果が強い数値→ドル買い→ドル円上昇
⑥-2 米国経済指標結果が弱い数値→ドル売り→ドル円下落
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:50 経済指標
日本国内企業物価6月度
前月比:前回0.0%(改定0.1)、予想0.7%、結果0.7%(○)
前年比:前回9.1%(改定9.3)、予想9.0%、結果9.2%(○)(Bloomberg)
東京マーケット(9:00~15:00)
10:45 要人発言
鈴木財務相
「急速な円安進行を憂慮」
「為替はファンダメンタルズに沿って安定推移することが重要」
「各国通貨当局と緊密な意思疎通を図り、必要な場合には適切に対応」
「過度な変動や無秩序な動きは経済金融に悪影響を与えうる」
【考察】円安牽制発言
15:23 要人発言
日米財務相共同声明
「ロシア侵攻が為替相場の変動高めて、経済・金融の安定に対し悪影響与えうる」
「G7・G20のコミットメントに沿って為替市場で適切に協力」
【考察】弱いながらも円安牽制発言
18:36 要人発言
米国イエレン財務長官
「為替相場は市場で決定」
「円買い支え介入は議論せず」
「外為市場介入は例外的な場合のみ正当化」
「足元の円下落は投機的な動き」
【考察】円安対応否定と円売りマネーゲームへの牽制
欧州マーケット(16:00~25:00)
19:00 経済指標
米国NFIB中小企業楽観指数6月度:前回93.1、予想92.5、結果89.5(✕)
NYマーケット(22:30~29:00)
25:58 要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「インフレ率は下がるが予測どおりにはならない」
「利上げペースは景気後退の可能性」
「ソフトランディングは難しい」(Bloomberg)
【考察】タカ派発言
26:00 経済指標
米国10年債入札
「入札好調→利回り低下→ドル売り」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い」の動き。
前回3.030%、結果2.960%(✕)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- JPY(リスクオフ通貨):前日4位。鈴木財務相と日米財務相共同声明の円安牽制、中国での新型コロナウイルス感染再拡大懸念のリスクオフで買い。
- AUD(資源国リスクオン通貨):前日8位。
- NZD(資源国リスクオン通貨):前日6位。
- CHF(リスクオフ通貨):前日3位。
- USD(基軸通貨):前日1位。
- GBP(リスクオン通貨):前日5位。
- EUR(リスクオン通貨):前日7位。「欧州のエネルギー供給の不透明感→欧州景気悪化懸念」と欧独ZEW景況感指数が弱い数値で売り。1ユーロ=1ドルのパリティ(等価)割れ失敗のショートカバーで買い。
- CAD(資源国リスクオン通貨):前日2位。
米国債イールドカーブ
7/12(火)は7/11(月)に対して、ツイスト・フラットニング(短期金利低下、長期金利低下、長短金利差縮小)。2年と10年利回りの逆イールド継続。
*ツイスト・フラットニング:
直近の景気良好→政策金利引き上げ(又は予測より利上げ前進)の可能性浮上→将来は景気減速懸念→将来は利上げ見込み後退→直近のドル買い、将来のドル売り示唆
・ドルインデックス:日足十字線。7/12上昇優勢と推測に対してレンジ推移。ボリンジャーバンドエクスパンションかつ+2σバンドウォーク継続中であることから、7/13も上昇優勢と推測。
・米国債2年利回り:日足下ヒゲ陰線。7/12上昇推測に対し下落。しかし、押し安値3.041%で下げ止まったことから、7/13は上昇の可能性高いと推測。
・米国債10年利回り:日足下ヒゲ陰線。7/12上昇推測に対し下落。しかし、ボリンジャーバンド-1σで下げ止まったおり、7/13は上昇の可能性高いと推測。
7/13は、ドルインデックスではドル買い優勢、米国債2年,10年利回りもドル買い優勢、イールドカーブからはドル売り優勢。総じてドル買い優勢と推測します。
テクニカル分析
ドル円チャート
- 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
- 週足:ボリンジャーバンド+1σ~+2σ間の上昇トレンド。
- 日足:7/11は大陽線でレンジ上限上抜け。ボリンジャーバンド+2σでエクスパンションしつつあり。
- 4H足:ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク終了するも上昇トレンド。
- 1H足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。
- 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス137.443上抜け→レジサポ→目標ラウンドナンバー138.000。
②ショート
(B)1H足押し安値137.283かつ1H足20MA下抜け→レジサポ→目標4H足押し安値136.976。
【考察】前提:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
トレード1
10:00 137.283下抜け→レジサポ→(B)ショート
10:15 S/L 137.304到達→(B)ショート失敗
ショート:137.204
目標利益:(137.204-136.976)×100=22.8 pips
S/L :137.204+0.10=137.304
RR: 22.8/10=2.28
結果: -10.0 pips
7月通算:4勝6敗、勝率40.0%
7月獲得pips:+37.4
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