2025年3月27日(木)ドル円戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

注目材料

1.経済指標
・日本40年国債入札
・米国新規失業保険申請件数、失業保険継続申請件数
・米国実質GDP確報値第4四半期
・米国中古住宅販売成約指数
・米国7年債入札

2.要人発言
・政府日銀円安牽制
・米国トランプ大統領
・FRB

3.その他
・TOM効果:株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中する傾向があります。
・日本株、年度末配当取り狙いや配当分再投資
・月末、年度末スポット応当日
・月末ロンドンフィックス
・地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア)

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

6:17~要人発言
米国トランプ大統領
トランプ氏、25%自動車関税を4月2日発動-米国産以外「全て」対象(Bloomberg

【考察】景気減速リスクオフ、インフレ懸念。

東京マーケット(9:00~15:30)

9:38~要人発言
石破首相、米自動車関税に「あらゆる選択肢」-トヨタ株など下落(Bloomberg

【考察】日米貿易戦争懸念、リスクオフ日本株下落。

9:55 仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。年末・月末スポット応当日は仲値に向けて売買交錯しやすい。

*スポット:直物為替(直物取引)。原則、売買を契約した日(約定日)から2営業日後に受け渡しをする外国為替取引のことです。

*スポット応当日:スポットの受け渡し日のこと。年末、月末や四半期末には仲値に向けた実需勢等の売買が交錯しやすく荒い値動きが生じる可能性があります。

12:35 経済指標
日本40年債入札(財務省
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→円売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→円買い材料」「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→円買い」や「入札通過→Sell the fact円売り」が生じることもあります。
発行予定額:7,000億円程度
最高落札利回り:前回2.57%、結果2.71%(×)
応札倍率:前回2.75倍、結果2.92倍(◎)

【考察】強弱混在。市場は入札好調と判断し、国債利回り低下。

14:52~要人発言
米国トランプ大統領
「対米関税へ欧州・加協力なら関税引き上げ計画」

【考察】貿易戦争激化、リスクオフ

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。失業保険継続申請件数より注目度は高い。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回22.3万件(改定22.5)、予想22.6万件、結果22.4万件(◎)

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回189.2万件(改定188.1)、予想188.0万件、結果185.6万件(◎)

21:30 経済指標
米国実質GDP確報値第4四半期(過去の発表日:1/30, 2/27,3/27)
速報値は改定値や確報値に比べて注目度高いですが、改定値や確報値でもドル円が大きく動くことあり。
実質GDP(=名目GDP-物価変動):前回2.3%、予想2.3%、結果2.4%(◎)
個人消費:前回4.2%、予想4.2%、結果4.0%(×)
GDPデフレータ(=名目GDP/実質GDP):前回2.4%、予想2.4%、結果2.3%(×)
PCEコアデフレータ(FRB目標2.0%):前回2.7%、予想2.7%、結果2.6%(×)

【考察】強弱混在。ドル円乱高下。

22:33~要人発言
欧州首脳ら、対ロシア制裁緩和認めず-ウクライナ和平巡りパリで会合(Bloomberg

【考察】地政学リスクオフ。

23:00 経済指標
米国中古住宅販売成約指数
売買契約が結ばれているものの、最終引渡しが行われていない物件の指数。引き渡しが済んだ中古住宅販売件数の先行指標として注目される。
前月比:前回-4.6%(改定-)、予想0.9%、結果2.0%(◎)
前年比:前回-5.2%(改定-)、予想-3.5%、結果-7.2%(×)

25:00 月末ロンドンフィックス
前後の時間帯でポジション調整によって不規則な乱高下生じやすい。

26:00 経済指標
米国7年債入札(Upcoming Auctions
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」
「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもあります。
(過去の発表:12/261/28, 2/26, 3/27)

発行額(Offering Amount):440億ドル
最高落札利回り(High Yield):前回4.194%、結果4.233%(×)
応札倍率(Bid to Cover Ratio, 応札額/発行額):前回2.64倍、結果2.53倍(×)
外国中銀など間接入札者の落札比率(Indirect Bidder):前回66.1%、結果61.2%(×)
テール(Bid利回りと落札利回りの差):前回-0.9 bps、結果+0.6bps(×)。4.233-4.227=-0.004
WI:4.227%

