2022年9月26日(月)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
9/26の注目材料は、日米金融当局者発言(表①、②)、政府・日銀の為替介入有無(③)、米国経済指標(⑥)、9/23英国トラス政権発の世界的リスクオフの影響継続有無(④-1、⑦-2)
基本はドル円上昇狙いですが、突発的なドル円急落に注意したい。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

10:13 要人発言
日銀、国債買い入れオペ増額通達

【考察】円売り材料ですが、ドル円反応薄

11:13 要人発言
鈴木財務相
「為替急激で一方的な動きはいいことではない」
「必要に応じて為替変動への対応をとる」

【考察】円安牽制発言ですが、やはり水準ではなく急激な変動を問題視しているよう。

14:41 要人発言(Bloomberg)
黒田日銀総裁
「緩和的な金融環境を維持」
「年内、消費者物価は更に高まる」
「2023年、消費者物価は2%を下回る水準になる見込み」
「為替の急激な変動は望ましくない」
「躊躇ない金融緩和措置で日本経済支える」
「世界的なインフレは日本にも影響が及ぶ」

【考察】ハト派発言

15:42 要人発言
雨宮日銀副総裁
「個人消費、サービス消費は緩やかに回復」
「年末にかけて物価上昇後、上げ幅縮小」
「日本経済の不確実性は高い」

【考察】金融政策への言及なし

16:41 要人発言(Bloomberg)
黒田日銀総裁
「為替介入は適切」
「最近の円安は急速かつ一方的」
「為替介入と金融緩和が矛盾とは考えていない」
「金融政策と為替政策は目的が違う」
「金融政策は経済下押しを防ぐため継続」
「為替介入と金融政策の組み合わせでより適切な状況になる」
「為替介入の効果はなくなっていない」
「2023年、2024年も金融緩和は続く」

【考察】為替介入適切発言、ハト派発言混在。

欧州マーケット(16:00~25:00)

21:30 経済指標
米国シカゴ連銀景気指数8月度
インフレ圧力を測定するための月間指標で、平均値が0、標準偏差が1
前回0.27(改定)、予想0.23、結果0(✕)

NYマーケット(22:30~29:00)
23:00 要人発言(Bloomberg)
米国コリンズ・ボストン連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「インフレは高すぎる」
「米経済は緩やかな減速という目標を達成することが可能」
「インフレ低下の説得力の兆候が必要」
「インフレを下げるには失業率上昇は避けられない」
「2022年、2023年の経済成長は大幅に鈍化する見通し」
「インフレはピークに達したか、もしくは近い可能性」

【考察】タカ派発言

23:30 経済指標
米国ダラス連銀製造業活動指数9月度
基準0、前回-12.6、予想-10.0、結果-17.2(✕)

24:00 月末ロンドンフィックス

25:04 要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「英国減税案が米国に不確実性を与える可能性あり」
「インフレ抑制まで金融市場は不安定になる」
「インフレ抑制には道半ば」
「英国減税案は世界的な景気後退の見通しに役立たない」

【考察】タカ派発言。

26:00 経済指標
米国2年債入札
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.307%、結果4.290%(✕)

【考察】入札不調→利回り上昇→ドル買い→ドル円上昇

26:24 要人発言
米国ローガン・ダラス連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「インフレが高すぎる」
「目標インフレ2%に戻すことに注力」
「バランスシート縮小は適切に実施」

【考察】タカ派発言

29:09 要人発言
米国メスター・クリーブランド連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「インフレは期待したほど安定していない」
「不確実な環境ではより積極的な行動が望ましい」
「更なる利上げが必要」
「インフレピークの判断は、下落から数か月必要」
「断固たる行動なければインフレが高まる」
「エネルギー価格は再上昇する可能性あり」

【考察】タカ派発言

英国大規模減税案・国債増発計画発表を要因とする世界的なリスクオフでドル買い・円買い交錯しながらも、FRBタカ派姿勢のドル買い、日銀ハト派姿勢の円売りでドル円は上昇しました。一方で、政府・日銀の為替介入懸念(もしくは実施)によって時折強い円買いによるドル円下落が生じました。この流れは、明日以降も続くと考えます。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. USD(基軸通貨):FBR当局者のタカ派発言で買い。英国初リスクオフでの買い。
  2. EUR(リスクオン通貨):ECBラガルド総裁のタカ派発言で買い。
  3. JPY(リスクオフ通貨):政府・日銀の為替介入警戒で買い。黒田日銀総裁の為替介入適切発言で買い、金融緩和継続で売り。英国初リスクオフでの買い。
  4. CAD(資源国リスクオン通貨):
  5. AUD(資源国リスクオン通貨):
  6. CHF(リスクオフ通貨):
  7. GBP(リスクオン通貨):英国トラス政権発表の大規模減税案・国債増発計画により財政悪化懸念で売り。BOE緊急声明報道で買い。ベイリーBOE総裁発言で緊急利上げないことで売り。
  8. NZD(資源国リスクオン通貨):

米国債イールドカーブ

9/26(月)は9/23(金)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差縮小)。
ドル買い加速。

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 週足:9/19週は上下長ヒゲコマ足。ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク終了。
  • 日足:9/23陽線。20MAで支えられており直近はレンジ。
  • 4H足:レンジ。
  • 1H足:上昇ウェッジ。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス143.477上抜け→レジサポ→目標日足レジスタンス144.010
(B)日足レジスタンス144.010上抜け→レジサポ→目標4H足レジスタンス144.801

②ショート
(C)1H足サポート142.801下抜け→1H足20MA下でレジサポ→目標4H足サポート142.009
(D)4H足サポート142.009下抜け→レジサポ→目標1H足サポート141.216

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

・143.477上抜け→一気に抵抗突破した場合、戻しも深くなりやすいため(A)ロング見送り
・143.477上抜け→レジサポなし(A)ロング見送り。しかし、1H足200MAで支えられており、15M足下ヒゲピンバーで20MA反発後でロング適切でした。
・144.010上抜け→レジサポ(B)ロング見逃し。為替介入は入っても不思議ではない上昇との判断もあり。

9月通算:6勝7敗1分、勝率46.2%、平均RR2.26
9月獲得pips:+106.5

(Trading View)

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