2022年11月4日(金)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

(1)11/3欧米マーケットのドル円影響:世界的なリセッション懸念でドル円上昇、注目度の高かった米国ISM非製造業景気指数の弱い数値でドル円下落、リスクオフがやや後退し、巻き戻しの円売りがやや強くドル円上昇。つまり、ドル円は方向性が定まらない推移。
よって、11/4スタートはドル円レンジ推移しやすいと考えます。

(2)政府・日銀為替介入懸念(③-3):10/27~11/3の3営業日で約2.5円上昇。ドル円急騰が生じれば、円安牽制発言や為替介入懸念が強まり、一時的にドル円下落が生じる可能性あります(但し、当面は実介入の可能性低い)。よって、要人発言や報道に注意したい。

(3)米国経済指標(⑥):最大の注目材料は米国雇用統計

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

9:27 要人発言
鈴木財務相
「為替はファンダメンタルズに基づき安定推移が基本」
「為替介入は水準に誘導するわけではない」

【考察】弱い円安牽制発言ながらもドル円下落。

9:55 実質五十日仲値(11/5休日の為)
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

欧州マーケット(16:00~25:00)

21:30 経済指標
米国雇用統計10月度(Bloomberg)
非農業部門雇用者数:前回26.3万人、予想20.0万人、結果26.1万人(○)
失業率:前回3.5%、予想3.6%、結果3.7%(✕)
平均時給
前年比:前回5.0%、予想4.7%、結果4.7%(○)
前月比:前回0.3%、予想0.3%、結果0.4%(◎)

【考察】
発表前:4H足三角持ち合いの中、15M足下降チャネルの下限付近。
発表後:強弱入り混じる結果。総じて強い数値のためドル円上昇継続の可能性高いと考えましたが、上昇は初動のみで直ぐに急落。確かに失業率は弱い数値だったものの、これだけで下落継続は考えにくい。投機筋の仕掛けが入りSell the factのような動きになったか。

NYマーケット(22:30~29:00)

22:43 要人発言
米国バイデン大統領
「米国雇用は依然として強い」
「インフレ対策は経済の最重要課題」

【考察】インフレ懸念

23:00 要人発言
米国コリンズ・ボストン連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)(Bloomberg)
「経済の将来性には楽観的」
「最終的な金利水準に焦点を移す時期」
「最終的な金利水準についてコメントするのは時期尚早」
「更なる引き締めはリスクになり得る」
「政策金利は想定よりも高くする必要があるかもしれない」

【考察】ハト派とタカ派発言で、ドル円下落から上昇へ転換。

23:08 要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)(Bloomberg)
「政策金利の最終地点は5%超の可能性がある」
「雇用市場のタイトな状況、インフレ持続なら行動を続けなければならない」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

26:31 要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「強い米国雇用統計の結果は利上げ継続の必要性を示唆」
「需要と供給のバランスを取り戻すために更にやるべきことがある」

【考察】タカ派発言でドル円下げ止まり。

27:38 要人発言
米国エバンス・シカゴ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)(Reuters)
「利上げ幅を縮小しても金融引き締めの余力は十分」
「75bpsより小規模な利上げに落とし、データを注視することは理にかなう」
「たとえ1年後であっても、利上げの一時停止を考える可能性あり」

【考察】ハト派発言でドル円下落。

28:00 経済指標
米国消費者信頼残高9月度
前回322.4億ドル、予想億ドル、結果億ドル()

28:30 経済指標
IMM通貨先物
円ショート縮小(ポジション推移

【考察】円買いでドル円下落材料。

東京マーケット:円安牽制発言もあり介入警戒感からかドル円下落推移。
欧米マーケット:米国雇用統計が総じて強い数値から初動ドル円上昇したものの下落。失業率は弱い数値だったものの、これだけで下落継続は考えにくい。投機筋の仕掛けが入りSell the factのような動きになったか。その後、FRB当局者のタカ派発言でドル円上昇、ハト派発言で下落。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. AUD(資源国リスクオン通貨):中国「ゼロコロナ」緩和への期待→リスクオンで買い。
  2. NZD(資源国リスクオン通貨):中国「ゼロコロナ」緩和への期待→リスクオンで買い。
  3. EUR(リスクオン通貨):ラガルドECB総裁のタカ派発言で買い。
  4. CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):原油先物価格上昇で買い。カナダ雇用統計の強い数値で買い。
  5. CHF(リスクオフ通貨):
  6. GBP(リスクオン通貨):
  7. JPY(リスクオフ通貨):中国「ゼロコロナ」緩和への期待→リスクオンで巻き戻しの売り。
  8. USD(基軸通貨):中国「ゼロコロナ」緩和への期待→リスクオンで巻き戻しの売り。米国雇用統計の強い数値で初動の買いからSell the factの強い売り。FRB当局者のタカ派発言で買い、ハト派発言で売り。

米国債イールドカーブ

11/4(金)は11/3(木)に対してツイスト(短期金低下、長期金利上昇、長短金利差縮小)でドル売り優勢。

日足ドルインデックス:大陰線。チャネル上限からボリンジャーバンド-1σ付近まで急落。次週、一旦は20MA付近まで上昇の可能性高いが、そこで上げ止まればチャネル下限109.618まで下落の可能性あり。

日足米国債2年利回り:上ヒゲピンバー陰線。ボリンジャーバンド+2σ付近4.714%上抜け失敗したことで、次週は一旦下落の可能性高い。下落目途は20MA付近4.509%。

日足米国債10年利回り:コマ足陽線。やや上昇強くボリンジャーバンド+1σ上抜けたら直近高値4.244%目指し、ボリンジャーバンド+1σから戻されるなら4.010%目指す流れ。

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:9月大陽線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
  • 週足:10/31週、陽線形成中。上昇トレンド。
  • 日足:11/3下ヒゲ陽線。
  • 4H足:三角持ち合い。
  • 1H足:三角持ち合い。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)4H足三角持ち合いかつレジスタンス148.436上抜け→レジサポ→目標日足レジスタンス149.012

②ショート
(B)4H足三角持ち合い下抜け→レジサポ→目標4H足サポート147.060
(C)4H足サポート147.060下抜け→レジサポ→目標日足サポート146.296

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

トレード1
・米国雇用統計でドル円急落→4H足三角持ち合い下抜け→レジサポなし(B)ショート→T/P到達→(B)ショート成立

ショート:147.580
T/P:147.060
獲得pips:+52.0

トレード2
・147.060下抜け→レジサポ→(C)ショート→S/L到達→(C)ショート失敗 

ショート:147.580
S/L:148.058
獲得pips:-29.1
考察:4H足レンジ帯かつボリンジャーバンド-2σ到達時、日足リンジャーバンド-1σにも到達しており、一時的に大きめの戻しを想定すべきでした。よって、大きめの戻し後、15M足転換後に(C)ショート狙いが適切でした。

11月通算:2勝3敗、勝率40.0%、平均RR2.00
11月獲得pips:+70.1

(Trading View)

コメント

タイトルとURLをコピーしました