2023年8月24日(木)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析
テクニカル分析
1. トレード

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

＜注目材料＞
（１）8/23の欧米マーケット影響
欧州オープン後、「欧州・英国PMI速報値の弱い数値→ユーロ・ポンド売り→株先物・株価指数→リスクオフドル買い・円買い→円買い強くドル円下落」継続し、米国PMI速報値の弱い数値で下落加速し日足安値144.54を付けたが、「欧米経済指標悪化→利上げ停止観測→株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」でドル円上昇。
日足終値144.85。

【米国市況】ハイテクが株高主導、エヌビディア業績見通し予想上回る（Bloomberg）

（２）経済指標
・米国新規失業保険申請件数、失業保険継続申請件数
・米国耐久財受注速報値

（３）要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・ジャクソンホール会議(8/24～26)
・FRB要人

（４）その他
・来週のドル・円は調整含みか、注目のＦＲＢ議長講演控え見方分かれる（Bloomberg）

現状下記①～④材料が交錯。基本は①ドル買いと③円売りによるドル円上昇優勢だが、②と④の突発的なドル円下落に要警戒。
一方で、8/25ジャクソンホール会議での米国パウエル議長会見が注目されており、本日は大きな動きが出にくいと推測。

①FOMC議事要旨のタカ派内容を受けてのドル買い
②中国景気後退懸念由来の株先物・株価指数下落リスクオフ円買い
③日米金利差拡大（FRB利下げ当面なし、日銀金融緩和継続）の円売り
④政府日銀為替介入警戒感の円買い

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回23.9万件（改定）、予想24.1万件、結果23.0万件（◎）

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回171.6万件（改定）、予想168.9万件、結果170.2万件（△）

21:30 経済指標
米国耐久財受注速報値：設備投資の先行指標
前月比：前回4.6%（改定4.4）、予想-4.1%、結果-5.2%（×）
コア前月比：前回0.5%（改定）、予想0.2%、結果0.5%（○）

23:13～要人発言
米国ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁（2023年FOMC投票権あり）
ハーカー総裁、ＦＲＢは金利に関して「恐らく十分なことをした」（Bloomberg）

【考察】ハト派発言でドル円下落

24:20～要人発言
米国コリンズ・ボストン連銀総裁（2023年FOMC投票権なし）
ボストン連銀総裁、米国は一段の利上げ必要かもしれない（Bloomberg）

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

＜まとめ＞
東京マーケット：
日足始値144.85から日足安値144.60まで下落後、マーケットオープンからは「株先物・株価指数上昇、日本国債利回り低下→リスクオン円売り」主導で145.20へ急騰。

きょうの国内市況（８月24日）：株式、債券、為替市場（Bloomberg）

欧米マーケット：
欧州オープンからは、「米国債利回り上昇→ドル買い」も加わりドル円上昇加速、更に米国新規失業保険申請件数の強い数値で日足高値145.96を付けた。
しかし、NYマーケットに入ると、翌日のジャクソンホール会議のパウエルFRB議長講演を控えてリスクオン後退、FRB要人のハト派・タカ派発言交錯し方向感なし。日足終値145.85。

【欧州市況】株下落、ジャクソンホール講演控え－英国債は３日続伸（Bloomberg）
【米国市況】ナスダック100種２％安、パウエル氏講演控え利回り上昇（Bloomberg）