2022年3月7日(月)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. ウクライナ情勢緊迫化
(1)戦闘激化、停戦交渉不調、ウクライナ原発攻撃、核威嚇の場合:リスクオフ
「安全資産米国債買い→米国債利回り低下→ドル売り」「安全資産ドル買い」
「米国債利回り低下→日米金利差縮小→円買い」、「株価下落→円買い」
⇒ドル買いドル売り交錯、円買い。総じてドル円下落と推測。

(2)停戦交渉前進:リスクオフ後退
 (1)と逆の動きとなるためドル円上昇と推測。

(3)エネルギー価格・農作物価格急騰
「決済ドル需要増→ドル買い」、「インフレ加速→米利上げ見込み→ドル買い」、「スタグフレーション懸念→ドル売り」
「日本貿易収支悪化→円売り」、「インフレ加速→円利上げ観測→円買い」「スタグフレーション懸念→円売り」
⇒ドル買いドル売り、円買い円売りが交錯。しかし、急な円利上げは考えにくいことから、総じてドル円上昇と推測。


戦争解決の道筋が見えていないことから、(1)ドル円下落と(3)ドル円上昇の材料が共存する状況。従って、トレンドも出にくいことから短期のレンジトレードが良いと考えます。

マーケットの動き

東京マーケット前
7:00 取引開始
・ドル円: 114.909 (前営業日終値 114.855 からギャップダウンスタート)

東京マーケット(9:00~15:00)
9:00 オープン
・ドル円: 114.952
・日経平均株価: 25634.09 (前日営業日終値 25985.40 からギャップダウンスタート)
・TOPIX 1822.00 (前日営業日終値 1844.94 からギャップダウンスタート)

9:55 仲値
・ドル円: 114.998

15:00 クローズ
・ドル円: 114.926
・米国債2年利回り: 1.458 %
・米国債10年利回り: 1.707 %
・日経平均株価: 25221.34 (前営業日比 -764.06 -2.94 %)
・TOPIX 1794.03 (前営業日比 -50.91 -2.76 %)

欧州マーケット(17:00~1:30)
17:00 オープン
・ドル円: 115.009
・米国債2年利回り: 1.466 %
・米国債10年利回り: 1.712 %

NYマーケット(23:30~6:00)
23:30 オープン
・ドル円: 115.227
・米国債2年利回り: 1.540 %
・米国債10年利回り: 1.787 %
・ダウ平均: 33579.75 (前営業日終値 33614.81 )
・S&P500: 4327.01 (前営業日終値 4328.88 )
・ナスダック: 13328.36 (前営業日終値 13313.45 )

25:30 欧州クローズ
・ドル円: 115.47
・米国債2年利回り: 1.546 %
・米国債10年利回り: 1.777 %


26:52 要人発言
ウクライナ交渉担当者「人道回廊では小さな進展あり」

26:56 要人発言
ウクライナ交渉担当者「停戦交渉では大きな進展なし」「今後も交渉継続」


【考察】予想された通り、実りが少ない交渉結果。戦争解決の見込み立たず。

30:00 NYクローズ
・ドル円: 115.270
・米国債2年利回り: 1.548 %
・米国債10年利回り: 1.782 %
・ダウ平均: 32817.39 (前営業日比 -797.42 -2.37 %)
・S&P500: 4201.10 (前営業日比 -127.78 -2.95 %)
・ナスダック: 12830.97 (前営業日比 -482.47 -3.62 %)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. USD(基軸通貨):前日5位
  2. JPY(リスクオフ通貨):前日3位
  3. NZD(資源国リスクオン通貨):前日1位
  4. EUR(リスクオン通貨):前日8位
  5. CAD(資源国リスクオン通貨):前日6位
  6. AUD(資源国リスクオン通貨):前日2位
  7. CHF(リスクオフ通貨):前日4位
  8. GBP(リスクオン通貨):前日7位

【考察】
ウクライナ情勢悪化やエネルギー価格急騰に変化はないものの、前日から様変わり。特に強く売られていたEURの買戻しが見られました。「ドル>円」でドル円上昇。

米国債イールドカーブ

  • 3/7(月)は3/4(金)に対して、ベア・フラットニング(短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差縮小)になりました。


*債券ベア:「安全資産債券売り→債券利回り上昇」、「安全資産債券売り→リスク資産買い(株式等)」、景気良好

*ベア・フラットニング:直近の景気良好→景気過熱抑制のために政策金利上げの可能性浮上→長短金利上昇→長期金利高く将来も利上げ見込み→利上げが続く可能性あり→景気にブレーキ掛かりそう→リスクオン終焉に近い→ドル買い後退示唆

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足: ボリンジャーバンドエクスパンションし上昇トレンド継続。しかし、上ヒゲピンバー形成中。下値は5MAでサポート。
  • 週足: ボリンジャーバンドスクイーズし直近の流れはレンジ。アセンディングトライアングル形成中。先週はトレンドラインまで陰線で下落して引け。
  • 日足: ボリンジャーバンドスクイーズし直近の流れはレンジ。
    レンジ下限日足サポート114.722で反発しており、本日はレンジ上限向かって上目線。上値目処は20MA付近115.253。
  • 4H足:ボリンジャーバンドスクイーズし直近の流れはレンジ。上昇ダウ等形成すれば上値目処115.253。
    右下がりトレンドラインや115.253付近で反発すれば下値目処は4H足サポート114.768。
  • 1H足: ボリンジャーバンドエクスパンション。直近は下落トレンド。
    レンジ上限114.892上抜けで上値目処は115.253。
    右下がりトレンドラインや115.253付近で反発すれば下値目処は4H足サポート114.768。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズし直近はレンジ。戦略は1H足と同じ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レンジヒゲ先114.892上抜け→レジサポ→目標日足20MA付近レジスタンス115.253。
(B)日足20MA付近レジスタンス115.253上抜け→レジサポ→目標日足レジスタンス115.512。

②ショート
(C)日足20MA付近レジスタンス115.253反発→レジサポ→目標日足実体サポート114.722。

週足アセンディングトライアングル下限、日足レンジ下限であるため上昇しやすいと推測。よってロング優先。

【考察】
11:00 1H足レンジヒゲ先114.892上抜け→114.892でレジサポ→(A)ロング可。
21:45 日足20MA付近レジスタンス115.253到達。(A)ロング成立。

24:00 115.253上抜け→レジサポ→(B)ロング可。当日中には目標未達。

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