ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)2/5の欧米マーケット影響
米国ISM非製造業景気指数の強い数値、米国グールズビー・シカゴ連銀総裁のハト・タカ派発言交錯するもタカ派発言で日足高値148.90へ到達。日足終値148.70
(2)経済指標
・日本毎月勤労統計
・米国3年債入札
(3)要人発言
・FRB要人
(4)その他
・中東地政学リスクオフ
【債券週間展望】長期金利は上昇か、米金利反発や日銀オペ減額を警戒(Bloomberg)
来週のドル・円は下落か、日米金利差縮小の流れ-需給面で円買い意識(Bloomberg)
日銀マイナス金利解除の判断材料に、市場の注目集める24年春闘(Bloomberg)
本日注目材料は2点。
①FRB要人発言
1/31FOMC公表・パウエルFRB議長「持続的にインフレ2%達成の確信得られるまで利下げない」発言、2/2米国雇用統計の強い数値を受けて、3月FOMCは政策金利据え置きが市場コンセンサス。タカ派発言が続きそうですが、サプライズなければ強いドル円上昇にはなりにくい。従って、ドル円下落が生じたタイミングでのタカ派発言なら上昇狙いやすいと考えます。
②中東地政学リスクオフ
米軍報復が開始されたことで原油先物価格上昇、安全資産米国債買い、リスクオフ円買いによる材料交錯が生じるため、どの材料の影響が強いか見極め必要。基本的には原油先物価格上昇によりドル円上昇しやすいと考えます。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:30 経済指標
日本毎月勤労統計(厚生労働省)
現金給与総額:前回0.2%(改定0.7)、予想1.4%、結果1.0%(△)
実質賃金:前回-3.0%、予想-1.5%、結果-1.9%(△)
実質賃金は2カ月ぶり減少幅縮小-所定内給与や賞与が改善に寄与(Bloomberg)
東京マーケット(9:00~15:00)
14:31~要人発言
岸田首相
「政府の経済政策理解の上、日銀独自の金融政策を判断すべき」
【考察】日銀独立性への圧力。
14:34~要人発言
植田日銀総裁
(過去の発言:11/8, 11/9, 11/17, 11/27, 12/7, 12/19, 12/27, 1/4, 1/23, 2/6)
保有ETFの処分、検討まで「時間的余裕ある」=植田日銀総裁(Reuters)
欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)
26:00~要人発言
米国メスター・クリーブランド連銀総裁(2024年FOMC投票権あり)
:政策スタンスはタカ派。前回1/11はタカ派発言。
(過去の発言:11/16, 11/29, 12/18, 1/11, 2/6)
クリーブランド連銀総裁、FRBは「今年中に」利下げの確信得るはずだ(Bloomberg)
【考察】市場コンセンサスの5月FOMC利下げに対して、今年後半の利下げ示唆は早期利下げ牽制のタカ派発言。しかし、米国商業用不動産懸念のためか米国債利回り低下止まらずドル円下落継続
27:00 経済指標
米国3年債入札(Upcoming Auctions)
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」
「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもあります。
最高落札利回り:前回4.105%、結果4.169%(×)
応札倍率:前回2.67倍、結果2.58倍(×)
外国中銀など間接入札者の落札比率:前回65.3%、結果65.95%(◎)
テール(Bid利回りと落札利回りの差):前回-1.1bps、結果-0.8bps(◎)
国債発行日前取引(WI): 4.177%
【考察】総じて入札好調。ドル円下落継続。
27:17~要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2024年FOMC投票権なし)
:政策スタンスはタカ派。前回2/5はタカ派発言。
(過去の発言:10/10, 10/18, 11/3, 11/7, 2/5, 2/6)
ミネアポリス連銀総裁、インフレの責務「まだ完了していない」(Bloomberg)
【考察】タカ派発言。
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値148.69
日通り高値148.77付けてからは米国債利回り低下と日本株下落リスクオフを受けて日通し安値148.38へ下落。
きょうの国内市況(2月6日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープン前から米国債利回り上昇に転じ、東京マーケットの下落を全戻して日足高値148.79へ到達。
しかし、NYマーケットオープンが近づくと再び米国債利回り低下、株下落リスクオフで日足安値147.82へ急落。米国商業用不動産懸念由来のポジション調整と推測。
日足終値147.95
【米国市況】国債利回り低下、株反発-ドル軟調で円は147円台回復(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
・2/6ドル売り優勢
ドル買い:原油先物価格上昇、米国メスター・クリーブランド連銀総裁と米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁のタカ派発言
ドル売り:米国債利回り急低下(米国商業用不動産懸念由来のポジション調整と推測)、米国3年債入札
・2/6円売り優勢
円買い:株下落リスクオフ
円売り:原油先物価格上昇
米国債イールドカーブ
2/6(火)は2/5(月)に対しブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド拡大。ドル売り材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
2024年FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool)、現行FRB政策金利525~550bps
3月20日公表:25bp引き下げ19.5%、据え置き80.5%
5月1日公表:25bp引き下げ53.2%、据え置き36.1%
合計利下げ:25bps×5回=125bps → 政策金利400~425bps相当
テクニカル分析
トレード
- 月足:2月陽線形成中。三尊右肩付近
- 週足:2/5週、陽線形成中。20MAに対しレジサポ形成し上昇トレンド。2/5週は上昇優勢。
- 日足:2/5陽線。レンジ。BBスクイーズ。
- 4H足:上昇トレンド。BBエクスパンション。
- 1H足:レンジ。BBスクイーズ。
- 15M足:レンジ。BBスクイーズ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス148.882をダウ上昇→目標4H足レジスタンス149.297
(B)1H足サポート147.874付近へ下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス148.299
②ショート
(C)1H足レジスタンス148.882付近へ上昇→ダウ転換下落→目標1H足サポート148.299
(D)1H足サポート148.299をダウ下落→目標1H足サポート147.874
2月通算:1勝1敗、勝率50.0%、獲得Pips +0.6
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