ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
注目材料
1. 経済指標・要人発言
本日は大きな注目材料ありませんが、米国金融当局者の発言から総じて「7月FOMCで75bsp利上げ」がコンセンサスと考えられ、CME FedWatch Toolでも市場織込み度は75bsp利上げで落ち着きつつあります(7/17時点)。現状、強いドル買いだけでなく強いドル売りも生じにくいと想定されることから、「円」主導でドル円が動く可能性(①、③、④、⑤)に着目したい。
①日米金融政策差→米国金融引き締め・日本金融緩和継続→ドル買い円売り→ドル円上昇
②-1 米国金融当局者タカ派発言→米国債利回り上昇ならドル買い→ドル円上昇
②-2 米国金融当局者ハト派発言→米国債利回り下落ならドル売り→ドル円下落
③-1 日本要人からの強い円安牽制発言→円買い→ドル円下落→下げ止まりから押し目買い勢によるドル円上昇
③-2 日本要人からの円安容認発言→円売り→ドル円上昇
④-1 リセッション懸念→株先物・株価指数下落→リスクオフドル買い円買い(通貨強弱「円>ドル」なら)→ドル円下落
④-2 リセッション懸念→急速な米国利上げ警戒後退→米国債利回り低下→ドル売り→ドル円下落
④-3 リセッション懸念→急速な米国利上げ警戒後退→株先物・株価指数上昇(通貨強弱「ドル>円」なら)→ドル円上昇
⑤リスクオン→株先物・株価指数上昇(通貨強弱「ドル>円」なら)→ドル円上昇
⑥-1 米国経済指標結果が強い数値→ドル買い→ドル円上昇
⑥-2 米国経済指標結果が弱い数値→ドル売り→ドル円下落
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)、海の日で祝日。
欧州マーケット(16:00~25:00)
20:10 米国第2四半期決算
バンク・オブ・アメリカ
売上:予想226.97億ドル、結果226.88億ドル(✕)
EPS:予想0.75ドル、結果0.73ドル(✕)(Bloomberg)
21:30 米国第2四半期決算
ゴールドマン・サックス
売上:予想107.79億ドル、結果118.64億ドル(◎)
EPS:予想6.56ドル、結果7.72ドル(◎)(Bloomberg)
NYマーケット(22:30~29:00)
23:00 経済指標
米国NAHB住宅市場指数7月度:前回67、予想66、結果55(✕)
29:00 経済指標
米国対米証券投資5月度:前回877億ドル(改定872)、結果1553億ドル(◎)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- GBP(リスクオン通貨):前日6位。英国サンダース中銀委員のタカ派発言で買い。
- EUR(リスクオン通貨):前日4位。リスクオフ後退で買い。「ロシアのガスプロムが欧州顧客に対しガス供給の不可抗力宣言→欧州エネルギー供給不安」で売り。
- CAD(資源国リスクオン通貨):前日1位
- JPY(リスクオフ通貨):前日7位。
- AUD(資源国リスクオン通貨):前日2位。
- NZD(資源国リスクオン通貨):前日4位。
- USD(基軸通貨):前日8位。米国NAHB住宅市場指数の弱い数値で売り。米国対米証券投資の強い数値で買い。
- CHF(リスクオフ通貨):前日3位。
米国債イールドカーブ
7/18(月)は7/15(金)に対して、ベア(短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差縮小)。2年と10年利回りの逆イールド継続。
*債券ベア:「安全資産債券売り→債券利回り上昇」、「安全資産債券売り→リスク資産買い(株式等)」、景気良好
・ドルインデックス:日足下長ヒゲ陰線。押し安値106.878で反発しており上昇トレンド継続。4H足下降チャネル上抜ければ強い上昇の可能性あり。押し安値106.878下抜けか4H足下降チャネル上抜けまでは方向性なし。
・米国債2年利回り:日足上長ヒゲ陽線。日足逆三尊で4H足アセンディングトライアングル。よってレジスタンス3.226%上抜ければ強い上昇の可能性あり。それまでは方向性なし。
・米国債10年利回り:日足陽線。三角持ち合い抜けまで方向性なし。
テクニカル分析
ドル円チャート
- 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
- 週足:7/11週大陽線。ボリンジャーバンド+1σ~+2σ間の上昇トレンド。
- 日足:7/15陰線。ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク継続。
- 4H足:上昇チャネル形成。
- 1H足:下降チャネル形成。
- 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)4H足上昇チャネル、1H足下降チャネル付近まで下落し反発→ダウ形成・レジサポ→目標1H足レジスタンス138.569。
(B)1H足下降チャネル上抜け→レジサポ→目標日足実体上限138.943。
②ショート
(C)4H足上昇チャネル、1H足下降チャネル下抜け→レジサポ→目標4H足サポート137.591。
【考察】前提:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
トレード1
10:15 4H足上昇チャネル、1H足下降チャネル下抜け→レジサポ→(C)ショート
12:45 S/L 138.410到達→(C)ショート失敗
ショート:138.160
目標利益:(138.160-137.591)×100=56.9 pips
S/L :138.160+0.25=138.410
RR: 56.9/25=2.28
結果:-25.0 pips
トレード2
17:00 4H足上昇チャネル、1H足下降チャネル下抜け→レジサポ→(C)ショート
18:30 S/L 138.410到達→(C)ショート失敗
ショート:138.075
目標利益:(138.075-137.591)×100=48.4 pips
S/L :138.075+0.20=138.275
RR: 48.4/20=2.42
結果:-20.0 pips
7月通算:6勝10敗1分、勝率37.5%
7月獲得pips:+37.5
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