2023年2月27日(月)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)2/24の欧米マーケット影響
注目されていた日銀正副総裁候補の所信聴取を通過、当面日銀の金融政策継続に変更の可能性は低いと判断されたためか円売り加速しドル円上昇。更に、FRB当局者のタカ派発言、米国PCEデフレータの強い数値でドル円急騰。

(2)経済指標
・米国耐久財受注速報値、米国中古住宅販売成約指数

(3)要人発言
・植田日銀新総裁候補

2/27は、2/24の日銀政策修正期待後退、強い米国経済指標とFRB要人のタカ派発言でドル円上昇の可能性高いと推測。

ドル円動き例

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

TOM(Turn of the Month)効果
株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。
月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中しやすい。株式購入で株高・円売り→ドル円上昇材料、株式売りで株安・円買い→ドル円下落材料になり得る。

13:16~ 要人発言
植田日銀総裁候補(参議院:所信聴取、質疑応答)(Bloomberg
「今後も金融緩和を継続することが適切」
「現状の金融緩和は効果が副作用を上回っている」
「共同声明方は直ちに見直しの必要はない」

【考察】2/24衆議院での所信聴取・質疑と同様にハト派発言可能性大。サプライズなく反応薄。

欧州マーケット(17:00~25:30)
NYマーケット(23:30~30:00)

22:30 経済指標
米国耐久財受注速報値1月度(Bloomberg
前月比:前回5.6%(改定5.1)、予想-3.9%、結果-4.5%(×)
コア前月比:前回-0.2%(改定-0.4)、予想0.0%、結果0.7%(◎)

24:00 経済指標
米国中古住宅販売成約指数1月度(Bloomberg
売買契約が結ばれているものの、最終引渡しが行われていない物件の指数。引き渡しが済んだ中古住宅販売件数の先行指標として注目されます。
前月比:前回2.5%(改定1.1)、予想1.0%、結果8.1%(◎)
前年比:前回-34.3%(改定)、予想-33.0%、結果-22.4%(◎)

【考察】強い数値でドル円上昇。

24:26~要人発言
米国ジェファーソンFRB理事(Bloomberg
「2%のインフレ目標を引き上げはFRBの信頼損ねる」
「賃金上昇圧力の弱まりはインフレの圧力緩和を示唆」
「インフレは高すぎる」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

25:00 月末ロンドンフィックス
月末・期末・年末はリバランス(大口投資家のポートフォリオ調整)で為替取引が活発になり急変動しやすい。

27:40~要人発言
米国イエレン財務長官
「インフレは依然として高すぎる」

【考察】タカ派発言

27:41~要人発言
若田部日銀副総裁
「日本の2%インフレ目標はまだ未達」

【考察】ハト派発言

東京マーケット:植田日銀総裁候補の所信聴取・質疑はハト派発言でサプライズなく反応薄。

欧米マーケット:米国中古住宅販売成約指数の強い数値、米国ジェファーソンFRB理事のタカ派発言でドル円上昇見られたものの、インフレ長期化観測に伴うリセッション懸念が強いためか、米国債利回り低下のドル売りドル円下落で揉み合い展開。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. GBP(リスクオン通貨):ブレグジットの北アイルランドに関する通商ルール合意報道で買い。
  2. EUR(リスクオン通貨):
  3. CHF(リスクオフ通貨):
  4. AUD(資源国リスクオン通貨):
  5. CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
  6. JPY(リスクオフ通貨):
  7. NZD(資源国リスクオン通貨):
  8. USD(基軸通貨):米国中古住宅販売成約指数の強い数値、米国ジェファーソンFRB理事のタカ派発言で買い。リスクオフの米国債利回り低下で売り。

米国債イールドカーブ

2/27(月)は2/24(金)に対してブル(短期金利同等、長期金利低下、逆イールド拡大)でドル買い・売り材料交錯。ドルインデックス日足陰線でありイールドカーブの動きと一致。
ドル円日足陰線は強いドル売りを反映。

*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg

3月FOMCの利上げ幅市場コンセンサスは、25bpsが75.3%、50bpsが24.7%。(CME FedWatch Tool

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:2月陰線形成中。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。
  • 週足:2/20週、陽線。20MA手前の戻り高値まで急騰。
  • 日足:2/24大陽線。上昇トレンド。
  • 4H足:上昇トレンド。
  • 1H足:上昇トレンド。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス136.492をダウで上抜け→目標日足レジスタンス136.914

②ショート
(B)1H足トレンドライン下抜け→下落ダウ転換→目標15M足サポート135.874又は1H足20MA付近


【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

・1H足ダウ転換→1H足20MA到達→(B)ショート見送り
2月通算:9勝5敗1分、勝率64.3%、平均RR 1.76、獲得Pips +192.3

(Trading View)

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