ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
1.経済指標
・日本2年債入札
・米国新規失業保険申請件数、米国失業保険継続申請件数
・米国7年債入札
2.要人発言
・政府日銀円安牽制
・米国トランプ次期大統領
・FRB
3.その他
・地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア)
・ボクシングデー(欧州、英国、オセアニア、香港などが休場)
・サンタクロースラリー(年末最後の5営業日と年始最初の2営業日; 12/24-1/3。米国株上昇期待)
・米国市場通常通り
・スワップ7倍デー
4.参考情報
最近の相場を動かす主な材料は、①米国労働市場、②インフレ、③米国経済成長、④地政学リスク、⑤円キャリー取引(促進or巻き戻し)に分類できます。
5.本日の注目材料
(1)米国経済指標
特になし。
本日は海外勢がクリスマス翌日(ボクシングデー)で市場参加者は少なく閑散相場で小幅値動き、もしくは閑散を狙った投機筋による不規則かつ急激な変動が生じる可能性があると推測します。
マーケット動向
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:30)
12:35 経済指標
日本2年債入札(財務省)
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→円売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→円買い材料」「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→円買い」や「入札通過→Sell the fact円売り」が生じることもあります。
発行予定額:2兆6000億円程度
最高落札利回り:前回0.589%、結果0.605%(×)
応札倍率:前回3.63倍、結果3.95倍(◎)
テール:前回1銭4厘、結果5厘(◎)
【考察】入札好調。
欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)
22:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。失業保険継続申請件数より注目度は高い。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回22.0万件(改定)、予想22.1万件、結果21.9万件(◎)
米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回187.4万件(改定186.4)、予想188.7万件、結果191.0万件(×)
【考察】強弱混在するも、
27:00 経済指標
米国7年債入札(Upcoming Auctions)
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」
「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもあります。
発行額(Offering Amount):440億ドル
最高落札利回り(High Yield):前回4.183%、結果4.532%(×)
応札倍率(Bid to Cover Ratio, 応札額/発行額):前回2.71倍、結果2.76倍(◎)
外国中銀など間接入札者の落札比率(Indirect Bidder):前回64.1%、結果87.88%(◎)
テール(Bid利回りと落札利回りの差):前回-1.4 bps、結果-2.1bps(◎)。4.532-4.553=-0.021
WI:4.553%
【考察】入札好調。ドル円下落。
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値157.26
東京オープン直後に日足安値157.08を付けると、日本株上昇(円キャリー促進)に連れて日通し高値157.48へ上昇、揉み合いで引けました。
【日本市況】トヨタ主導で株高、利益率回復期待-日銀ハト派で円下落(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州勢はボクシングデーの祝日休場で動意薄く揉み合い継続していましたが、スワップ7倍デー狙い短期勢参入のためか一気に上昇。
更に米国新規失業保険申請件数(強)と米国株上昇(円キャリー促進)に連れて日足高値158.09へ上昇。
その後、米国7年債入札(強)を受けてドル円揉み合いで引けました。
日足終値158.02
【米国市況】円下落、一時対ドル158円台-薄商いの株はほぼ変わらず(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
<ドル買い優勢>
買い材料:
・米国新規失業保険申請件数(強)
売り材料:
・米国失業保険継続申請件数(弱)
・米国7年債入札(強)
<円売り優勢>
買い材料:
・
売り材料:
・日本2年債入札(強)
・日本株上昇、米国株上昇(円キャリー促進)
・2024年6月調査想定為替レート上期144.96(日本銀行、短観)以上推移→日本企業業績改善・株上昇(円キャリー促進)
・構造的円売り(日米金融政策差[日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続]、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増)
・その他円売り(自動車認証不正問題、航空燃料不足・パイロット不足・クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念)
政策金利市場織り込み
・FRB:現行政策金利4.25-4.50%
2024年FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool)
次回1月29日(水)公表:据え置き(91.4→89.3%)、0.25%引き下げ(8.6→10.7%)
2025年内利下げ観測:-0.25%×2回=0.50% → 政策金利3.75~4.00%相当
テクニカル分析
トレードシナリオと結果
- 月足:12月陽線形成中。レンジ。BB+1σ付近。
- 週足:12/23週、陽線形成中。上昇トレンド。戻り高値付近。
- 日足:12/24陽線。上昇トレンド。戻り高値付近。
- 4H足:レンジ。
- 1H足:レンジ。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①Long
(A)4H足レンジ安値156.069付近へ下落→転換上昇→目標4H足押し安値157.002
②Short
(B)4H足レンジ高値157.695付近へ上昇→転換下落→目標4H足押し安値157.002
シナリオ外のためトレードなし
12月通算:5勝6敗、勝率45.5%、RR2.02 、+20.4pips
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