ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)8/4の欧米マーケット影響
注目の米国雇用統計は強弱入り交じる数値で乱高下。一瞬日足高値142.94付けた後は非農業部門雇用者数の弱い数値が材料視され急落し、日足安値141.552を付けた。
その後は週末による市場参加者減少を受けて小幅揉み合いとなり日足終値141.82で引け。
【米国市況】株は終盤に売られ続落、国債利回り低下-一時141円55銭(Bloomberg)
(2)経済指標
・特になし。
(3)要人発言
・金融政策決定会合における主な意見(7月27・28日分)
・日銀臨時オペ通知
・政府日銀要人の円安牽制
・FRB要人
(4)その他
・米国主要企業決算
来週のドル・円は下落か、米金利上昇によるリスク環境の悪化が焦点に(Bloomberg)
【債券週間展望】長期金利上昇、米国債入札を警戒-日銀臨時オペ注目(Bloomberg)
本日は注目度の高い材料なし。よって、先週米国雇用統計の影響を引き継いでドル円下落もしくは材料不足で揉み合いに終始と推測。
但し、8/5(土)米国ボウマンFRB理事がタカ派発言しており、この影響でドル円生じるか注目したい。
ボウマンFRB理事、追加利上げ必要にも-インフレ率2%目標達成で(Bloomberg)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:50 要人発言
金融政策決定会合における主な意見(7月27・28日分)(日本銀行)
物価目標実現「はっきり視界」、YCC修正で1委員-日銀意見(Bloomberg)
【考察】総じてハト派内容だが従来よりタカ派内容あり→日銀政策修正期待→円買い→ドル円下落
東京マーケット(9:00~15:00)
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
18:08~要人発言
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
NY連銀総裁、景気抑制的スタンスを当面維持する必要とNYTに語る(Bloomberg)
【考察】ハト派発言。初動は反応薄だったが、「米利上げ期待後退→米国債利回り低下→ドル売り」でドル円下落。
21:30~要人発言
米国ボウマンFRB理事
ボウマンFRB理事、追加利上げが必要になる可能性を改めて示唆(Bloomberg)
【考察】タカ派発言だが、8/5休場中の発言と同じのためかドル円下落継続。
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値141.77から上昇スタート。「先週米国雇用統計公表→非農業部門雇用者数が予想より弱い→米利上げ期待後退→米国債利回り低下・リスクオン→ドル・円売り」の流れ。
日銀の金融政策決定会合における主な意見に従来よりタカ派内容が含まれていたためか、日経平均株価ギャップダウンスタートに連れて、日足安値141.51まで急落。
しかし、「米利上げ期待後退・日本のデフレ脱却期待→日経平均株価上昇リスクオン円売り」や「米国雇用統計堅調の判断→米国債利回り上昇のドル買い」が強くなりドル円上昇。従って、日足安値141.51付近は固いサポートになり得るか。
ドル・円は142円台前半、米雇用統計後のドル下落は行き過ぎとの見方(Bloomberg)
きょうの国内市況(8月7日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープン後も緩やかにドル円上昇していたが、米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁のハト派発言から上値が重くなり141.86まで急落。しかしながら、NYオープンから株価指数上昇リスクオン円売りが強まり日足高値142.59まで一気に上昇。その後、特に材料なく引けに掛けて小幅揉み合いで日足終値142.48。
総じて、ドルが米国債利回りに連れて乱高下するなか、リスクオン円売り主導でドル円上昇。
【欧州市況】株ほぼ変わらず、今週の米インフレ統計に関心-英債下落(Bloomberg)
【米国市況】株が反発、国債利回り上昇再開-ドル一時142円58銭(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
8/7(月)は8/4(金)に対しツイスト(短期金利低下、長期金利上昇)、逆イールド縮小。ドル売り・買い材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
9月公表:据え置き86.5%、25bps引き上げ13.5%、50bps引き上げ0.0%
テクニカル分析
トレード
- 月足:7月下長ヒゲ陰線確定。8月陰線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
- 週足:7/31週、上長ヒゲ陽線。
- 日足:8/4陰線。ボリンジャーバンド+1σ推移。上昇トレンド。
- 4H足:下降トレンド。ボリンジャーバンド-2σバンドウォーク。
- 1H足:下降トレンド。ボリンジャーバンド-2σ~1σ推移。
- 15M足:下降トレンドからレンジ移行中。20MA付近。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス141.893かつ1H足ボリンジャーバンド-1σをダウ上昇→目標1H足レジスタンス142.295又は1H足20MA
②ショート
(B)1H足レジスタンス142.295又は1H足20MA付近まで上昇→ダウ転換下落→目標1H足サポート141.651
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
8月通算:1勝0敗、勝率100.0%、平均RR 2.01、獲得Pips +24.3
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