2022年4月29日(金)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. ウクライナ情勢緊迫化
ロシアにとって重要な5/9「戦勝記念日」に勝利宣言する可能性が浮上しており、ロシアはウクライナ東部への大規模攻撃を開始、首都キーウ含めた中枢への攻撃も明言。
4/27はロシア・プーチン大統領が「他国が持たない兵器を必要なら使う」発言、4/28は「ウクライナ首都キーウで大規模爆発」報道があり、リスクオフが強まってドル買い円買いが交錯する可能性あり。

2. 経済指標・要人発言
複数の米国経済指標発表が予定されいますが、米国PCEデフレータがインフレ指標として注目大。「サプライズの強い結果→ドル買い→ドル円上昇」や「サプライズの弱い結果→ドル売り→ドル円下落」を想定します。

マーケットの動き

東京マーケット前
6:00 取引開始
・ドル円: 130.833 (前営業日終値 130.831 から +0.20 pips )
・米国債2年利回り: 2.627 %
・米国債10年利回り: 2.822 %
・ドルインデックス 103.673

【考察】
ドル円前営業日終値同等スタート。

東京マーケット(9:00~15:00)(昭和の日で休場)
9:00
・ドル円: 130.785 (始値比 -4.80 pips )
・米国債2年利回り: 2.613 (始値比 -0.014 % )
・米国債10年利回り: 2.820 (始値比 -0.002 % )

【考察】
ドル円131.000をなかなか上抜けできないことからロング勢の利確や新規ショート勢が入ったためか、「ドル売り」「円買い」でドル円下落。

9:55
・ドル円: 130.619 (始値比 -21.40 pips )

15:00
・ドル円: 130.384 (始値比 -44.90 pips )
・米国債2年利回り: 2.658 (始値比 +0.031 % )
・米国債10年利回り: 2.854 (始値比 +0.032 % )

欧州マーケット(16:00~25:00)
16:00 オープン
・ドル円: 130.245 (始値比 -58.80 pips )
・米国債2年利回り: 2.631 (始値比 +0.004 % )
・米国債10年利回り: 2.837 (始値比 +0.015 % )

21:30  経済指標
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
米国PCEデフレータ3月度: FOMCでの物価見通し対象の指標であり注目度大。
前年比:前回6.4%(改定6.3)、予想6.7%、結果6.6%(△)

米国PCEコアデフレータ3月度
前月比:前回0.4%(改定0.3)、予想0.3%、結果0.3%(○)
前年比:前回5.4%(改定5.3)、予想5.3%、結果5.2%(✕)

米PCE価格指数、3月は前年比6.6%上昇 40年ぶりの高い伸び(Reuters)

米国個人所得3月度:前回0.5%(改定0.7)、予想0.4%、結果0.5%(○)
米国個人支出3月度:前回0.2%(改定0.6)、予想0.6%、結果1.1%(◎)

米国雇用コスト指数第1四半期:前回1.0%、予想1.1%、結果1.4%(◎)
米雇用コスト指数、過去最大の上昇-インフレ懸念さらに深まる(Bloomberg)

21:45 経済指標
米国シカゴ購買部協会景気指数4月度:前回62.9、予想62.0、結果56.4(✕)

NYマーケット(22:30~29:00)
22:30 オープン
・ドル円: 130.306 (始値比 -52.70 pips )
・米国債2年利回り: 2.745 (始値比 +0.118 % )
・米国債10年利回り: 2.932 (始値比 +0.110 % )
・ダウ平均: 33787.01 (前営業日終値 33916.4 から -129.39 )
・S&P500: 4253.75 (前営業日終値 4287.49 から -33.74 )
・ナスダック: 12710.42 (前営業日終値 12871.54 から -161.12 )

【考察】
米国主要3指数ギャップダウンスタート。

23:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者物価指数確報値4月度:前回65.7、予想65.7、結果65.2(✕)

