2023年10月25日(水)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)10/24の欧米マーケット影響
前日同様に欧州オープン前から「米国債利回り低下→ドル売り」日足安値149.32へ下落したが、欧州オープン後は「イスラエル軍の地上侵攻計画練り直し→一旦の中東情勢緊張緩和→地政学リスクオフ後退米国債利回り上昇→ドル買い」、「株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」、「欧州PMI速報値が弱い数値→欧州通貨売り→ドル買い」となり、149.85へ急上昇。
注目の米国PMI速報値は強い数値で日足高値149.93を付けたが、「中東情勢悪化→地政学リスクオフ」と「株先物・株価指数上昇→リスクオン」交錯し、150円台突破の材料にならず方向性なし。
日足終値149.91。

(2)経済指標
・米国新築住宅販売件数
・米国5年債入札

(3)要人発言
・政府日銀の円安牽制
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):ブラックアウト期間(10/21~11/2)のため、いつもの様に発言や記事に要注意。

(4)その他
・中東情勢の地政学リスクオフ
・日銀金融政策に関わる報道
・五十日仲値
・【債券週間展望】長期金利は上昇か、米国債需給懸念や日銀修正観測で(Bloomberg


本日の注目材料は、中東情勢の動向と米国経済指標。前日は米国PMI速報値の強い数値でも150円台に乗せられなかったことで、強い投機筋の仕掛けやサプライズ材料が出ない限り上値重い展開が続きそう。一方で149円台前半の下値も固い。日米金利差に起因するファンダメンタルズのドル買い・円売りの方向性は変わりないことから、押し目買い狙いが適切か。

<材料とドル・円方向性>
①「中東情勢悪化→安全資産の米国債買い→米国債利回り低下→ドル売り」
②-1「中東情勢悪化→原油先物価格上昇→インフレ懸念→米国債利回り上昇→ドル買い」
②-2「中東情勢悪化→原油先物価格上昇→インフレ懸念→日本貿易収支悪化懸念→円売り」
③-1「中東情勢悪化→地政学リスクオフ円買い」
③-2「中東情勢悪化→景気悪化懸念→株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」
④「中東情勢悪化→有事のゴールド買い→ドル売り」
⑤「政府日銀の円安牽制警戒、日銀政策修正観測→ドル売り・円買い」
⑥-1「米国経済指標の強い数値→米国債利回り上昇→ドル買い」
⑥-2「米国経済指標の弱い数値→米国債利回り低下→ドル売り」
⑦-1「FRB要人のタカ派発言→米国債利回り上昇→ドル買い」
⑦-2「FRB要人のハト派発言→米国債利回り低下→ドル買い」
⑧-1「米国財政赤字拡大→米国債供給量増加→米国債利回り上昇→ドル買い」
⑧-2「米国財政赤字拡大→米国経済悪化懸念→ドル売り」
⑨「米国下院議長選の議長選出難航→政府閉鎖懸念→ドル売り」
⑩-1「米国10年債利回り5%突破→ポートフォリオへの組み入れ需要増→米国債価格上昇→米国債利回り低下→ドル売り」
⑩-2「米国10年債利回り5%突破→ポートフォリオへの組み入れ需要増→米国外投資家のドル需要増→ドル買い」

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

23:00 経済指標
米国新築住宅販売件数
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として中古住宅販売件数とともに重要。
件数:前回67.5万件(改定67.6)、予想68.5万件、結果75.9万件(◎)
前月比:前回-8.7%(改定-8.2)、予想1.3%、結果12.3%(◎)

24:04 報道
イスラエルが地上侵攻延期に同意、米国の防空システム配備まで-報道(Bloomberg

【考察】地政学リスクオフ後退だが、一時的措置でありドル円反応薄。

24:31 要人発言
ロシア、報復核攻撃の演習を実施 弾道ミサイルなど発射(Reuters

【考察】「ウクライナ情勢悪化→地政学リスクオフ円買い」、「原油先物価格上昇→ドル買い・円売り」。総じてドル買い・円売り強くでドル円上昇継続。

26:00 経済指標
米国5年債入札(Upcoming Auctions
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回4.659%、結果4.899%(×)
応札倍率:前回2.52倍、結果2.36倍(×)

【考察】入札不調→ドル円上昇

26:18 要人発言
イスラエル、ガザへの地上侵攻を準備=ネタニヤフ首相(Reuters

【考察】「中東情勢悪化→地政学リスクオフ円買い」、「原油先物価格上昇→ドル買い・円売り」。総じてドル買い・円売り強くでドル円上昇継続。

26:48 報道
米下院議長にトランプ氏寄りのジョンソン氏選出、共和党の右傾化鮮明(Bloomberg

【考察】政府閉鎖懸念後退→ドル買い。ドル円上昇継続。

29:18 米国主要企業決算
メタ・プラットフォームズ
売上高:前回320億ドル、予想335.6億ドル、結果341.5億ドル(◎)
EPS:前回2.98ドル、予想3.63ドル、結果4.39ドル(◎)

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値149.91。
「中国経済支援策好感→株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」、「米国債利回り軟調→ドル売り」交錯し、東京高値149.93、東京安値149.80間を小幅レンジ推移。

きょうの国内市況(10月25日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
欧州オープン前から「米国債利回り上昇→ドル買い」、「株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」が重なるも149.95付近で揉み合っていたが、「米国築住宅販売件数の強い数値→ドル買い」、「ウクライナ・中東情勢悪化→原油供給不安再燃→原油先物価格上昇→ドル買い・円売り」、「米国5年債入札不調→ドル買い」、「米国債利回り上昇→株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い・ドル買い→ドル買い強」「米国下院議長選出→ドル買い」、で150円台に乗り日足高値150.32。
日足終値150.22。

【米国市況】円が年初来安値を更新、ナスダック100は今年最大の下げ(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

10/25(水)は10/24(火)に対しベア(短期金利上昇、長期金利上昇)、逆イールド縮小。ドル買い材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
11月公表:25bps引き下げ0.3%、据え置き99.7%、25bps引き上げ0.0%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:10月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンドでレンジ実体上限到達。ボリンジャーバンド(BB)スクーズしつつあり。
  • 週足:10/23週、陽線形成中。上昇トレンド。
  • 日足:10/24下長ヒゲ陽線。BBスクイーズ。
  • 4H足:レンジ。BBスクイーズ。
  • 1H足:上昇トレンド。BBエクスパンション。
  • 15M足:レンジ。BBスクイーズ。

【シナリオ】

①ロング
(A)4H足サポート149.515付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス149.515

②ショート
(B)1H足サポート149.759かつ1H足20MAをダウ下落→目標4H足サポート149.515

10月通算:8勝6敗、勝率57.1%、獲得Pips +109.5

(Trading View)

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