2023年8月4日(金)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)8/3の欧米マーケット影響
8/2の米国格付け会社フィッチによる米国債格下げの影響引き継いで株先物・株価指数下落リスクオフ円買いでドル円急落。米国ISM非製造業景気指数の弱い数値が更にドル円下落し日足安値142.07を付けたが、4H足押し安値142.33を抜ける材料にはならず押し目買いが入り、日足終値142.56で引け。

【米国市況】国債下げ深まる、S&P500種は3日続落-一時142円07銭(Bloomberg

(2)経済指標
・実質五十日仲値
・米国雇用統計

(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・FRB要人

(4)その他
・米国主要企業決算
・TOM(Turn of the Month)効果(アノマリー)
株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。
月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中しやすい。株式購入で株高・円売り→ドル円上昇材料、株式売りで株安・円買い→ドル円下落材料になり得る。

7/26FOMC公表後のパウエルFRB議長が今後の利上げもデータ次第と明言したことで、9月FOMCまでインフレ指標発表で一喜一憂する展開が続く見込み。
8/1の米国JOLTS求人件数と米国ISM製造業景気指数は弱い数値であったが下落は限定的、8/2米国ADP雇用者数の強い数値ではドル円上昇。
8/3米国ISM非製造業景気指数の弱い数値後は大きめの下落にとなったが半値戻し上昇しており、上昇優位は変わらずか。

本日注目の米国雇用統計で強い数値が出れば素直にドル円上昇、弱い数値が出ても下落は限定的で押し目買いの機会の傾向を活用したい。しかし、6月度・7月度発表の様に強弱入り交じる数値だと方向性が見えるまで静観が適切か。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 実質五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:30 経済指標
米国雇用統計(過去の発表日;9/210/711/412/21/62/33/104/75/56/2, 7/7, 8/4)
非農業部門雇用者数:前回20.9万人(改定)、予想19.9万人、結果18.7万人(×)
失業率:前回3.6%(改定)、予想3.6%、結果3.5%(◎)
平均時給
前月比:前回0.4%(改定)、予想0.3%、結果0.4%(○)
前年比:前回4.4%(改定)、予想4.3%、結果4.4%(○)

米雇用統計、7月の非農業部門雇用者数は18.7万人増-失業率3.5%(Bloomberg
7月米雇用統計、FRBに9月行動迫る内容ない-市場関係者の見方(Bloomberg

【考察】
発表前:15M足は上昇チャネルのじり上げ展開。
発表後:強弱入り交じる数値で初動は非農業部門雇用者数の弱い数値で下落したが、15M足チャネル下限で下げ止まり失業率と平均時給の強い数値を受けて乱高下。その後、非農業部門雇用者数の弱い数値が材料視されドル円下落継続。7/7公表時と似た動き。

23:12~要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)

23:14~要人発言
米国グールズビー・シカゴ連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
FRB当局者2人、労働市場は減速-高金利維持の期間に議論シフトを(Bloomberg

【考察】金利据え置き示唆のハト派発言でドル円下落継続

28:30 経済指標
IMM通貨先物8/1時点(ポジション推移
円ショート拡大

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値142.53から、実質五十日仲値に向けたドル買い需要や日銀臨時オペ通知を期待した円売りのためか東京高値142.88上昇していたが、仲値通過後の決済や臨時オペ通知なかったことの失望によってか東京安値142.32まで失速。
その後は米国雇用統計を控えて方向感のないレンジ推移。
きょうの国内市況(8月4日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
欧州オープンからは東京安値142.32が固いと判断されたためか、米国債利回り上昇やリスクオンに連れてドル円上昇。だが、米国雇用統計を控えてチャネルのじり上げ展開。
注目の米国雇用統計は強弱入り交じる数値で乱高下。一瞬日足高値142.94付けた後は非農業部門雇用者数の弱い数値が材料視され急落し、日足安値141.552を付けた。
その後は週末による市場参加者減少を受けて、小幅な揉み合いとなり日足終値141.82で引け。

【欧州市況】株は上昇も週間ベースで下落、ドイツ債上昇(Bloomberg
【米国市況】株は終盤に売られ続落、国債利回り低下-一時141円55銭(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

米国債イールドカーブ

8/4(金)は8/3(木)に対しブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド拡大。ドル売り材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
9月公表:据え置き88.5%、25bps引き上げ11.5%、50bps引き上げ0.0%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:7月下長ヒゲ陰線確定。レンジ内の上昇トレンド。
  • 週足:7/31週、陽線形成中。
  • 日足:8/3上下長ヒゲ陰線。ボリンジャーバンド+2σ~+1σ推移。レンジ内の上昇トレンド。
  • 4H足:レンジ。ボリンジャーバンド-1σ~20MA推移。
  • 1H足:下降トレンドからレンジ移行中。ボリンジャーバンド-1σ~20MA推移。
  • 15M足:レンジ。ボリンジャーバンド+1σ~+2σ推移。

【シナリオ】

①ロング
(A) (C)後、4H足サポート142.517付近からダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス142.934
(B)1H足レジスタンス142.934かつ1H足20MAをダウ上昇→目標日足レジスタンス143.327

②ショート
(C)1H足レジスタンス142.934かつ1H足20MA付近まで上昇→ダウ転換下落→目標4H足サポート142.517

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

8月通算:1勝0敗、勝率100.0%、平均RR 2.01、獲得Pips +24.3

(Trading View)

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