2023年1月17日(火)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)1/16の欧米マーケット影響:日銀政策据え置きの予想も先週に比べて目立っており、ショートカバーのためかドル円上昇。しかし、米国市場が祝日休場であったため、NYマーケットは小幅推移。

(2)米国経済指標(⑥):注目はNY連銀製造業景気指数、米国主要企業決算

(3)米国要人発言(②):FRB要人発言。

(4)その他:米国祝日休場明け

1/17はショートカバーが一服すれば、再度1/18日銀金融政策決定会合での政策修正期待への織り込みでドル円下落の見込み。また、米国経済指標やFRB要人発言のサプライズ次第で一時的にドル円は動きやすいと想定。

モーニングサテライト、ドル円参考情報

ドル円予想レンジ:127.80~129.20。今週は1/18の日銀金融政策決定会合が最大の注目材料となるため、政策修正への警戒から上値が重い展開になりそう。

注目ポイント:ドル円を支える中国景気への期待。
年末の中国PMIは非製造業・製造がともに50を割り込み、昨年4月の上海ロックダウン水準まで悪化。本日発表の小売売上高・GDPも弱い数値の見込み。ゼロコロナ政策終了になったが、感染者急増による人出不足・サプライチェーンの混乱が経済活動の足かせになったため。
しかし、感染拡大ピークアウトも見えてきており、今後は需要の拡大が急速に進むとみられる。

世界景気の先行指標と言われる銅・鉄鉱石価格は上昇基調であり、中国の需要回復期待によるものと考えられる。

コロナ規制緩和で対ドルで人民元は買戻し。中国景気回復は米国景気後退リスクの軽減から過度の金利低下を抑制するため、ドル円相場の下支え要因になりうる。

今年のドル円は下落トレンドの中で徐々にレンジを切り下げる展開を想定。しかし、下落スピードは緩やかになる見込み。

モーニングサテライト

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

11:38 要人発言
鈴木財務相
「金利上昇で財政硬直化の恐れがある」
「長期金利上昇が直ちに影響あると考えない」

【考察】長期金利上昇牽制発言でドル円上昇。しかし影響小。

欧州マーケット(17:00~25:30)

20:11 報道
「財務省、10年債の想定金利1.6%へ引き上げ」(日経新聞

【考察】注目度が高い明日の日銀政策決定会合を控え、想定金利引き上げ内容でドル円下落。

21:47 米国主要企業決算
ゴールドマン・サックス(Bloomberg
売上高:予想107.9億ドル、結果105.9億ドル(×)
EPS:予想5.56ドル、結果3.32ドル(×)

22:06 米国主要企業決算
モルガン・スタンレー(Bloomberg
売上高:予想126.4億ドル、結果127.4億ドル(◎)
EPS:予想1.19ドル、結果1.26ドル(◎)

22:30 経済指標
米国ニューヨーク連銀製造業景気指数1月度(Bloomberg
米国フィラデルフィア連銀製造業景気指数や米国ISM製造業購買担当者景気指数の先行指標として注目されます。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」。
基準0、前回-11.2、予想-8.7、結果-32.9(×)

NYマーケット(23:30~30:00)

29:44 要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg
「CPIの中央値は高すぎる」
「インフレが納得のいくように目標に戻ることを望む」
「最終金利はインフレの進路に依存する」

【考察】タカ派発言。しかし、マーケットクローズのため反応薄。

30:14 米国主要企業決算
ユナイテッド航空
売上高:予想122億ドル、結果124億ドル(◎)
EPS:予想2.10ドル、結果2.46ドル(◎)

東京マーケット:注目度が高い1/18日銀金融政策決定会合控えて、政策修正・据え置き観測交錯でドル円上下に振れる展開。

欧米マーケット:日銀金融政策決定会合の政策修正・据え置き観測の影響継続でドル円上下に変動。財務省の想定金利引き上げ観測報道、米国金融企業決算不調でリスクオフ円買い優勢となりドル円下落。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. NZD(資源国リスクオン通貨):
  2. GBP(リスクオン通貨):英国雇用統計の強い数値で買い。
  3. AUD(資源国リスクオン通貨):
  4. CHF(リスクオフ通貨):
  5. JPY(リスクオフ通貨):財務省の想定金利引き上げ報道で買い。
  6. CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):カナダ消費者物価指数の弱い数値で売り。
  7. USD(基軸通貨):米国ニューヨーク連銀製造業景気指数の弱い数値で売り。
  8. EUR(リスクオン通貨):独ZEW景況感指数の強い数値で買い。ECB利上げペースの減速を検討との観測報道で売り。

米国債イールドカーブ

1/17(火)は1/13(金)に対してツイスト(短期金利低下、長期金利上昇、逆イールド縮小)でドル売り・ドル買い材料交錯。日足ドルインデックスは十字線であり、ドルの動きが材料で相殺。つまり、ドル円下落の主因は円買いと言える。

2月FOMCでの利上げ幅0.25%の市場コンセンサスは、1/16(月)91.2%から、1/17(火)93.2%へ上昇(CME FedWatch Tool

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:12月大陰線で引け。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。
  • 週足:1/26週、陽線形成中。下降トレンドの調整波。
  • 日足:1/16陽線。
  • 4H足:下降トレンドからレンジへ移行。
  • 1H足:レンジ。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス129.310上抜け→レジサポ→目標1H足レジスタンス129.643

②ショート
(B)15M足サポート128.169下抜け→レジサポ→目標日足サポート127.860


【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

・128.169下抜け→長い下ヒゲ連続のため(B)ショート見送り

1月通算:8勝7敗、勝率53.3%、平均RR 2.05、獲得Pips +232.8

(Trading View)

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