ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)6/7の欧米マーケット影響
カナダ中央銀行(BOC)のサプライズ利上げが来週6月度FOMC利上げ期待に波及しドル円急騰。
(2)経済指標
・日本GDP2次速報値
・日本国際収支
・米国新規失業保険申請件数、米国失業保険継続申請件数
・米国卸売在庫確報値
(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):ブラックアウト期間のため、いつもの様に発言や記事に要注意。
(4)その他
・ウクライナ情勢緊迫化(地政学リスクオフ)
・メジャーSQ前日(ポジション調整に伴う変動の影響)
6/8も前日の影響を引き継ぎドル円上昇優勢と推測。加えて日銀金融政策修正後退の予想が広まっている様子。
一方で141円に近づけば政府・日銀要人の円安牽制への警戒感から上値が重くなりそう。
日銀政策修正予想が一段と後ずれ、植田総裁のハト派姿勢で-サーベイ(Bloomberg)
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:50 経済指標
日本GDP2次速報値 第1四半期
前期比:前回果0.4%(改定)、予想0.5%、結果0.7%(◎)
前期比年率:前回1.6%(改定)、予想1.9%、結果2.7%(◎)
GDPデフレータ前年比:前回2.0%(改定)、予想2.0%、結果2.0%(○)
GDP年率2.7%増に上方修正、設備投資上振れ-1~3月期(Bloomberg)
8:50 経済指標
日本国際収支4月度
経常収支:前回22781億円(改定)、予想15606億円、結果18996億円(○)
経常収支(季調済):前回10090億円(改定)、予想13652億円、結果18951億円(◎)
貿易収支:前回-4544億円、予想-3237億円、結果-1131億円(◎)
経常黒字76%増の1兆8951億円 4月、貿易赤字が縮小(日本経済新聞)
【考察】GDP、国際収支共に強い数値。RBAとBOCがサプライズ利上げした後であり、BOJの金融政策修正の期待が再燃しドル円下落。
東京マーケット(9:00~15:00)
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回23.2万件(改定23.3)、予想23.5万件、結果26.1万件(×)
米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回179.5万件(改定179.4)、予想180.0万件、結果175.7万件(◎)
米新規失業保険申請が急増、21年以来の高水準-冷え込みの兆候か(Bloomberg)
【考察】米国新規失業保険申請件数のサプライズの弱さでドル円急落。前日カナダ中銀サプライズ利上げを受けて上昇したドル円を全戻し。
23:00 経済指標
米国卸売在庫確報値4月
前月比:前回-0.2%(改定)、予想-0.2%、結果-0.1%(◎)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
6/8(木)は6/7(水)に対してブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド拡大のドル売り材料。
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
6月度:据え置き73.6%。25bps引き上げ26.4%。
テクニカル分析
トレード
- 月足:6月陰線形成中。
- 週足:6/5週、陽線形成中。上昇トレンドの調整波。
- 日足:6/7下長ヒゲ陽線。三角持ち合い上抜けてボリンジャーバンド+1σ到達。6/8は下押し入っても上昇優位と推測。
- 4H足:レンジ。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:上昇トレンドからレンジ移行中。
【シナリオ】
①ロング
(A)日足サポート139.962又は1H足ボリンジャーバンド+1σ付近まで下落→ダウ転換上昇→目標日足レジスタンス140.614
②ショート
(B)日足レジスタンス140.614付近まで上昇→ダウ転換下落→目標4H足サポート140.266
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
条件合わずトレードなし
6月通算:3勝1敗、勝率75.0%、平均RR 2.11、獲得Pips +63.2
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