2022年7月28日(木)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
7/27注目材料であった米国FOMC結果と米国パウエルFRB議長発言において、期待されていた利上げペースや利上げ幅への言及なかったことが、総じてハト派発言と捉えられたようで「米利上げ期待低下→強いドル売り→ドル円急落」が生じました。本日もこの流れを引き継いでドル円下落優勢と考えます。

また、本日の注目材料は、米国実質GDP速報値第2四半期。
①「結果が強い数値→ドル買い→ドル円上昇」か②「結果が弱い数値→ドル売り→ドル円下落」ですが、②ドル円下落の可能性が高いと推測します。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

10:45 要人発言
雨宮日銀副総裁(Bloomberg)
「金融緩和効果は高まっている」
「金融緩和を継続する」

14:55 要人発言
雨宮日銀副総裁(Bloomberg)
「FRBの利上げ、日銀の金融政策に直接の影響はない」
「米金融政策の為替や金利への影響、注意深く点検」
「出口戦略、具体的な議論は時期尚早」

【考察】ハト派発言

欧州マーケット(16:00~25:00)

21:10 米国第2四半期決算
ファイザー
売上:予想257.4億ドル、結果277億ドル(◎)
EPS:予想1.8ドル、結果2.04ドル(◎)

21:20 米国第2四半期決算
サウスウェスト航空
売上:予想67.1億ドル、結果67.28億ドル(◎)
EPS:予想1.18ドル、結果1.30ドル(◎)

21:20 米国第2四半期決算
マスターカード
売上:予想52.6億ドル、結果55億ドル(◎)
EPS:予想2.35ドル、結果2.56ドル(◎)

21:30 経済指標
米国実質GDP速報値第2四半期:名目GDPは金額をそのまま合計したもので、実質GDPは物価変動による影響を除いて算出。速報値、改定値、確報値と発表は3回あるが、最も注目されるのは速報値。
実質GDP:前回-1.6%、予想0.4%、結果-0.9%(△)
個人消費:前回1.8%、予想1.2%、結果1.0%(✕)
GDPデフレータ:前回8.2%、予想8.0%、結果8.7%(◎)
PCEコアデフレータ:前回5.2%、予想4.4%、結果4.4%(○)

21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数:前回25.1万件(改定26.1)、予想25.1万件、結果25.6万件(△)
米国失業保険継続申請件数:前回138.4万件(改定 – )、予想137.3万件、結果135.9万件(◎)

22:56 要人発言
米国バイデン大統領(Reuters)
「FRBがインフレ抑制ために行動している中、経済の減速は当然」
「米国は正しい道を歩んでおり、雇用市場は堅調で個人消費は成長を続けている」

【考察】経済減速容認

24:00 経済指標
米国カンザスシティ連銀製造業総合指数7月度:
前回12、予想4、結果13(◎)

26:00 経済指標
米国7年債入札:「入札好調→利回り低下→ドル売り」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い」。
前回3.280%、結果3.280%(◎)

26:38 要人発言
米国イエレン財務長官
「インフレが高すぎる」
「米国経済は回復力を維持」
「FRBはインフレ対策で正しい措置を講じている」
「インフレ抑制には成長鈍化が必要」
「最大雇用に到達」
「インフレ低下の可能性がある兆候がいくつかある」

【考察】タカ派発言

NYマーケット(22:30~29:00)

29:02 米国第2四半期決算
アマゾン
売上:予想1190.9億ドル、結果1212.3億ドル(◎)
EPS:予想0.15ドル、結果-0.2ドル(✕)

29:07 米国第2四半期決算
インテル
売上:予想179.2億ドル、結果153.2億ドル(✕)
EPS:予想0.70ドル、結果0.29ドル(✕)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. JPY(リスクオフ通貨):
  2. CHF(リスクオフ通貨):
  3. NZD(資源国リスクオン通貨):
  4. GBP(リスクオン通貨):
  5. CAD(資源国リスクオン通貨):
  6. USD(基軸通貨):米国実質GDP速報値が弱い数値で2四半期連続のマイナス成長となったことで景気後退入りとなったと判断されて売り。
  7. EUR(リスクオン通貨):エネルギー価格高騰による欧州景気減速懸念で売り。
  8. AUD(資源国リスクオン通貨):

米国債イールドカーブ

7/28(木)は7/27(水)に対して、ブル(短期金利低下、長期金利低下、長短金利差縮小)。2年と10年利回りの逆イールド継続ですが、徐々に解消に向かって推移しつつあり。

*債券ブル:「安全資産債券買い→債券利回り低下」、「リスク資産売り(株式等)→安全資産債券買い」、景気後退

・ドルインデックス:日足上ヒゲ陰線、ボリンジャーバンド-1σで反発。
・米国債2年利回り:日足大陰線、サポート2.821%で反発。
・米国債10年利回り:日足大陰線、サポート2.644%で反発。
それぞれサポートに到達しており、7/29は下落一服でレンジの動きになりやすいと推測。

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
  • 週足:ボリンジャーバンド+1σ~+2σ間で上昇トレンド。
  • 日足:7/27陰線。20MA付近レジスタンス136.857で上ヒゲ反発しており、7/28は下落予想。
  • 4H足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。
  • 1H足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。
  • 15M足:ボリンジャーバンドBB-1σ上抜けし、レンジへ移行中。

【シナリオ】
①ロング
(A)日足レジスタンス136.925上抜け→レジサポ→目標1H・4H足レジスタンス137.347。

②ショート
(B)4H足押し安値136.795付近(15M足20MA付近)まで上昇→下落転換→レジサポ→目標1H・4H足サポート136.022。

【考察】前提:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上

10:00 ダウ形成→RR<2.0→(B)ショート見送り

7月通算:8勝16敗1分、勝率33.3%
7月獲得pips:-5.3

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