2025年10月10日(金)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ
テクニカル
1. トレードシナリオと結果

ファンダメンタルズ

注目材料

１．経済指標
・日本国内企業物価
・米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値、インフレ予測
・IMM通貨先物円ポジション

２．要人発言
・政府、日銀円安牽制
・米国トランプ大統領
・FRB

３．その他
・サナエノミクス（金融、財政緩和政策）観測
・五十日仲値
・日本政情不安
・地政学リスクオフ（ウクライナ・ロシア）

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

8:50 経済指標
日本国内企業物価
前月比：前回-0.2%（改定）、予想0.2%、結果0.3%（◎）
前年比：前回2.7%（改定）、予想2.5%、結果2.7%（○）

東京マーケット(9:00~15:30)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあります。

10:50～要人発言
米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスは中立
米労働市場の軟化、懸念強まる可能性＝サンフランシスコ連銀総裁（Reuters）

11:12～要人発言
加藤財務相「一方的で急激な動きみられる」、足元の円安をけん制（Bloomberg）

【考察】円安牽制発言

15:38 報道
公明党・斉藤鉄夫代表、自公連立政権「いったん白紙」　離脱方針表明（日本経済新聞）

【考察】サナエノミクス（高市トレード）巻き戻し

【日本市況】株大幅安、自公連立解消へ－長期債上昇、円一時上げ拡大（Bloomberg）

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

20:36～要人発言
米国ウォラーFRB理事
：政策スタンスは中立
ウォラーFRB理事、労働市場が最大の懸念－雇用の伸びマイナスの公算（Bloomberg）

【考察】ハト派発言

23:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70％を占める個人消費の動向を確認できます。
前回55.1、予想54.1、結果55.0（○）

米国ミシガン大学インフレ予測
1年先：前回4.7%、予想4.7%、結果4.6%（×）
5年先：前回3.7%、予想3.7%、結果3.7%（○）

24:00～要人発言
米国トランプ大統領
「対中関税引き上げ検討」
トランプ氏、習氏と会談する「理由ない」－関税大幅引き上げ警告（Bloomberg）

【考察】米中貿易戦争激化リスクオフ

26:13～要人発言
米国ムサレム・セントルイス連銀総裁（2025年FOMC投票権あり）
：政策スタンスはハト派
米セントルイス連銀総裁、労働市場悪化なら追加利下げに柔軟姿勢（Bloomberg）

【考察】タカ派発言

29:51～要人発言
米国トランプ大統領
「11/1中国に100%追加関税賦課」

【考察】米中貿易戦争激化リスクオフ

【米国市況】トランプ氏の対中警告で大揺れ－株急落、円は急伸（Bloomberg）

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

＜ドル＞
買い材料：
・米国ムサレム・セントルイス連銀総裁：タカ派発言

売り材料：
・米国ウォラーFRB理事：ハト派発言

＜円＞
買い材料：
・斎藤公明党代表「自公連立政権、いったん白紙」→サナエノミクス（高市トレード）巻き戻し
・米国トランプ大統領「対中関税引き上げ検討」「11/1中国に100%追加関税賦課」→米中貿易戦争激化リスクオフ

売り材料：
・2025年6月調査想定為替レート上期145.87、下期145.56（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善（円キャリー促進）
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）