2022年11月28日(月)~12月4日(日)ドル円注目材料まとめ(12/4更新)

ドル(USD)

経済指標
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

2022/11/28(月)

11/26に勃発した中国ゼロコロナ政策に対する市民の暴動が連日続き、政権批判へ(Bloomberg

【考察】地政学リスクオフドル買い円買い材料

23:55 要人発言
米国メスター・クリーブランド連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)(Bloomberg
「引き締めの一時停止が近いとは思わない」
「引き続きインフレ指標の低下を見る必要がある」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

24:30 経済指標
米国ダラス連銀製造業活動指数10月度
基準0、前回-19.4、予想-22.0、結果-14.4(◎)

25:00 月末ロンドンフィックス

25:43 報道
「OPECプラス、真剣に減産検討」(Bloomberg

【考察】原油先物価格上昇→インフレ懸念高進→ドル円上昇

26:00 要人発言
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)(Reuters
「インフレは年内5−5.5%へ、2023年末には3−3.5%への低下を見込む」
「2024年には利下げできる可能性」
「2023年までインフレ抑制のための政策を維持」
「追加利上げは必要」
「2023年末には失業率3.7%から4.5-5.0%に上昇すると予想」
「景気後退はない見込み」

【考察】タカ派発言でドル円上昇

26:02 要人発言
米国ブラード・セントルイス連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)(Bloomberg
「マーケットはよりタカ派な利上げリスクを織り込んでいない」
「2023年、2024年も高い政策金利維持の可能性」
「リセッションを避けられないことはない」
「政策金利は抑制的な水準には達していない」
「逆イールドは必ずしもリセッションを示唆しない」

【考察】タカ派発言でドル円上昇

2022/11/29(火)

8:33 要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)(Bloomberg
「高い政策金利を支持」
「インフレは予想以上に強い」
「利上げ減速は好ましいリスク管理」
「インフレ率が高いままであれば、金利は上昇し続ける」
「インフレ低下に焦点を当てている」

【考察】タカ派発言でドル円上昇

16:17 要人発言
中国衛生当局(Bloomberg
「国民の不満はコロナ規制に対するもの、対策ではない」
「高齢者へのワクチン接種強化」
「過剰なコロナ規制の微調整を続ける」
「国民が指摘している問題点を迅速に解決する」

【考察】中国政府はゼロコロナ政策を堅持する可能性があったなかでの発言。中国の地政学リスクオフ後退で巻き戻しのドル売りでドル円下落。しかし、ゼロコロナ政策が撤廃されたわけではなく、抗議デモが完全に鎮静化した訳ではなく、再び強い地政学リスクオフが生じる可能性は残る。巻き戻しの円売りはほとんどなし。

23:00 経済指標
米国住宅価格指数9月度(Bloomberg
前月比:前回-0.7%、予想-1.4%、結果0.1%(◎)

23:00 経済指標
米国S&Pケースシラー住宅価格9月度
前年比:前回13.08%(改定13.06)、予想10.75%、結果10.43%(×)

24:00 経済指標
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数11月度(Bloomberg
米国ミシガン大学消費者信頼感指数と同様、経済活動全体に重要な役割を果たす個人消費に関する重要指標。
前回102.5(改定102.2)、予想100.0、結果100.2(○)

25:00 月末ロンドンフィックス

2022/11/30(水)

21:00 経済指標
米国MBA住宅ローン申請指数:住宅販売数件数や住宅着工件数の先行指標
前週比:前回2.2%、結果-0.8%(×)

22:15 経済指標
米国ADP雇用者数11月度
前月比:前回23.9万人、予想19.7万人、結果12.7万人(×)

22:30 経済指標
米国卸売在庫速報値10月度
前月比:前回0.6%(改定)、予想0.5%、結果0.8%(◎)

22:30 経済指標
米国実質GDP改定値第3四半期(Bloomberg
速報値に比べて注目度は低い。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
実質GDP:前回2.6%、予想2.8%、結果2.9%(◎)
個人消費:前回1.4%、予想1.6%、結果1.7%(◎)
GDPデフレータ:前回4.1%、予想4.1%、結果4.3%(◎)
PCEコアデフレータ:前回4.5%、予想4.5%、結果4.6%(◎)

