ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)8/14の欧米マーケット影響
欧州オープンはリスクオン円売り・ドル売り交錯していたが、「米国債利回り上昇→ドル買い」が一気に進み、日足高値145.58へ一気に上昇。
その後、高値警戒感や米国Ny連銀インフレ期待調査の弱い数値でドル円下落だが一時的。NY引けに掛けて全戻し。日足終値145.55。
【米国市況】ハイテク銘柄に買い、夏場の薄商い-ドルは145円台半ば(Bloomberg)
(2)経済指標
・日本GDP1次速報値
・米国小売売上高
・米国輸入物価指数、米国輸出物価指数
・米国NY連銀製造業景気指数
(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・FRB要人
(4)その他
・五十日仲値
・中国不動産開発業者デフォルトリスク
中国経済の新たなリスク、碧桂園19%安-オンショア社債取引停止(Bloomberg)
日米金利差拡大(FRB利下げ当面なし、日銀金融緩和継続)由来でドル円上昇継続しやすいが、あっさり145円台半ばまで一気に上昇したことで、今まで以上に政府日銀要人からの円安牽制や介入警戒感が高まるため、押し目買い狙いが適切か。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:50 経済指標
日本GDP1次速報値
前期比:前回果0.7%(改定0.9)、予想0.8%、結果1.5%(◎)
前期比年率:前回2.7%(改定3.7)、予想2.9%、結果6.0%(◎)
GDPデフレータ前年比:前回2.0%(改定)、予想3.8%、結果3.4%(△)
4~6月実質GDPは年率6%増、外需主導で3期連続プラス(Bloomberg)
【考察】強い数値で日銀政策変更期待からかドル円下落。しかし五十日仲値に向けたドル買い重要から直ぐに全戻し。
東京マーケット(9:00~15:00)
9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。
14:22~要人発言
行き過ぎた動きには適切な対応、145円台に円安進行で鈴木財務相(Bloomberg)
【考察】久しぶりの円安牽制発言。一瞬下落したが強いトーンなく即全戻し。
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
18:47 報道
米国格付け会社フィッチ:
Fitch warns it may be forced to downgrade dozens of banks, including JPMorgan Chase(CNBC)
フィッチのアナリスト、米銀の一部格下げを警告-報道(Bloomberg)
【考察】米国一部銀行の格下げ示唆のドル売り材料だが、中国景気悪化のリスクオフドル買い交錯してドル円反応薄。
21:30 経済指標
米国小売売上高
個人消費が米国GDPの約2/3を占めており、その動向を表す小売売上高の注目は高い。米国個人消費や米国消費者信頼感とも相関性があることからも重要な指標。
前月比:前回0.2%(改定)、予想0.4%、結果1.0%(◎)
コア前月比:前回0.2%(改定)、予想0.5%、結果0.6%(◎)
米小売売上高、7月は市場予想を上回る伸び-前月分も上方修正(Bloomberg)
21:30 経済指標
米国輸入物価指数
前月比:前回-0.2%(改定-0.1)、予想0.1%、結果0.4%(◎)
前年比:前回-6.1%(改定)、予想-6.0%、結果-4.4%(◎)
米国輸出物価指数
前月比:前回-0.9%(改定-0.7)、予想0.1%、結果0.7%(◎)
前年比:前回-12.0%(改定-11.9)、予想-11.9%、結果-7.9%(◎)
21:30 経済指標
米国NY連銀製造業景気指数
米国フィラデルフィア連銀製造業景気指数や米国ISM製造業購買担当者景気指数の先行指標として注目されます。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」。
基準0、前回1.1、予想-0.9、結果-19.0(×)
【考察】初動は米国小売売上高や米国輸入物価指数・輸出物価指数の強い数値で上昇、しかし米国NY連銀製造業景気指数のサプライズの弱い数値で全戻し下落。
24:05~要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
カシュカリ総裁、インフレは抑制進展しているが「依然高過ぎる」(Bloomberg)
【考察】タカ派発言でドル円上昇
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値145.55から日足安値145.33までを方向感なく乱高下。鈴木財務相から円安牽制発言あるも、一瞬下落から即全戻し。
きょうの国内市況(8月15日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープン前から「米国債利回り上昇→ドル買い」と「日米金利差拡大→円売り」によって日足高値145.87まで上昇。しかし材料不足で失速。
米国小売売上高や米国輸入物価指数・輸出物価指数が強い数値で145.82上昇したが、米国NY連銀製造業景気指数のサプライズの弱い数値で全戻し下落。日足高値145.87上抜けに失敗したことでロング勢の決済が入り、日足安値145.11まで急落。
その後、米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁のタカ派発言で145.57まで切り返し。
日足終値145.55。
【欧州市況】株は下落、中国巡り懸念強まる-英国債は下げ幅縮小(Bloomberg)
【米国市況】株は反落、終盤に下げ足速める-ドルは145円台半ば(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
8/15(火)は8/14(月)に対しツイスト(短期金利低下、長期金利上昇)、逆イールド縮小。ドル売り・買い材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
9月公表:据え置き88.5%、25bps引き上げ11.5%、50bps引き上げ0.0%
テクニカル分析
トレード
- 月足:8月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
- 週足:8/14週、陽線形成中。
- 日足:8/14陽線。上昇トレンド。
- 4H足:上昇トレンド。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス145.525をダウ上昇→目標ラウンドナンバー146.00
(B)4H足サポート145.274付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス145.525
②ショート
(C)4H足サポート145.274かつ1H足20MAをダウ下落→目標1H足サポート144.994
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
(A)ロング:145.598
S/L:145.396
獲得pips:-20.2
8月通算:3勝1敗、勝率75.0%、平均RR 2.30、獲得Pips +55.1
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