2022年9月2日(金)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
9/1は米国経済指標結果が強い数値。特に米国ISM製造業景気指数が良好で、1998年8月以来約24年ぶりにドル円140円台到達となる急騰を示しました。
本日の注目材料は米国雇用統計ですが、それまで前日のドル円上昇を次いで推移しやすいと考えます。米国雇用統計が強い数値であれば141円もあり得そうです。反対に、8/31米国ADP雇用者数と同様にサプライズの弱い数値が出れば、一時的にはドル円急落だと考えます。

一方で、気になるのは最近増えてきた下記③-1の円安牽制発言。一気に140円台まで上昇したことを受けて、今までよりも強い円安牽制発言があれば大きめのドル円下落が生じるかもしれません。但し、所詮は口先介入ですので、大きく下落あれば押し目買いを考えたいです。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

10:04 要人発言(Reuters)
松野官房長官
「為替の急速な変動は望ましくない」
「市場の動向を高い緊張感を持って注視する」
「相場はファンダメンタルズに沿って安定的推移が重要」  

【考察】 9/1と同様の円安牽制発言でしたが、一時的に「円買い→ドル円下落」。

10:49 要人発言(日経新聞)
鈴木財務相
「相場を高い緊張感をもって注視したい」
「最近の為替変動はやや大きくなっている印象」
「急速な変動は望ましくない」
「為替相場はファンダメンタルズに沿って安定的に推移することが重要」
「必要に応じて適切な対応とる」  

【考察】 直前の松野官房長官に続いての円安牽制発言でしたが、やはり代わり映えのない口先だけでは「円買い→ドル円下落」続かず。

欧州マーケット(16:00~25:00)

21:30 経済指標(Bloomberg)
米国雇用統計8月度
非農業部門雇用者数:前回52.8万人(改定52.6)、予想30.0万人、結果31.5万人(○)
失業率:前回3.5%、予想3.5%、結果3.7%(✕)
平均時給
前年比:前回5.2%、予想5.3%、結果5.2%(△)
前月比:前回0.5%、予想0.4%、結果0.3%(✕)

【考察】
発表前:東京マーケットからドル売り継続。つまり、ドル円上昇していたのは円売りの影響。弱いながらも15M足ダウで上昇し、直前は下ヒゲピンバー。
発表後:強弱入り交じる結果。そのためか大きく上下に変動。15M足確定時にはテクニカル通り上昇したものの、直後の円安牽制をきっかけに、週跨ぎを避けたいロング勢が早々に決済したためか大きく下落。
ともあれ、強弱り混じっている場合、高いスキルなければ刈られるリスクが一気に上がる。非農業部門雇用者数が強い数値だったことで初動はドル円上昇でしたが、失業率・平均時給が弱い数値だった影響もあるか、「米国債利回り急落→ドル売り・円買い→ドル円急落」。

21:32 要人発言(Bloomberg)
G7財務相
ロシア石油上限価格合意

【考察】ロシアとG7の関係悪化は地政学リスク。実効性がどこまであるか分かりませんがエネルギー価格への影響を注視するしたい。

21:47 要人発言(Bloomberg)
鈴木財務相
「為替の急激な変動は好ましくない」

【考察】 G7財務相会議で円安牽制発言。発言内容は従来と変わらず。しかし、世界的に注目されている場での発言だったためか急激な円買い発生。また、米国雇用統計の弱い結果を引き継いだ「米国債利回り低下→ドル売り」も生じておりドル円急落。

NYマーケット(22:30~29:00)

23:00 経済指標(Bloomberg)
米国製造業新規受注7月度
前月比:前回2.0%(改定1.8)、予想0.3%、結果-1.0%(✕)

23:00 経済指標
米国耐久財受注確報値7月度
前月比:前回0.0%、予想0.0%、結果-0.1%(✕)
コア前月比:前回0.3%、予想0.3%、結果0.2%(✕)

24:25 要人発言
米国バイデン大統領
「雇用統計の結果は更に良いニュース」
「インフレ緩和の兆候が幾つかある」

【考察】米国雇用統計結果は肯定的に受け止められている様子。インフレ緩和が事実ならドル売り材料

25:35 要人発言
米国イエレン財務長官
「インフレは依然として高過ぎる」
「インフレ引き下げはFRBの使命」
「労働参加率はパンデミック前の水準に回復」
「経済のソフトランディングは難しくとも可能」

【考察】米国雇用統計結果は肯定的に受け止められている様子。

28:30 経済指標
IMM通貨先物
円ショート拡大(ポジション推移

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. NZD(資源国リスクオン通貨):
  2. AUD(資源国リスクオン通貨):
  3. CAD(資源国リスクオン通貨):
  4. EUR(リスクオン通貨):欧州フォンデアライエン委員長「予想より早くガス貯蔵量が目標の80%に到達」発言→エネルギー価格下落→欧州景気後退懸念後退→買い。ロシア国営の天然ガス会社ガスプロムがノルドストリーム1稼働停止発表→欧州エネルギー供給不安→売り。
  5. CHF(リスクオフ通貨):
  6. USD(基軸通貨):米国非農業部門雇用者数が強い数値→買い。失業率・平均時給が弱い数値→売り。米国製造業新規受注・米国耐久財受注確報値が弱い数値→売り。
  7. JPY(リスクオフ通貨):松野官房長官・鈴木財務相の円安牽制発言→買い。
  8. GBP(リスクオン通貨):

米国債イールドカーブ

9/2(金)は9/1(木)に対してブル(短期金利低下、長期金利低下、長短金利差縮小)。2年と10年利回りの逆イールド継続。

・ドルインデックス:日足下ヒゲピンバー。上昇トレンド継続。
・米国債2年利回り:日足大陰線。トレンドライン下抜けですが上昇のための下押しになる可能性もあります。
・米国債10年利回り:日足陰線。一気に戻り高値3.277%到達していたため、一旦の下押しに相当。戻り高値3.277%上抜けまではレンジ推移。

(Trading View)

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 週足:ボリンジャーバンド+1σ~+2σ推移。
  • 日足:9/1大陽線。直近高値を上抜けつつある動き。
  • 4H足:ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 1H足:ボリンジャーバンドエクスパンションで上昇トレンド。
  • 15M足:上昇チャネルで、やや勢い低下。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス140.224上抜け→レジサポ→目標日足レジスタンス140.690。

②ショート
(B)4H足サポート139.138下抜け→レジサポ→目標4H足サポート138.593。

【前提】
リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
140.224上抜け→レジサポ→(A)ロング→米国雇用統計前に目標T/P140.690から建値に変更→結果が弱く建値到達→(A)ロング失敗

ロング:140.258
目標利益:(140.690-140.258)×100=43.2 pips
S/L :140.258-0.21=140.048
目標RR:43.2/21=2.02
実T/P:140.267
実RR:0.04
獲得pips:+0.9
考察:米国雇用統計結果が弱くとも一時的なドル円下落から上昇に転じる可能性を想定が大きく外れました。含み益があったことから念のために建値に移動していて救われました。当初の目標T/Pには到達しましたが結果論。注目度が高い米国指標前には決済すべきでした。

9月通算:1勝0敗1分
9月獲得pips:+35.8

(Trading View)

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