【考察】全て強い数値でドル円上昇

23:45 経済指標
米国シカゴ購買部協会景気指数11月度
米国ISM製造業景気指数の前営業日に発表される同指標の先行指標。
基準50、前回45.2、予想47.1、結果37.2(×)

24:00 経済指標
米国JOLT求人労働異動調査10月度(Bloomberg
前回1071.7万件(改定)、予想1025.0万件、結果1033.0万件(○)

【考察】労働市場の冷え込み示唆。経済全体の需要抑制を目指すFRBにとって明るい兆しのためか、ドル円上昇。

24:00 経済指標
米国中古住宅販売成約指数10月度(Bloomberg
売買契約が結ばれているものの、最終引渡しが行われていない物件の指数。引き渡しが済んだ中古住宅販売件数の先行指標として注目されます。
前月比:前回-10.2%(改定-8.7)、予想-5.1%、結果-4.6%(◎)
前年比:前回-30.4%(改定-29.3)、予想-35.2%、結果-36.7%(×)

【考察】5カ月連続で低下。ローン金利の高止まりで需要減退が続いたことを示唆。経済全体の需要抑制を目指すFRBにとって明るい兆しのためか、ドル円上昇。

24:30 経済指標
米国週間石油在庫統計
「在庫増→需要低迷・供給過多→原油・ガソリン売り材料→ドル売り材料」、「在庫減→需要増・供給不足→原油・ガソリン買い材料→ドル買い材料」
原油在庫:前回-369.0万バレル、予想-316.0万バレル、結果-1258.1万バレル(×)
ガソリン在庫:前回305.8万バレル、予想255.0万バレル、結果277.0万バレル(○)

25:00 月末ロンドンフィックス

26:36 要人発言
米国クックFRB理事(2022年FOMC投票権あり)(Reuters
「より小幅利上げステップを踏むのは賢明なこと」
「どこまで金利を引き上げるかは、経済の反応次第」
「インフレを抑えるために積極的な措置を講じている」
「インフレは依然として高すぎる」
「インフレ データは改善の初期の兆候を示唆」
「インフレ改善していると言うのは時期尚早」
「賃金の伸びは、インフレ目標2% を上回っている」
「インフレ目標2%への引き下げに注力必要」

【考察】タカ派発言でドル円上昇

27:30 要人発言
米国パウエルFRB議長:経済と労働市場に関する講演(Bloomberg)(Reuters
「政策はしばらくの間、制限的である必要がある」
「物価安定には、まだ長い道のりがある」
「歴史は性急な政策緩和に対する警告を発している」
「インフレ先行きは非常に不確実」
「利上げ減速は、早ければ12月会合で始まる可能性がある」
「利上げペースを緩めることは理にかなう」
「最終金利は9月予想より高くなる可能性がある」
「金利引き締め姿勢は当面の間必要となる」
「物価安定の回復にはまだ長い道のりがある」
「インフレは依然として高すぎる」
「10月のインフレデータは喜ばしい驚き。インフレ低下の安心感を得るにはより多くの証拠が必要」
「賃金の上昇率はインフレ2%と一致すべき」
「労働需要を緩やかにすることが必要」
「ほとんどの労働者にとって、賃金上昇はインフレによって相殺されている」
「インフレを予測することは困難」
「ソフトランディングの可能性はある」

【考察】タカ派・ハト派発言交錯。予想された強いタカ派発言がなく、利上げペース減速への言及が材料視されドル円下落。

28:00 要人発言
米国ベージュブック(地区連銀経済報告)(The Beige Book)(Reuters
FOMC開催の2週間前に公表。米国金利決定の材料とされるため注目度大。
「金利とインフレが引き続き活動を圧迫」
「消費者物価はほとんどの地区で中程度または強いペースで上昇」
「価格上昇のペースは全体として減速」
「経済活動は、以前のベージュブック期間と比較して、ほぼ横ばいまたはわずかに上昇」
「ほとんどの地区で雇用の緩やかな伸び、2 つの地区では従業員数が横ばい、全体的な労働需要は減少」
「将来の雇用の伸びは安定または減速、少なくとも緩やかな賃金上昇の見込み」。
「インフレは今後も安定または緩やかに推移すると予想」