【考察】入札不調。

28:04~要人発言
加カーニー首相
「対米関税措置予定」

【考察】米加貿易戦争激化懸念

29:34~要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2025年FOMC投票権なし)
(過去の発言:2/52/25, 2/27, 3/27)
:政策スタンスはタカ派。前回2/27金融政策についてコメントなし。

【考察】利下げ慎重タカ派発言

29:40~要人発言
米国コリンズ・ボストン連銀総裁(2025年FOMC投票権あり)
(過去の発言:12/201/9, 2/3, 3/27)
:政策スタンスは中立。前回2/3タカ派発言

【考察】利下げ慎重タカ派発言

<まとめ>
東京マーケット

日足始値150.55
取引開始後の米国トランプ大統領「4/2米国外生産自動車、25%関税賦課」発言、東京オープン後の石破首相「対米関税措置、選択肢」発言を受け、リスクオフ日本株下落に連れて日通し高値150.62から日足安値150.06へ下落して引けました。

【日本市況】株反落、自動車関税でリスク回避-円上昇、40年入札堅調(Bloomberg

欧米マーケット
欧州オープンすると、米国トランプ関税からリスクオフ欧州株下落になったものの、インフレ懸念が一気に高まり米国債利回り上昇、更に年度末・月末の大口投資家ポジション調整(推測)のためか強い円売りに連れて日通し高値151.09に急上昇。

その後、米国経済指標強弱混在、リスクオフ米国株下落、年度末・月末の大口投資家ポジション調整(推測)、欧州首脳「対露制裁緩和否定」交錯しながら、日足高値151.16を付けて揉み合いで引けました。
日足終値151.04

【米国市況】自動車株をトランプ関税直撃、ドルは151円15銭まで上昇(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

<ドル売り優勢>
買い材料:
・米国バーキン・リッチモンド連銀総裁、米国コリンズ・ボストン連銀総裁のタカ派発言

売り材料:
・月末、年度末ポジション調整(推測)

<円売り優勢>
買い材料:
・米国トランプ大統領「4/2米国外生産自動車、25%関税賦課」、「対米関税へ欧州・加協力なら関税引き上げ計画」→貿易戦争激化懸念→リスクオフ日本株、欧州株、米国株下落(円キャリー巻き戻し)
・石破首相「対米関税措置も選択肢」→日米貿易戦争激化懸念→リスクオフ日本株下落
・欧州首脳「対露制裁緩和否定」→地政学リスクオフ

売り材料:
・年度末、月末の大口投資家ポジション調整(推測)
・2024年6月調査想定為替レート上期144.96(日本銀行、短観)以上推移→日本企業業績改善・株上昇(円キャリー促進)
・構造的円売り(日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増)
・その他円売り(航空燃料不足・パイロット不足・クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念)

Currency Strength Chart

政策金利市場織り込み

・FRB:現行政策金利4.25-4.50%
FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool
次回5月7日(水)公表:据え置き(87.8→88.4%)、0.25%引き下げ(12.2→11.6%)
2025年利下げ観測:0.25%×2回=0.50% → 政策金利3.75~4.00%相当

・日銀:現行政策金利0.50%
市場織り込み(東京短資株式会社
次回5月1日(木)公表:0.25%引き上げ(29→27%)

テクニカル分析

トレードシナリオと結果

  • 月足:3月陰線形成中。レンジ。押し安値かつ20MA付近。
  • 週足:3/24週、陽線形成中。レンジ。戻り高値付近。
  • 日足:3/26陽線。上昇トレンド。戻り高値付近
  • 4H足:上昇チャネル
  • 1H足:上昇チャネル
  • 15M足:レンジ

【シナリオ】
①Long
(A)4H足押し安値149.774付近へ下落→転換上昇→目標4H足押し安値150.107
(B)4H足レンジ高値150.940をダウ上昇→目標4H足戻り高値ヒゲ先151.306

②Short
(C)1H足レンジ安値150.409をダウ下落→目標4H足押し安値149.774
(D)4H足戻り高値ヒゲ先151.306付近へ上昇→転換下落→目標4H足レンジ高値150.940

本日:0勝3敗、-76.1pips
3月通算:14勝13敗、勝率51.9%、RR1.96 、+189.9pips

(Trading View)

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