24:00 月末ロンドンフィックス
【考察】
ロンドンフィックス直前から「ドル売り」「強い円買い」発生しドル円日足・4H足ヒゲ先サポート129.388付近の129.366まで急落。ロンドンフィックス通過後は、「ドル買い」「円売り」に転じて上昇。

25:00 欧州クローズ
・ドル円: 129.816 (始値比 -101.70 pips )
・米国債2年利回り: 2.721 (始値比 +0.094 % )
・米国債10年利回り: 2.906 (始値比 +0.084 % )

29:00 NYクローズ
・ドル円: 129.758 (始値比 -107.50 pips )
・米国債2年利回り: 2.717 (始値比 +0.090 % )
・米国債10年利回り: 2.901 (始値比 +0.079 % )
・ダウ平均: 32977.22 (前営業日比 -939.18 、 -2.77 %)
(NYマーケット始値比 -809.79 、 -2.40 %)
・S&P500: 4131.92 (前営業日比 -155.57 、 -3.63 %)
(NYマーケット始値比 -121.83 、 -2.86 %)
・ナスダック: 12334.65 (前営業日比 -536.88 、 -4.17 %)
(NYマーケット始値比 -375.77 、 -2.96 %)

【考察】
米国債利回り急騰を受けて米国主要3指数急落。休場明けの東京マーケットの株価指数急落が想定されます。
ドル円は日足・4H足ヒゲ先サポート129.388付近で何度か下げ止まった後、引けが近づくにつれて「米国債利回り上昇→ドル買い」「円売り」で上昇。取引開始から下落が続いていたものの日足上昇トレンドは継続のまま今週引け。土日に悪材料発生しなければ、5/2は上昇の可能性あり。

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. GBP(リスクオン通貨):前日6位
  2. JPY(リスクオフ通貨):前日8位
  3. EUR(リスクオン通貨):前日5位
  4. USD(基軸通貨):前日2位
  5. CHF(リスクオフ通貨):前日3位
  6. CAD(資源国リスクオン通貨):前日1位
  7. NZD(資源国リスクオン通貨):前日7位
  8. AUD(資源国リスクオン通貨):前日4位

【考察】
週末&月末のリバランスが入ったためか、引けに掛けて強弱が大きく入れ替わり、資源国通貨が下位独占。

米国債イールドカーブ

4/29(金)は4/28(木)に対して、ベア・フラットニング(短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差縮小)。5年~10年で逆イールド発生。

*ベア・フラットニング:直近の景気良好→景気過熱抑制のために政策金利上げの可能性浮上→長短金利上昇→長期金利高く将来も利上げ見込み→利上げが続く可能性あり→景気にブレーキ掛かりそう→リスクオン終焉に近い→ドル買い後退示唆

【考察】
4/27、4/28と同様に4/29も5月FOMCでの米利上げ期待で米国債利回り上昇の様子。

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
  • 週足:ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
  • 日足: 日足大陽線で日足レンジブレイク。上昇圧力強。
  • 4H足:ボリンジャーバンドエクスパンション中に131.000手前で停滞。トレンドラインからの乖離が大きいため深い戻しが発生する可能性あり。
  • 1H足:ボリンジャーバンドスクイーズに移行中で上昇勢い低下。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)日足ヒゲ足131.238上抜け→レジサポ→目標ラウンドナンバー132.000。
(B)1H足押し安値130.369付近まで下落後、反発→ダウ形成→目標ラウンドナンバー132.000。

②ショート
(C)トレンドライン下抜けか日足陰線確定まで様子見。

4H足以上が強い上昇トレンドであるためロング優先。ショートは(C)発生したらシナリオ構築したい。

【考察】
ロング条件未達で強い下落が発生したため様子見のみ。
結果論で言えば「1H押し安値130.369下抜け→レジサポ→目標日足・4H足ヒゲ先サポート129.388」狙いは可能でしたが、1H・15M足で長ヒゲが発生することが多く、エントリーは難しい局面だったと思います。

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