【考察】タカ派・ハト派内容交錯。以前より、ハト派寄りの内容だったことでドル円下落。

2022/12/1(木)

16:01 要人発言
中国当局(Bloomberg
「新型コロナ感染者と濃厚接触者の自宅隔離を条件付きで容認」

【考察】中国ゼロコロナ政策緩和によるリスクオンドル売りでドル円下落

19:00 要人発言
OPECプラス会議

21:30 経済指標
米国チャレンジャー人員削減11月度
米国雇用統計の2日前に発表。「前回より高い数値→ドル売り材料」、「前回より低い数値→ドル買い材料」
前年比:前回48.3%(改定)、予想-、結果416.5%(×)

【考察】労働市場の低迷を示唆してドル円下落継続。

22:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数(Bloomberg
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回24.0万件(改定)、予想23.5万件、結果22.5万件(◎)

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回155.1万件(改定)、予想157.3万件、結果160.8万件(×)

22:30 経済指標
米国個人所得10月度:前回0.4%(改定)、予想0.4%、結果0.7%(◎)
米国個人支出10月度:前回0.6%(改定)、予想0.7%、結果0.8%(◎)

22:30 経済指標
米国PCEデフレータ10月度(Bloomberg
前年比:前回6.2%(改定6.3)、予想6.0%、結果6.0%(○)
前月比:前回0.3%、予想0.5%、結果0.3%(△)
コア前月比:前回0.5%(改定)、予想0.4%、結果0.2%(×)
コア前年比:前回5.1%(改定5.2)、予想5.0%、結果5.0%(○)

23:35 要人発言
米国ボウマンFRB理事(2022年FOMC投票権あり)(Bloomberg
「利上げペース減速は適切」
「インフレ抑制のため、当面、制限的なままになる」
「利上げ規模とペースに関する私の見解は今後のデータ次第」
「インフレはわずかに鈍化、依然として許容できないほど高い」
「ターミナルレートは9月予想よりも小幅に高い水準」
「労働市場は堅調」

【考察】タカ派・ハト派発言。しかし、前日のパウエル議長発言同様、ハト派寄りが材料視されドル円下落。

23:45 経済指標
米国PMI確報値11月度:基準50。景気先行性高いため注目度高い。更に確報値は速報値より注目度低い。
製造業:前回47.6、予想47.6、結果47.7(◎)

24:00 経済指標
米国建設支出10月度
前月比:前回0.2%(改定0.1)、予想-0.1%、結果-0.3%(×)

24:00 経済指標
米国ISM製造業景気指数11月度(Bloomberg
景気の先行指標として注目度大。
基準50、前回50.2、予想49.7、結果49.0(×)

【考察】
発表前:15M足下降チャネル形成。
発表後:前回かつ予想より弱い数値でドル売り材料。初動ドル円下落。しかし直下の月足抵抗135.57到達のため、一時的戻されて再度下落継続。

27:34 要人発言
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)(Reuters
「インフレは依然として高すぎる」
「インフレ緩和の兆しが見られる」
「インフレ2%達成には2、3年かかる見込み」
「利上げはデータ次第」

【考察】タカ派・ハト派発言。現状、ハト派寄りの発言が材料視されておりドル円下落継続。

29:41 要人発言
米国バーFRB副議長(2022年FOMC投票権あり)

2022/12/2(金)

22:30 経済指標
米国雇用統計11月度(The Employment Situation)(Bloomberg
非農業部門雇用者数:前回26.1万人(改定28.4)、予想20.2万人、結果26.3万人(○)
失業率:前回3.7%、予想3.7%、結果3.7%(○)
平均時給
前年比:前回4.7%(改定4.9)、予想4.7%、結果5.1%(◎)
前月比:前回0.4%(改定0.5)、予想0.3%、結果0.6%(◎)

