ファンダメンタルズ分析
注目材料
１．経済指標
・日本実質GDP2次速報値第1四半期
・日本国際収支
・日銀、国債買入オペ通知
・米国Ny連銀インフレ期待調査
２．要人発言
・米国トランプ大統領
・FEDウォッチャー、WSJ紙のニック氏(X投稿)：FRBブラックアウト期間（FOMC開催前週の土曜日から公表翌日までの13日間：6/7～6/19）につき
３．その他
・米中閣僚級貿易協議
・地政学リスクオフ（中東、ウクライナ・ロシア、インド・パキスタン）
マーケット動向
経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)
東京マーケット前
8:50 経済指標
日本実質GDP2次速報値第1四半期（内閣府）
前期比：前回-0.2%（改定）、予想-0.2%、結果0.0%（◎）
前期比年率：前回-0.7%（改定）、予想-0.7%、結果-0.2%（◎）
GDPデフレータ［=名目GDP/実質GDP］前年比：前回3.3%（改定）、予想3.3%、結果3.3%（○）
8:50 経済指標
日本国際収支（財務省、国際収支状況）
経常収支［海外とのモノやサービス、投資などの取引状況（＝貿易収支、サービス収支、第１次所得収支、第２次所得収支）］
：前回36781億円（改定-）、予想26500億円、結果22580億円（×）
経常収支（季調済）：前回27231億円（改定）、予想25000億円、結果23068億円（×）
貿易収支［＝輸出ー輸入］：前回5165億円、予想-1400億円、結果-328億円（○）
東京マーケット(9:00~15:30)
10:10 経済指標
日銀、国債買入オペ通知（日本銀行）（日銀、オペレーション）
1～3年債：前回2750億円、予想2750億円、結果2750億円（○）
3～5年債：前回2750億円、予想2750億円、結果2750億円（○）
5～10年債：前回3000億円、予想3000億円、結果3000億円（○）
25年超債：前回750億円、予想750億円、結果750億円（○）
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:20～
米中閣僚級貿易協議開始
米中通商協議、ロンドンで始まる－米政府高官は歩み寄りの用意示唆（Bloomberg）
23:34 報道
米国トランプ大統領、ベッセント財務長官に対中輸出規制解除の検討指示
24:00 経済指標
米国Ny連銀インフレ期待調査（NY FED SURVEY OF CONSUMER EXPECTATIONS）
1年後：前回3.6%、結果3.2%（×）
3年後：前回3.2%、結果3.0%（×）
5年後: 前回2.7%、結果2.6%（×）
＜まとめ＞
東京マーケット
日足始値144.89
先週6/6米国雇用統計（強）を好感したリスクオン継続で東京オープン後に日足高値144.95を付けるも、6/7以降エスカレートしている米国不法移民抗議活動の地政学リスクオフ、本日注目の米中閣僚級貿易協議を控えた大口投資家のポジション調整（推測）により日通し安値144.26へ下落して引けました。
【日本市況】株式が続伸、米雇用指標堅調でリスクオン－債券は下落（Bloomberg）
欧米マーケット
欧州オープン後も東京マーケットの流れを引き継いで日足安値143.97付けましたが、米中閣僚級貿易協議開始されると交渉進展期待のリスクオンが強まり上昇。
日足終値
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
＜ドル＞
買い材料：
売り材料：
・6/7以降エスカレートしている米国不法移民抗議活動の地政学リスクオフ→米国政情不安
・米国Ny連銀インフレ期待調査（弱）
トランプ大統領、ＬＡに州兵2000人派遣－州知事は政府に撤回要請（Bloomberg）
・米ドル回避の取引需要、アジアの金融機関で拡大－貿易摩擦の強まりで（Bloomberg）
・米国トランプ関税→貿易戦争激化→ドル信認低下
ドルが新たな「犠牲者」に－世界的な貿易戦争激化で信認脅かされる（Bloomberg）
＜円＞
買い材料：
・6/7以降エスカレートしている米国不法移民抗議活動の地政学リスクオフ→米国景気減速懸念
・2025年3月調査想定為替レート上期147.17（日本銀行、短観）以下推移→日本企業業績悪化、リスクオフ（円キャリー巻き戻し）
売り材料：
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）
政策金利市場織り込み
・FRB：現行政策金利4.25-4.50%
FOMC市場織り込み（CME FedWatch Tool）
次回6月18日（水）公表：据え置き（96.6→99.9%）、0.25%引き下げ（3.4→0.0%）
2025年利下げ観測：0.25%×2回=0.50% → 政策金利3.75～4.00%相当
・日銀：現行政策金利0.50%
市場織り込み（東京短資株式会社）
次回6月17日（火）公表：0.25%引き上げ（1→1%）
テクニカル分析
トレードシナリオと結果
- 月足：6月陽線形成中。レンジ。
- 週足：6/2週、陽線確定。下降トレンド。
- 日足：6/6大陽線。レンジ。
- 4H足：上昇トレンド。
- 1H足：上昇トレンド。
- 15足：レンジ。
【シナリオ】
①Long
(A)1H足レンジ安値144.784付近へ下落→転換上昇→目標日足高値145.093
(B)4H足レンジ高値144.276付近へ下落→転換上昇→目標1H足レンジ安値144.784
②Short
(C)日足高値145.093付近へ上昇→転換下落→目標1H足レンジ安値144.784
(D) (C)後、1H足レンジ安値144.784をダウ下落→目標4H足レンジ高値144.276
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