ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)8/24の欧米マーケット影響
欧州オープンからは、「米国債利回り上昇→ドル買い」も加わりドル円上昇加速、更に米国新規失業保険申請件数の強い数値で日足高値145.96を付けた。
しかし、NYマーケットに入ると、翌日のジャクソンホール会議のパウエルFRB議長講演を控えてリスクオン後退、FRB要人のハト派・タカ派発言交錯し方向感なし。日足終値145.85。
【米国市況】ナスダック100種2%安、パウエル氏講演控え利回り上昇(Bloomberg)
(2)経済指標
・東京消費者物価指数
・米国ミシガン大学消費者信頼感指数確報値、インフレ予測
(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・ジャクソンホール会合(8/24~26):パウエルFRB議長講演
・FRB要人
(4)その他
・週末五十日仲値
・来週のドル・円は調整含みか、注目のFRB議長講演控え見方分かれる(Bloomberg)
本日の最大の注目は、ジャクソンホール会合(JH)でのパウエルFRB議長講演。
タカ派発言でドル円上昇の可能性が高いものの、2022年の講演同様、大きな乱高下に巻き込まれない様、注意したい。
ジャクソンホール会合、勝利宣言できない可能性高い-MLIV調査(Bloomberg)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:30 経済指標
東京消費者物価指数
全国消費者物価指数の先行指標で日本国内のインフレが進んでいる中で注目度が高まっている。
前年比:前回3.2%(改定)、予想3.0%、結果2.9%(×)
コア前年比:前回3.0%(改定)、予想2.9%、結果2.8%(×)
コアコアCPI前年比:前回4.0%(改定)、予想4.0%、結果4.0%(○)
8月の東京消費者物価は2.8%上昇、伸び縮小-市場予想下回る(Bloomberg)
東京マーケット(9:00~15:00)
9:55 週末五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。
11:25~要人発言
鈴木財務相
「為替変動に注視」
【考察】円安牽制発言でドル円下落だが、パウエル議長講演控えて影響小。
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
23:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(過去の速報値発表日;9/16, 10/14, 11/11, 12/9, 1/13, 2/10, 3/17, 4/14, 5/12, 6/16, 7/14, 8/11)
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できる。
前回71.2、予想71.2、結果69.5(×)
米国ミシガン大学インフレ予測
1年先:前回3.3%、予想3.3%、結果3.5%(◎)
5年先:前回2.9%、予想2.9%、結果3.0%(◎)
米消費者1年先インフレ期待、3カ月ぶり高水準-ミシガン大調査(Bloomberg)
23:03~要人発言
米国パウエルFRB議長(過去のJH発言日:8/26)
カンザスシティ連銀主催のジャクソンホールシンポジウム(JH)での講演。9月FOMCでの利上げについて具体的な発言があるかに注目。
パウエルFRB議長、必要に応じて追加利上げの用意-高金利維持へ(Bloomberg)
【考察】初動はハト派発言でドル円下落となったが、総じてタカ派発言となり全戻しから上昇継続。
24:03~要人発言
米国ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
インフレ緩和停滞なら追加利上げも─フィラデルフィア連銀総裁=報道(Reuters)
【考察】ハト派発言、タカ派発言
24:36~要人発言
米国メスター・クリーブランド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
クリーブランド連銀総裁「まだやるべきことある」、追加利上げの可能性示唆(Reuters)
【考察】タカ派発言
25:34~要人発言
米国グールズビー・シカゴ連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
FRBの引き締めプロセスは終わった可能性─シカゴ連銀総裁=報道(Reuters)
「黄金の道」示唆や据え置き支持-ジャクソンホールで米地区連銀総裁(Bloomberg)
【考察】ハト派発言
28:30 経済指標
IMM通貨先物8/22時点(ポジション推移)
円ショート大幅拡大
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値145.85。東京消費者物価指数の弱い数値、週末五十日仲値のドル需要によりドル円上昇。日足高値146.26を付けたが、ジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長講演を控えて方向感なし。
きょうの国内市況(8月25日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープン後もパウエルFRB議長講演を控えて方向感ない動き。注目のパウエル議長講演でスタートはハト派発言だったものの、総じてタカ派発言となり、日足高値146.64まで上昇。
しかしながら、その後のFRB要人から相次ぐハト派発言で下落。週末引けに掛けて揉み合い。
日足終値146.44。
【欧州市況】株は上げ削る、FRB議長の講演後に-国債は軒並み下落(Bloomberg)
【米国市況】株反発、パウエル氏講演を無風通過-ドル一時146円63銭(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
8/25(金)は8/24(木)に対しベア(短期金利上昇、長期金利上昇)、逆イールド拡大。ドル材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
9月公表:据え置き80.5%、25bps引き上げ19.5%、50bps引き上げ0.0%
テクニカル分析
トレード
- 月足:8月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
- 週足:8/21週、陽線形成中。
- 日足:8/24大陽線。
- 4H足:下降チャネル。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)4H足チャネル上限をダウ上昇→目標4H足レジスタンス146.401
(B)4H足チャネル下限又は日足サポート144.821付近へ下落→ダウ転換上昇→目標4H足レジスタンス145.479
②ショート
(C)4H足サポート145.4794かつ1H足20MAをダウ下落→目標4H足チャネル下限又は日足サポート144.821
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
(A)ロング:146.008
S/L:145.816
獲得pips:-19.2
8月通算:10勝5敗、勝率66.7%、平均RR 2.14、獲得Pips +179.7
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