【考察】
発表前:日足200MAから反発し、15M足ダブルボトム形成し20MA上。
発表後:全て強い数値(インフレ圧力増→FRB引き締め強化示唆)でドル円急騰。

23:15 要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)(Bloomberg
「労働供給は抑制されたまま」
「労働力不足がインフレを助長」
「高い国民貯蓄が金融当局の仕事を困難にしている」
「追加利上げの方針は明確」
「労働需要は供給を上回り続けている」

【考察】タカ派発言でドル円下げ止まり。

25:00 要人発言
米国エバンス・シカゴ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)(Reuters
「政策金利は若干高めのピークを付ける可能性がある」
「インフレ 2% へ引き下げるのに十分な金融条件の引き締めに進んでいる」
「利上げペース減速でも、政策金利ピークはわずかに高くなる見込み」

【考察】利上げペース減速のハト派発言が材料視されてドル円下落。

2022/12/3(土)

2022/12/4(日)

要人発言
OPECプラス(Bloomberg
「現行の原油生産枠を維持で合意」

円(JPY)

2022/11/28(月)

11/26に勃発した中国ゼロコロナ政策に対する市民の暴動が連日続き、政権批判へ(Bloomberg

【考察】地政学リスクオフドル買い円買い材料

10:24 要人発言
黒田日銀総裁
「賃金圧力は徐々に高まる見込み」
「実質賃金を金融政策の目標とすることは困難」
「賃金上昇に伴う2%物価目標の達成を目指す」

【考察】材料視される発言なし

10:37 要人発言
岸田首相
「政府と日銀が緊密に協力し、長期的で安定したインフレを達成する」
「日銀に合意し、物価目標を達成しつつ、構造的な賃金上昇も達成する」

【考察】材料視される発言なし

25:00 月末ロンドンフィックス

29:30 経済指標
IMM通貨先物(11/22時点)
円ショート縮小(ポジション推移

【考察】円買い材料

2022/11/29(火)

8:30 経済指標
日本雇用統計10月度
完全失業率:前回2.6%、予想2.5%、結果2.6%(×)
有効求人倍率:前回1.34倍、予想1.35倍、結果1.35倍(○)

25:00 月末ロンドンフィックス

2022/11/30(水)

8:50 経済指標
日本鉱工業生産速報値10月度(日本経済新聞
前月比:前回-1.7%、予想-1.8%、結果-2.6%(×)
前年比:前回9.6%、予想5.3%、結果3.7%(×)

9:55 月末五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

19:00 要人発言
外国為替平衡操作の実施状況、月次ベース(令和4年10月28日~令和4年11月28日)(財務省)(Bloomberg

【考察】11月の為替介入なし。3カ月ぶりに円買い介入なし。

25:00 月末ロンドンフィックス

2022/12/1(木)

10:32 要人発言(日本銀行
野口日銀審議委員
「金融緩和を維持し低金利を維持すべき。2% のインフレ目標を達成できるかどうかは不透明なまま」
「為替レートはファンダメンタルズに反応して安定して動くことが望ましい」
極端に急激な為替変動はデメリットを生むので、為替変動の影響と日本の経済と価格への影響に注意する必要があります。
「中央銀行の金融引き締めが世界の成長を阻害するリスクがある」
「日本のインフ上昇は主に輸入品価格の上昇によるもの」

【考察】金融緩和継続のハト派発言でドル円上昇。

2022/12/2(金)

10:48 要人発言
黒田日銀総裁(日本銀行)(日本経済新聞
「世界的な景気減速がみられる」
「日本のインフレは2023年から減速する」

11:18 要人発言
雨宮日銀副総裁(日本経済新聞
「保有国債の含み損あっても金融政策の遂行は損なわれない」

18:01 要人発言
日銀(Bloomberg
「ETFを701億円買い入れ」

【考察】円売り株買い材料でドル円上昇。

29:30 経済指標
IMM通貨先物(11/29時点)
円ショート拡大(ポジション推移

【考察】円売り材料

2022/12/3(土)

2022/12/4(日)

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