ファンダメンタルズ分析
注目材料
１．経済指標
・日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標
・米国リッチモンド連銀製造業指数
・米国2年債入札
２．要人発言
・米国トランプ大統領
・FRB
３．その他
・IMF、世界銀行年次総会・春季会合（4/21～4/26）
・米国主要企業決算（テスラ）
・地政学リスクオフ（中東、ウクライナ・ロシア）
マーケット動向
経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:30)
10:00 報道
Trump Is Laying the Groundwork to Blame Powell for Any Downturn（The Wall Street Journal ）
【考察】ドル信認低下、FRB利下げ圧力
14:00 経済指標
日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標（日本銀行）
（発表日：1/28, 2/26, 3/25, 4/22）
日銀物価目標：2.0%
加重中央値：前回1.4%、結果1.4%（○）
最頻値：前回1.2%、結果1.4%（◎）
刈込平均値：前回2.2%、結果2.2%（○）
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
22:01～要人発言
米国ジェファーソンFRB理事
：政策スタンスは中立。
（過去の発言：2/6, 2/20, 4/3, 4/22）
ジェファーソンＦＲＢ副議長、二大責務は経済的移動性の促進に寄与（Bloomberg）
【考察】金融政策に言及なし
22:30～要人発言
米国ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスはハト派。
（過去の発言：3/6, 4/10, 4/15, 4/22）
米ＦＲＢ、「政治的独立」で信頼構築＝フィラデルフィア連銀総裁（Reuters）
【考察】金融政策に言及なし
23:00 経済指標
米国リッチモンド連銀製造業指数
基準0、前回-4、予想-7、結果-13（×）
24:59～要人発言
米国ベッセント財務長官
「中国との緊張緩和を予想」
米財務長官、中国との緊張緩和に期待感示す― 合意の可能性に言及（Bloomberg）
【考察】米中貿易戦争改善期待。リスクオン
26:00経済指標
米国2年債入札（Upcoming Auctions）
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもある。
発行額（Offering Amount）：690億ドル
最高落札利回り（High Yield）：前回3.984%、結果3.795%（◎）
応札倍率（Bid to Cover Ratio, 応札額/発行額）：前回2.66倍、結果2.52倍（×）
外国中銀など間接入札者の落札比率（Indirect Bidder）：前回75.8%、結果56.2%（×）
テール(Bid利回りと落札利回りの差)：前回-0.3bps、結果+0.6bps（×）。3.795-3.789=+0.006
WI：3.789%
【考察】入札不調。
26:11 要人発言
米国ベッセント財務長官
「中国との交渉は難航見込み」
【考察】直前の楽観発言とは真逆。
26:27～要人発言
ホワイトハウス
「中国との合意は順調」
【考察】米中貿易戦争改善期待。リスクオン
26:59～要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスはタカ派。
（過去の発言： 4/9, 4/10, 4/11, 4/13(休場中), 4/22）
関税によるインフレ長期化させないのがＦＲＢの責務－カシュカリ総裁（Bloomberg）
【考察】タカ派発言
27:36～要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスはタカ派。
（過去の発言：3/31, 4/1, 4/9, 4/22）
【考察】金融政策に言及なし
29:06 米国主要企業決算
テスラ
売上高：前回257.1億ドル、予想215.4億ドル、結果193.35億ドル（×）
EPS：前回0.73ドル、予想0.37ドル、結果0.12ドル（×）
＜まとめ＞
東京マーケット
日足始値140.86
東京オープン後、日通し高値141.17を付けると、米国トランプ関税リスクオフ、4/24日米財務相会談での円安是正圧力要求の織り込み、米国トランプ大統領「景気後退ならFRB議長責任意向」報道を受けて日足安値139.89へ急落して引けました。
【日本市況】円一時140円突破、米経済やＦＲＢ独立性懸念しドル売り（Bloomberg）
欧米マーケット
欧州オープン後、140円台を割り込んだことでショート勢の一部利確や押し目買いが入ったためか、140.63へ急反発。
その後、米国ベッセント財務長官「中国との緊張緩和を予想」とホワイトハウス「中国との合意は順調」のサプライズ発言を受けたリスクオン、米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁のタカ派発言で日足高値141.67へ急上昇して引けました。
日足終値141.60
【米国市況】株反発、貿易交渉進展への期待で－ドル141円台半ば（Bloomberg）
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
＜ドル買い優勢＞
買い材料：
・米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁のタカ派発言
売り材料：
・米国トランプ関税→貿易戦争激化→ドル信認低下
ドルが新たな「犠牲者」に－世界的な貿易戦争激化で信認脅かされる（Bloomberg）
・4/17～米国パウエルFRB議長解任リスク→中銀独立性崩壊警戒→ドル信認低下
「米国売り」強まる、パウエル氏解任リスクで－ドル信認低下の恐れ（Bloomberg）
・米国トランプ大統領「景気後退ならFRB議長責任意向」報道→FRB利下げ圧力、ドル信認低下
＜円売り優勢＞
買い材料：
・日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標（強）→日銀早期利上げ観測
・米国ベッセント財務長官「中国との交渉は難航見込み」発言→米中貿易戦争悪化リスクオフ
・日米財務相会談、24日で調整 為替問題協議か（日本経済新聞）→米国から強い円安是正圧力見込み
・2025年3月調査想定為替レート上期147.17（日本銀行、短観）以下推移→日本企業業績悪化、リスクオフ（円キャリー巻き戻し）
売り材料：
・米国ベッセント財務長官「中国との緊張緩和を予想」発言→米中貿易戦争改善期待リスクオン
・ホワイトハウス「中国との合意は順調」発言→米中貿易戦争改善期待リスクオン
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）
政策金利市場織り込み
・FRB：現行政策金利4.25-4.50%
FOMC市場織り込み（CME FedWatch Tool）
次回5月7日（水）公表：据え置き（85.3→93.8%）、0.25%引き下げ（14.7→6.2%）
2025年利下げ観測：0.25%×2回=0.50% → 政策金利3.75～4.00%相当
・日銀：現行政策金利0.50%
市場織り込み（東京短資株式会社）
次回5月1日（木）公表：0.25%引き上げ（2→1%）
テクニカル分析
トレードシナリオと結果
- 月足：4月陰線形成中。レンジ。押し安値付近。
- 週足：4/21週、陰線形成中。下降トレンド。押し安値付近。
- 日足：4/21陰線。下降トレンド。
- 4H足：下降トレンド。
- 1H足：レンジ。
- 15M足：レンジ。
【シナリオ】
①Long
(A)4H足押し安値139.851付近へ下落→転換上昇→目標日足安値140.471
(B)1H足レンジ高値140.988をダウ上昇→目標1H足レンジ安値141.747
②Short
(C)1H足レンジ安値141.747付近へ上昇→転換下落→目標1H足レンジ高値140.988
(D)日足安値140.471をダウ下落→目標4H足押し安値139.851
本日：１勝2敗、-12.7pips
4月通算：9勝10敗、勝率47.4%、RR1.84 、+168.5pips
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