2022年5月6日(金)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. ウクライナ情勢緊迫化
ロシアにとって重要な5/9「戦勝記念日」に勝利宣言する可能性が浮上しており、ロシアはウクライナ東部への大規模攻撃を開始、首都キーウ含めた中枢への攻撃も明言。
5/9が迫っていることから、今週は更にリスクオフが強まる可能性が高いと考えていましたが、前日までは大きな動きなし。
ウクライナ情勢悪化に関する報道や発言あれば、ドル買い円買いが交錯してドル円が不規則な動きになりやすいため、引き続き警戒したい。

2. 経済指標・要人発言
5/6最大の注目材料は米国雇用統計。完全失業率は達成とされているため、平均時給が特に注目されています。「平均時給が強い数値であればインフレ懸念→ドル買いドル円上昇」、「平均時給が弱い数値であればインフレ後退→ドル売りドル円下落」と推測します。

マーケットの動き

東京マーケット前
6:00 取引開始
・ドル円: 130.167 (前営業日終値 130.177 から -1.00 pips )
・米国債2年利回り: 2.728 %
・米国債10年利回り: 3.044 %

【考察】
ドル円ギャップダウンから直ぐに上昇スタート。米国FOMC中は東京マーケット休場であったことから、連休明けで本邦実需勢のドル買い優勢スタートと推測されます。

8:30 経済指標
東京消費者物価指数4月度:普段は注目度低くドル円動意材料ではありませんが、インフレ動向把握のためにチャック。
前回0.8%、予想1.8%、結果1.9%(◎)

東京マーケット(9:00~15:00)、3連休明け
9:00 オープン
9:55 仲値
15:00 クローズ

欧州マーケット(16:00~24:30)
16:00 オープン

21:30 経済指標
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
米国雇用統計
非農業部門雇用者数:前回43.1万人(改定42.8)、予想38.0万人、結果42.8万人(○)
失業率:前回3.6%、予想3.5%、結果3.6%(△)
平均時給:

前月比前回0.4%、予想0.4%、結果0.3%(✕)
前年比前回5.6%、予想5.5%、結果5.5%(○)

【考察】
米国雇用統計は注目の平均時給を含め強弱入り混じる結果だったためか初動は大きく上下に変動。その後は金融引き締めに変更を与える数値ではなかったことでドル買い優勢になったと考えます。

NYマーケット(22:30~29:00)
22:30 オープン

23:09 要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)

「フォワードガイダンスに従わなければならない」
「中立金利の私見は2%のまま」
「インフレ2%に下げるために必要なことを実施しなければならない」
カシュカリ総裁、雇用市場がやや減速しても容認する考え示唆(Bloomberg)

【考察】
ハト的にも捉えられそうな発言ありますが、総じてタカ派発言と考えます。

25:00 欧州クローズ

28:00 経済指標
米国消費者信頼残高:前回418.2億ドル、予想250.0億ドル、結果524.4億ドル(◎)

28:17 要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「0.75%利上げは排除していない」

リッチモンド連銀総裁、0.75ポイント利上げの排除望まず-MNI(Bloomberg)

【考察】
強いタカ派発言

29:00 NYクローズ
米国債利回り、ドルインデックス、米国主要3指数は大きく上下に振れたことで、ドル円も変動大。短期的にドルと円の強弱が逆転することがあっても、当面は本質的な強弱関係が変わることはないためドル円が上昇しやすい傾向は続くと想定します。

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. EUR(リスクオン通貨):前日2位。要人タカ派発言が相次ぎあり。
  2. USD(基軸通貨):前日1位。米国雇用統計は強弱入り混じる結果だったものの、金融引き締めに変更を与える数値ではなかったことでドル買い継続。
  3. GBP(リスクオン通貨):前日8位。
  4. NZD(資源国リスクオン通貨):前日6位。
  5. JPY(リスクオフ通貨):前日3位。
  6. CHF(リスクオフ通貨):前日5位。
  7. CAD(資源国リスクオン通貨):前日4位。
  8. AUD(資源国リスクオン通貨):前日7位。

米国債イールドカーブ

5/6(金)は5/5(木)に対して、ベア・スティープニング(短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差拡大)。

*ベア・スティープニング:直近の景気良好→景気過熱抑制のために政策金利上げの可能性浮上→長短金利上昇→長期金利高く将来も利上げ見込み→好景気継続→リスクオン→ドル買い示唆

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
  • 週足:ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
  • 日足: 5/5大陽線包み足で引け。上昇トレンドは継続。
  • 4H足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。
  • 1H足:トレンドライン下抜けたためレンジ。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。
    4H足レンジ幅100pipsあるため4H足レンジ内トレードか、4H足レンジブレイク後のトレンドフォローを考えたい。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足実体130.504上抜け→レジサポ→目標4H足実体130.943。

②ショート
(B)4H・1H足サポート129.996かつ20MA下抜け→レジサポ→目標4H足実体129.088。

日足以上の上昇トレンドが崩れていないためロング優先。

【考察】
12:45 1H足実体130.504上抜け→レジサポ→(A)ロング可
16:30 目標130.943未達130.504下抜け→(A)ロング不成立。
日足実体130.759で上限を抑えられており、目標の設定が失敗でした。

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