2022年3月28日(月)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 先週米国、金融当局者のタカ派発言相次ぐ
米国FRBの金融引き締め方針前進⇒強いドル買い継続

2.円売り加速
①日本の金融緩和継続、②安全資産としての円魅力低下、③日本の経済成長率低下、④日本の貿易収支悪化(特にエネルギーや食料価格高騰)が円売り要因。
①~④のいずれも改善が見えないことから、円売りが続く可能性が高い。円売り勢の決済で円買いが入っても一時的になると考えます。

3. ウクライナ情勢緊迫化
3/25もリスクオフが高まるような要人発言が相次ぎましたがドル円への影響見られず。
ロシア軍の攻撃激化やサプライズの停戦合意以外はドル円への影響は小さいと考えます。

注目材料1.と2.から、本日もドル買い円売りによるドル円上昇しやすいと考えます。

マーケットの動き

東京マーケット前
6:00 取引開始
・ドル円: 122.070 (前営業日終値 122.090 からギャップダウンスタート)

東京マーケット(9:00~15:00)
9:00 オープン
・ドル円: 122.270
・日経平均株価: 28084.08 (前日営業日終値 28149.77 )
・TOPIX 1982.29 (前日営業日終値 1981.47 )
中国上海ロックダウンのためか日経平均株価はギャップダウンスタート。

9:55 仲値
・ドル円: 122.201

10:13 報道
日銀、10年国債で指し値オペ実施を通告。0.25%で買入金額は無制限。

意図せぬ日銀指し値オペでの為替変動、市場との対話は一段と難しく(Bloomberg)
【考察】日米金利差拡大に拍車→ドル買い円売り材料

12:21 要人発言
日銀
「長期金利の動きを踏まえ、10年金利の操作目標をゼロ%程度とする市場調節方針を実現する」

【考察】指し値オペの説明。日米金利差拡大に拍車→ドル買い円売り材料

15:00 クローズ
・ドル円: 123.232
・米国債2年利回り: 2.406 %
・米国債10年利回り: 2.477 %
・日経平均株価: 27943.82 (前営業日比 -205.95 、 -0.73 %)
・TOPIX 1973.37 (前営業日比 -8.10 、 -0.41 %)

16:04 報道
日銀、3月29日から31日に連続指値オペを実施すると通告。

日銀、金利抑制へ強硬策 連続指し値オペ 円安加速、負の連鎖も(日本経済新聞)
【考察】指し値オペの説明。日米金利差拡大に拍車→ドル買い円売り材料

16:20 要人発言
松野官房長官
「為替の安定は重要で急速な変動は望ましくない」

【考察】円安牽制発言。しかしながら、円売り止まらず。

欧州マーケット(17:00~25:30)
17:00 オープン
・ドル円: 123.925
・米国債2年利回り: 2.404 %
・米国債10年利回り: 2.512 %

17:45
125.108到達から急落

125円台は黒田日銀総裁が2015年6月に懸念を示した「黒田ライン」と呼ばれており高値の目処となっている可能性あり。今後も125.000が強いレジスタンスとして意識されそう。

21:30 経済指標
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
米国卸売在庫(速報値) 2月度:前回0.8%、予想1.2%、結果2.1%(◎)

NYマーケット(22:30~29:00)
22:30 オープン
・ドル円: 123.806
・米国債2年利回り: 2.342 %
・米国債10年利回り: 2.464 %
・ダウ平均: 34833.03 (前営業日終値 34861.25 )
・S&P500: 4541.09 (前営業日終値 4543.05 )
・ナスダック: 14177.21 (前営業日終値 14169.31 )

24:11 要人発言
米国バイデン大統領

2023会計年度予算教書を発表
バイデン米大統領、5.8兆ドル規模の予算教書提示-記録的な増税含む(Bloomberg)
【考察】富裕層だけでなく企業への増税が含まれるためにドル売り材料と推測。

23:30 経済指標
米国ダラス連銀製造業活動指数3月度:前回14、予想11、結果8.7(✕)

24:30 経済指標
米国2年債入札500億ドル:最高落札利回り前回1.553%、結果2.365%(✕)
【考察】入札不調で2年債利回り上昇。

25:30 欧州クローズ
・ドル円: 123.263
・米国債2年利回り: 2.328 %
・米国債10年利回り: 2.455 %

26:00 経済指標
米国5年債入札510億ドル:最高落札利回り前回1.880%、結果2.543%(◎)
【考察】入札好調で5年債利回り低下。

29:00 NYクローズ
・ドル円: 123.833
・米国債2年利回り: 2.336 %
・米国債10年利回り: 2.455 %
・ダウ平均: 34955.90 (前営業日比 +94.65 、 +0.27 %)
・S&P500: 4575.51 (前営業日比 +32.46 、 +0.71 %)
・ナスダック: 14354.91 (前営業日比 +185.61 、 +1.31 %)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. EUR(リスクオン通貨):前日8位
  2. USD(基軸通貨):前日5位
  3. AUD(資源国リスクオン通貨):前日2位
  4. CAD(資源国リスクオン通貨):前日1位
  5. CHF(リスクオフ通貨):前日7位
  6. GBP(リスクオン通貨):前日4位
  7. NZD(資源国リスクオン通貨):前日6位
  8. JPY(リスクオフ通貨):前日3位

【考察】
日銀の指値オペ通告→日米金利差拡大→ドル買い円売りが顕著。

米国債イールドカーブ

3/28(月)は3/25(金)に対して、ツイスト・フラットニング(短期金利上昇、長期金利下落、長短金利差縮小)。3年~10年利回りで逆イールド発生。

*ツイスト・フラットニング:直近の景気良好→政策金利引き上げ(又は予測より利上げ前進)の可能性浮上→将来は景気減速懸念→将来は利上げ見込み後退→直近のドル買い、将来のドル売り示唆

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足: ボリンジャーバンドエクスパンションし上昇トレンド。
  • 週足: ボリンジャーバンドエクスパンションし上昇トレンド。
  • 日足: ボリンジャーバンドエクスパンションし上昇トレンド。
  • 4H足:ボリンジャーバンドエクスパンションからスクイーズしつつあるも、上昇トレンド。
  • 1H足: ボリンジャーバンドエクスパンションからスクイーズしレンジ。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足実体122.351上抜け→レジサポ・トレンドライン反発→目標月足実体123.038。
(B)1H足トレンドライン下抜け→1H・4H足ネックライン121.425反発→レジサポ→目標1H足実体122.351。

②ショート
(C)1H・4H足ネックライン121.425下抜け→レジサポ→目標4H押し安値120.688。

4H足以外が上昇トレンド中であるため、下位足が上昇に転じて強い上昇になりやすい。よってロング優先

【考察】
11:00 1H足実体122.351上抜け→レジサポなく目標月足実体123.038まで一気に上昇。(A)ロング不成立。
14:00 1H足ダウ形成で123.000上抜け→リスク取ってロング狙う価値ありでした。
16:00 15M足上昇チャネル上抜け→レジサポなく124.00到達→このタイミングではロング狙い難。
20:00 15M足, 1H足ピンバー→ロング可。
21:30 15M足, 1H足ピンバー先下抜け→ロング未成立→レジサポでショート狙い可か。
28:00 下降チャネル上抜け→15M足包み足→ロング狙い可ですがNYマーケットクローズ直前でエントリーに適した時間帯ではないと考え見送り。

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