2025年10月9日(木)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ
テクニカル
1. トレードシナリオと結果

ファンダメンタルズ

注目材料

１．経済指標
・日本5年債入札
・米国新規失業保険申請件数、失業保険継続申請件数：政府機関閉鎖で公表延期
・米国30年債入札

２．要人発言
・政府、日銀円安牽制
・米国トランプ大統領
・米国パウエルFRB議長
・FRB

３．その他
・サナエノミクス（金融、財政緩和政策）観測
・地政学リスクオフ（ウクライナ・ロシア）

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:30)

9:35 報道
訂正インタビュー：年内利上げは困難、12月なら「相当強い理由が必要」＝若田部元日銀副総裁（Reuters）

10:04～要人発言
中国商務省
「レアアース輸出制限強化」
中国、レアアース関連技術の輸出制限を強化へ（Bloomberg）

12:35 経済指標
日本5年債入札（財務省）
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→円売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→円買い材料」
但し、「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→円買い」や「入札通過→Sell the fact円売り」が生じることもあります。
発行予定額：２兆4000億円程度
最高落札利回り：前回1.126%、結果1.246%（×）
応札倍率：前回3.70倍、結果3.69倍（×）
テール：前回3銭、結果6銭（×）

【考察】入札不調

【日本市況】日経平均が最高値、AI期待－円下落し8カ月ぶり153円台（Bloomberg）

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

18:05～要人発言
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁（2025年FOMC投票権あり）
：政策スタンスは中立
NY連銀総裁は年内の追加利下げ支持の考え、労働市場の動向注視－NYT（Bloomberg）

【考察】ハト派発言

18:27～要人発言
本田元内閣官房参与
インタビュー：日銀の追加利上げ慎重に、高市氏は「緩和派」＝本田元内閣官房参与（Reuters）

【考察】ハト派発言

18:56～要人発言
イスラエル外務次官、ガザ停戦発効したと発表（Bloomberg）

21:30～要人発言
米国パウエルFRB議長

【考察】金融政策や経済見通しについてコメントなし

21:35～要人発言
米国ボウマンFRB理事
：政策スタンスは中立
FRBボウマン副議長、コミュニティ銀行に対する規制の調整を要請（Investing.com）

【考察】金融政策や経済見通しについてコメントなし

22:04～要人発言
高市自民党総裁
自民・高市総裁、行き過ぎた円安を誘発するつもりはない（Bloomberg）

【考察】円安牽制発言

25:47～要人発言
米国バーFRB副議長
：政策スタンスは中立
バーＦＲＢ副議長、追加利下げに慎重　インフレ上振れリスク注視（Reuters）

【考察】タカ派発言

26:00 経済指標
米国30年債入札（Upcoming Auctions）
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもあります。

発行額（Offering Amount）：220億ドル
最高落札利回り（High Yield）：前回4.651%、結果4.734%（×）
応札倍率（Bid to Cover Ratio, 応札額/発行額）：前回2.38倍、結果2.38倍（○）
外国中銀など間接入札者の落札比率（Indirect Bidder）：前回62.0%、結果64.5%（◎）
テール(Bid利回りと落札利回りの差)：前回0.0bps、結果+0.4bps（×）。4.734-4.730=+0.004
WI：4.730%

【考察】入札不調

【米国市況】円売り継続、高市氏「口先介入」も歯止め効かず－株下落（Bloomberg）

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

＜ドル＞
買い材料：
・米国バーFRB副議長：タカ派発言

売り材料：
・米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁：ハト派発言

＜円＞
買い材料：
・高市自民党総裁：円安牽制発言

売り材料：
・サナエノミクス（金融、財政緩和政策）観測
・・本田元内閣官房参与：ハト派発言
・2025年6月調査想定為替レート上期145.87、下期145.56（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善（円キャリー促進）
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）