2023年4月20日(木)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)4/19の欧米マーケット影響
日銀YCC早期修正否定報道で一時135.14円と3月10日以来の高値。しかし、それまで材料なく急上昇してきたことから利確も入ったためか急落。その後、NYマーケットに入ってから再び上昇したが135円台に乗せられず。注目の米国ベージュブックはややハト派寄りでドル円下落したが動きは小さく134.70付近で引け。

(2)経済指標
・日本通関ベース貿易収支
・米国新規失業保険申請件数、米国失業保険継続申請件数
・米国フィラデルフィア連銀景況指数
・米国中古住宅販売件数
・米国景気先行指数

(3)要人発言
・FRB当局者

(4)その他

4/20は材料多いが、特に4/17にドル円急騰のきっかけとなった米国ニューヨーク連銀製造業景気指数と類似指標の米国フィラデルフィア連銀景況指数に注目したい。サプライズの強い数値なら135円を大きく上抜け期待したいところ。
ドル円動き例

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

6:56~要人発言
米国グールズビー・シカゴ連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
「次回FOMCまでに物価と信用に注視すべき」

8:02~要人発言
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)(Bloomberg
「インフレは高過ぎる」
「目標インフレ2%への回帰には少なくとも2年かかる」
「今年のインフレ率は3.25%に低下する見込み」

【考察】タカ派発言

8:50 経済指標
日本通関ベース貿易収支3月度(財務省貿易統計)(日本経済新聞)
貿易赤字拡大は実需の円売り材料。
季調前:前回-8977億円(改定-8981)、予想-12930億円、結果-7545億円(◎)
季調済:前回-11907億円(改定-12530)、予想-17200億円、結果-12099億円(◎)

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数(Bloomberg
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回23.9万件(改定24.0)、予想24.1万件、結果24.5万件(×)

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回181.0万件(改定180.4)、予想182.6万件、結果186.5万件(×)

21:30 経済指標
米国フィラデルフィア連銀景況指数4月度
米国ISM製造業購買担当者景気指数と相関性あるため注目される。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
基準0、前回-23.2(改定)、予想-19.6、結果-31.3(×)

【考察】サプライズの弱い数値でドル円急落。フィラデルフィア連銀景況指数と類似指標で4/17発表のューヨーク連銀製造業景気指数が強い数値だっただけに市場が混乱した様子。

23:00 経済指標
米国中古住宅販売件数3月度(Bloomberg
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として米国新築住宅販売件数とともに重要。
件数:前回458万件(改定455)、予想451万件、結果444万件(×)
前月比:前回14.5%(改定13.8)、予想-1.7%、結果-2.4%(×)

23:00 経済指標
米国景気先行指数3月度(Bloomberg
前月比:前回-0.3(改定-0.5)、予想-0.7%、結果-1.2%(×)


【考察】サプライズの弱い数値でドル円下落継続。本日の米国経済指標は総崩れ。

25:20~要人発言
米国メスター・クリーブランド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Reuters
「利上げ余地はある」
「引き締めサイクルは終わりに近づいている」
「インフレは依然として高すぎる」

【考察】主にタカ派発言だが、引き締め終了にも言及。タカ派発言が材料視されドル円上昇。

28:00~要人発言
米国ローガン・ダラス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
「インフレは非常に高い」
「インフレを引き起こす持続的な要因に注目」

【考察】タカ派発言でドル円上昇継続。

28:01~要人発言
米国ボウマンFRB理事(Reuters
「インフレ低下に焦点を当てている」

【考察】タカ派発言でドル円上昇継続。しかし、NY引け間際でロング勢の決済も入ったためか直ぐにドル円下落。

東京マーケット:ドル円方向性なく乱高下。

欧米マーケット:米国経済指標総崩れのサプライズでドル円急落。しかし134.01で下げ止まり。134.00下抜けには更に材料が必要の様。その後、FRB要人の相次ぐタカ派発言で134.34付近まで上昇し、NYクローズ前に決済が入ったためか134.18で引け。
下値134.00、上値135.00が固く、抜けるには強い材料が必要か。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. CHF(リスクオフ通貨):
  2. AUD(資源国リスクオン通貨):
  3. JPY(リスクオフ通貨):
  4. EUR(リスクオン通貨):
  5. USD(基軸通貨):米国経済指標総崩れで売り。
  6. GBP(リスクオン通貨):
  7. CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
  8. NZD(資源国リスクオン通貨):

米国債イールドカーブ

4/20(木)は4/19(水)に対してブル(短期金利低下、長期金利低下、逆イールド縮小)でドル売り・買い材料交錯。
ドルインデックス日足陰線は金利低下の影響大。

*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)、逆イールド拡大(Bloomberg

5月FOMCの利上げ幅見通しは、据え置きが16.0%、25bpsが84.0%。(CME FedWatch Tool

テクニカル分析

トレード

  • 月足:4月陽線形成中。
  • 週足:4/17週、陽線形成中。
  • 日足:4/19陽線。上昇トレンド。
  • 4H足:三角持ち合い。
  • 1H足:三角持ち合い。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足三角持ち合い下限付近まで下落→1H足三角持ち合い上限をダウ上昇→目標4H足レジスタンス134.887
(B)ラウンドナンバー134.000付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス134.383

②ショート
(C)1H足三角持ち合い下限をダウ下落→目標1H足サポート134.383
(D)1H足サポート134.383をダウ下落→目標1H足サポート134.000

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
米国経済指標総崩れ→134.383をダウなし下落→(D)ショート→目標手まで15M足転換発生したため早期T/P
ショート:134.270
T/P:134.124
獲得pips:+14.6
4月通算:12勝11敗、勝率52.2%、平均RR 2.00、獲得Pips +202.4

(Trading View)

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