2023年11月21日(火)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)11/20の欧米マーケット影響
NYオープンが近づくにつれて、米国20年債入札の織り込みから米国債利回り上昇に連れてドル円も上昇するも強い円買い交錯。FRB要人タカ派発言と米国20年債入札により引けに掛けてドル円揉み合い。日足終値148.39。
総じて、11/17(金)同様に、米国長期休暇前の投機筋円売りポジションの巻き戻しと推測される円買いとFRB利上げ終了観測によるドル売りでドル円下落。

(2)経済指標
・日本20年国債入札
・米国中古住宅販売件数
・米国FOMC議事要旨

(3)要人発言
・政府日銀の円安牽制
・FRB要人

(4)その他
・米国エヌビディア好決算期待織り込み、決算結果
・来週のドル・円は150円台でもみ合いに、米金利低下で下値リスクも(Bloomberg
・【債券週間展望】長期金利低下は一服、日銀政策修正と20年入札を警戒(Bloomberg
・【日本株週間展望】足場固め、下値不安和らぐ中で米指標や金利を確認(Bloomberg

本日は米国経済指標とエヌビディア決算に注目。11/7(金)と11/20(月)は投機筋の膨れ上がった円売りポジションの巻き戻しと推測される円買い、かつFRB利上げ終了が近いとの思惑によるドル売りでドル円急落が生じた。
本日も、ポジション調整円買いが続く可能性あるが、日米金融政策のファンダメンタルズ材料に基づく動きではないことから一時的なドル円急落に留まる見込み。加えて、米国エヌビディア好決算への期待織り込みでリスクオン円売りも生じやすいことから、ドル円下げ止まれば強い上昇に転じやすいと推測する。

今週は11/23(木)日本勤労感謝の日と米国感謝祭、11/24(金)米国ブラックフライデーで祝日休場となるが、既に休暇入りしている投資家が多いことから閑散相場となりやすい。従って値動きが乏しい展開になりやすいが、一方で市場参加者が少ないタイミングを狙った投機筋による仕掛けで乱高下に警戒が必要。つまり、この閑散時期にドル円急騰が生じた場合、政府日銀為替介入も仕掛けやすいとも言える。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

12:35 経済指標
日本20年国債入札(財務省
最高落札利回り:前回1.589%、結果1.432%(◎)
応札倍率:前回2.97倍、結果3.54倍(◎)
「入札好調→利回り低下→円売り材料」、「入札不調→利回り上昇→円買い材料」

【考察】入札好調。しかし、米国債利回り低下ドル売りの影響強くドル円下落。

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)

22:46 要人発言
首相官邸
Jアラート「北朝鮮がミサイル発射」 太平洋へ通過(日本経済新聞

【考察】地政学リスクオフ円買い→ドル円下落

24:00 経済指標
米国中古住宅販売件数
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として米国新築住宅販売件数とともに重要。
件数:前回396万件(改定395)、予想391万件、結果379万件(×)
前月比:前回-2.0%(改定-2.2)、予想-1.5%、結果-4.1%(×)

28:00 経済指標
米国FOMC議事要旨
(過去の発表日:11/231/42/224/125/247/58/16, 10/11, 11/21)
FOMC議事要旨、「慎重に進む」戦略と追加利上げ巡り見解一致(Bloomberg

【考察】タカ派、ハト派内容交錯するも、利下げへの言及なしはタカ派姿勢→ドル円上昇。しかしサプライズなく反応薄。

30:21 米国主要企業決算
NVIDIA
売上高:前回135.19億ドル、予想160.9億ドル、結果181.2億ドル(◎)
EPS:前回2.70ドル、予想3.37ドル、結果4.02ドル(◎)
エヌビディア、売上高見通しが一部の期待に届かず-時間外で3%安(Bloomberg

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値148.39。
1/17(金)から続く米国長期休暇前の投機筋円売りポジションの巻き戻しと推測される円買いとFRB利上げ終了観測によるドル売りでドル円下落し、東京安値147.25を付けたが、引けに掛けて持ち直し東京終値147.79。

きょうの国内市況(11月21日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
欧州オープン直後に日足安値147.15を付けた後、NYマーケット中にドル買い・円売り全戻しの上昇。特に材料もなかったことから3営業日のドル円下落の一部決済が入ったか、注目の米国FOMC議事要旨がタカ派内容を期待した織り込みと推測する。その後、米国FOMC議事要旨が総じてタカ派内容だったことで日足高値148.60を付けたが、材料通過の決済も入り揉み合い。
日足終値148.40。

【米国市況】株が小反落、議事要旨ほぼ材料視されずー148円台前半(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

11/21(火)は11/20(月)に対しブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド縮小。ドル売り・買い材料交錯(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
12月公表:25bps引き下げ0.0%、据え置き95.0%、25bps引き上げ5.0%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:11月陰線形成中。上昇トレンド。ボリンジャーバンド(BB)スクーズ。
  • 週足:11/20週、陰線形成中。BBエクスパンションからスクイーズ移行中。BB+1σ下抜けから20MAへ下落優位と推測。
  • 日足:11/20大陰線。BBエクスパンション。下降トレンド。11/20はレジサポ形成に向けて20MAへ上昇優位と推測。
  • 4H足:下降トレンド。BBエクスパンション。
  • 1H足:レンジ。BBスクイーズ。
  • 15M足:レンジ。BBスクイーズ。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足レジスタンス148.521かつ1H足20MAをダウ上昇→目標1H足レジスタンス148.901
(B)切り番148.000付近へ下落→1H足20MAをダウ上昇→目標1H足レジスタンス148.521

②ショート
(C)1H足レジスタンス148.521又は1H足20MA付近まで上昇→ダウ転換下落→目標切り番148.000
(D)1H足レジスタンス148.901又は4H足ボリンジャーバンド-1σ付近へ上昇→ダウ転換下落→目標1H足サポート148.521

11月通算:11勝5敗、勝率68.8%、獲得Pips +102.9

(Trading View)

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