2022年5月24日(火)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
(1)5/23は日米首脳会談での対中国に対する米国バイデン大統領の発言が材料となりました。本日のクアッド首脳会合(日米豪印)でも対中国貿易・安全保障の発言が出れば5/23と同様の反応を示す可能性があります。

(2)米経済指標:
①「強い数値→ドル買い→ドル円上昇」か、②「弱い数値→ドル売り→ドル円下落」。

(3)パウエルFRB議長:
①「想定通りの発言→弱いドル買い→ドル動き小」、②「サプライズのタカ派発言→強いドル買い→ドル円上昇」、③「5/23米国ボスティック・アトランタ連銀総裁のようなハト派発言→強いドル売り→ドル円急落」が想定されます。

マーケットの動き

東京マーケット前
6:00 取引開始

7:35 要人発言
米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)

「インフレは高すぎる」
「経済を刺激も抑制もしない金利に引き上げている」
「景気後退を予期しない」
「雇用・経済が拡大する間は金利を上げることが可能」


【考察】タカ派発言

8:31 要人発言
米国ジョージ・カンザスシティ連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)

「インフレ率2%に戻すことが最大の目標」
「8月までに政策金利2%前後になると予想」


【考察】タカ派発言

12:54 要人発言
米国バイデン大統領
「台湾に関する曖昧な政策に変更はない」


【考察】5/23のような強い対中懸念からトーンダウン。

東京マーケット(9:00~15:00)

15:22 要人発言
岸田首相
「力による現状変更に強く反対する」
日本経済新聞

【考察】対中関係悪化の地政学リスク材料

欧州マーケット(16:00~25:00)

NYマーケット(22:30~29:00)

22:45 経済指標
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
米国製造業PMI5月度:基準50.0、前回59.2、予想57.5、結果57.5(○)
米国サービス業PMI5月度:基準50.0、前回55.6、予想55.2、結果53.5(✕)
米国総合PMI5月度:基準50.0、前回56.0、予想55.7、結果53.8(✕)

23:00 経済指標
米国リッチモンド連銀製造業指数5月度:注目度は高くないため確認のみ。
前回14、予想10、結果-9(✕)

米国新築住宅販売件数4月度
前回76.3万件(改定70.9)、予想75.0万件、結果59.1万件(✕)
(Bloomberg)

25:00 欧州クローズ

26:00 経済指標
米国2年債入札:「入札好調→利回り低下→ドル売り」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い」の動き。
前回2.585%、結果2.519%(◎)


【考察】入札好調で「米国債2年利回り低下→ドル売り」。しかしドル円は動き小。

29:00 NYクローズ

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

強い材料となったのは、
①クアッド首脳会合(日米豪印)後の岸田首相発言による地政学リスクオフ円買い→ドル円下落
②NYマーケットオープン直後の株先物・株価指数と米国債利回り急落のリスクオフ→ドル円下落
③米国経済指標の相次ぐ悪い結果でリスクオフ継続→ドル円下落

その他、注目していた米国パウエルFRB議長は経済見通しや金融政策に言及なし。

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. JPY(リスクオフ通貨):前日7位。株先物・株価指数下落のリスクオフで買い。
  2. CHF(リスクオフ通貨):前日3位。株先物・株価指数下落のリスクオフで買い。
  3. EUR(リスクオン通貨):前日1位。ECBラガルド総裁、ホルツマン・オーストリア中銀総裁とカザークス・ラトビア中銀総裁のタカ派発言で買い。
  4. USD(基軸通貨):前日8位。株先物・株価指数と米国債利回り下落のリスクオフで売りと米国経済指標が軒並み弱い結果でリスクオフドル買いが交錯。
  5. AUD(資源国リスクオン通貨):前日4位。株先物・株価指数下落のリスクオフで売り
  6. NZD(資源国リスクオン通貨):前日2位。1-3月期NZ小売売上高が弱い数値、株先物・株価指数下落のリスクオフで売り。
  7. GBP(リスクオン通貨):前日5位。英国製造業・非製造業PMI悪化で売り。
  8. CAD(資源国リスクオン通貨):前日6位。

米国債イールドカーブ

5/24(火)は5/23(月)に対して、ブル・スティープニング(短期金利低下、長期金利低下、長短金利差拡大)。

*ブル・スティープニング:
直近の景気後退→政策金利下げ(又は利上げ期待後退)の可能性浮上→将来の金利もやや低下見込み→景気後退懸念→リスクオフ→ドル売り示唆

米国債2年,10年利回りとドルインデックスは日足陰線で引けており、イールドカーブとドルの動きは連動。

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
  • 週足:ボリンジャーバンド+2σ~+1σ間を推移し、上昇トレンド継続。
  • 日足: やや下ヒゲ長い十字線で引け。ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
  • 4H足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
  • 1H足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足戻り高値実体128.131かつ右下がりトレンドライン上抜け→レジサポ→目標4H足実体128.824。

②ショート
(B)1H足戻り高値実体128.131付近へ上昇→右上がりトレンドライン下抜け→レジサポ→目標4H足押し安値実体127.426。

【考察】
12:30 1H足戻り高値実体128.131付近まで上昇→トレンドライン下抜け→レジサポ→(B)ショート可
16:15 目標4H足押し安値実体127.426→(B)ショート成立

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