ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)8/8の欧米マーケット影響
イタリア政府による銀行への超過利潤税承認により銀行株急落しリスクオフドル買い円買い交錯しドル円乱高下したが、NYマーケットに入ってからの株先物・株価指数上昇リスクオンにより巻き戻しのドル売り・円売り交錯。米国債利回りが上昇に転じるとドル買い優勢となり日足高値143.49を付けた。日足終値143.39。
【米国市況】株反落、格下げ嫌気し銀行株に売り-ドル一時143円49銭(Bloomberg)
(2)経済指標
・米国10年債入札
(3)要人発言
・日銀臨時オペ通知
・政府日銀要人の円安牽制
・FRB要人
(4)その他
本日注目材料なく、明日の米国消費者物価指数公表を控えて方向感出にくいと推測。但し、前日NYマーケットのリスクオン引き継ぎや米国消費者物価指数の予想が前回値より高めであることから織り込みのドル円上昇が優位になりやすいか。
来週のドル・円は下落か、米金利上昇によるリスク環境の悪化が焦点に(Bloomberg)
【債券週間展望】長期金利上昇、米国債入札を警戒-日銀臨時オペ注目(Bloomberg)
日銀のYCC修正後も円安続く、植田総裁が為替相場に異例の言及でも(Bloomberg)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
16:29 要人発言
イタリア、銀行の「超過利潤」税を縮小-株式市場混乱で火消し(Bloomberg)
【考察】前日報道の巻き戻しでリスクオフ後退の円売り強くドル円上昇。
26:00 経済指標
米国10年債入札(Upcoming Auctions)
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.857%、結果3.999%(◎)
【考察】入札好調→ドル売り→ドル円下落。しかし下落一時的。
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値143.39から、リスクオフ円買いでドル円下落し、日経平均株価ギャップダウンのリスクオフスタートで143.09へ下落。が、仲値に掛けてドル買い需要によって全戻し上昇。
仲値通過後は再びリスクオフ円買いや米国債利回り低下ドル売りの影響でドル円下落。
きょうの国内市況(8月9日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープンまでに日足安値143.00を付けたが、イタリア政府が銀行への超過利潤税縮小を発表したことでリスクオフ後退円売りと米国債利回り下げ止まりでドル買いで日足高値143.75まで上昇。NYクローズに掛けて株先物・株価指数急落したが、リスクオフドル買い・円買い交錯しドル円じり上げ。
明日の米国消費者物価指数の予想が前回値より高めであることから織り込みや、「天然ガスや原油先物上昇→日本貿易収支悪化懸念→円売り材料」でドル円上昇に寄与か。日足終値143.71。
【欧州市況】株反発、イタリア銀行株も前日の下げ一部回復-独債下落(Bloomberg)
【米国市況】株続落、CPI発表控えリスク回避-エネルギー価格上昇(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
8/9(水)は8/8(火)に対しツイスト(短期金利上昇、長期金利低下)、逆イールド拡大。ドル売り材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
9月公表:据え置き86.5%、25bps引き上げ13.5%、50bps引き上げ0.0%
テクニカル分析
トレード
- 月足:8月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
- 週足:8/7週、陽線形成中。
- 日足:8/8大陽線。上昇トレンドから直近高値到達。
- 4H足:上昇チャネル。
- 1H足:レンジ。
- 15M足:上昇トレンド。
【シナリオ】
①ロング
(A)4H足サポート142.520付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス142.974
(B)1H足レジスタンス142.974をダウ上昇→目標日足レジスタンス143.379
②ショート
(C)1H足レジスタンス142.974をダウ下落→目標4H足サポート142.520
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
8月通算:1勝0敗、勝率100.0%、平均RR 2.02、獲得Pips +24.3
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