2022年6月8日(水)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
6/8も注目材料はありません。しかしながら、6/7には最近のドル円急騰に伴い、要人から円安牽制発言が相次ぎました。
発言内容が弱かったためにドル円への影響はほとんどありませんでしたが、今後、4/28の財務省幹部のような強い円安牽制発言が出て(Bloomberg)、一時的に大きなドル円下落が生じる可能性には注意したい。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前
8:50 経済指標
日本GDP2次速報値第1四半期
前期比:前回-0.2%、予想-0.3%、結果-0.1%(◎)
前期比年率:前回-1.0%、予想-1.1%、結果-0.5%(◎)
GDPデフレータ前年比:前回-0.4%、予想-0.4%、結果-0.5%(✕)

8:50 経済指標
日本国際収支4月度
経常収支:前回25493億円、予想5155億円、結果5011億円(✕)
経常収支(季節調整済):前回15559億円、予想4073億円、結果5115億円(○)
貿易収支:前回-1661億円、予想-7350億円、結果-6884億円(○)

東京マーケット(9:00~15:00)

14:36 要人発言
黒田日銀総裁
「家計が値上げを受け入れている、との発言は撤回する」
「緩和続け、賃金が上昇しやすい環境醸成に貢献したい」
「賃金上昇を伴い物価が2%に到達することが目標」
「円安の日本経済への影響、マクロモデルでもプラス」
「円安の影響、全体としてプラス」
「短期間の大幅な為替変動、望ましくない」
「急激な円安について様々な批判や不満が表明されているのは承知」
(Bloomberg))

【考察】円安容認・円安牽制発言で一瞬円高に振れたものの、円安を止める考えはないため、直ぐにドル円全戻し上昇

15:21 要人発言
鈴木財務相    
「円安は賃上げの力が弱い状況下ではマイナス面ある」    
「円安方向の動きにはプラス、マイナス両面がある」    


【考察】円安容認・円安牽制発言で一瞬円高に振れたものの、円安を止める考えはないため、直ぐにドル円全戻し上昇

16:42 要人発言
黒田日銀総裁
「緩和継続で経済を支える必要」
「経済はパンデミックからの回復途上」
「安定的な物価目標を達成していない」
(Bloomberg)

【考察】円安容認発言

18:05 要人発言
経済協力開発機構(OECD)経済見通し
「2022年米国成長率見通しを前回+3.7%から+2.5%へ、2023年を+2.4%から+1.2%へ下方修正


【考察】ドル売り材料

欧州マーケット(16:00~25:00)

20:00 経済指標
米国MBA住宅ローン申請指数 注目度は高くないため確認のみ。
前週比:前回-2.3%、結果-6.5%(✕)

NYマーケット(22:30~29:00)

25:00 欧州クローズ

23:00 経済指標
米国卸売在庫確報値4月度
前月比:前回2.1%、予想2.1%、結果2.2%(◎)

23:30 経済指標
米国週間石油在庫統計 :「在庫増→需要低迷・供給過多→原油・ガソリン売り材料→ドル売り」または「在庫減→需要増・供給不足→原油・ガソリン買い材料→ドル買い」材料
原油在庫:前回-506.8万バレル、予想-226.0万バレル、結果202.5万バレル(◎)
ガソリン在庫:前回-71.1万バレル、予想80.0万バレル、結果-81.2万バレル(✕)

23:37 要人発言
米国イエレン財務長官
「インフレ目標2%は適切」
「インフレ8%は許容できない」
「現在のインフレ下で、更なる赤字削減が必要」
「ガソリン価格高騰は世界中で問題」
(Reuters)

【考察】従来からのインフレ懸念発言



26:00 経済指標
米国10年債入札 「入札好調→利回り低下→ドル売り」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い」の動き。
前回2.943%、結果3.030%(✕)


【考察】入札不調で、「米国債10年利回り上昇→ドル買い」、ドル円は小幅上昇。

29:00 NYクローズ

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. EUR(リスクオン通貨):前日5位。
  2. USD(基軸通貨):前日6位。
  3. CAD(資源国リスクオン通貨):前日3位。
  4. GBP(リスクオン通貨):前日2位。
  5. AUD(資源国リスクオン通貨):前日1位。
  6. CHF(リスクオフ通貨):前日7位。
  7. NZD(資源国リスクオン通貨):前日4位。
  8. JPY(リスクオフ通貨):前日8位。

米国債イールドカーブ

6/8(水)は6/7(火)に対して、ベア・スティープニング(短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差拡大)。

*ベア・スティープニング:
直近の景気良好→景気過熱抑制のために政策金利上げの可能性浮上→長短金利上昇→長期金利高く将来も利上げ見込み→好景気継続→リスクオン→ドル買い示唆

ドルインデックス:日足長上ヒゲ陽線、ネックライン102.524かつ20MAに抑えられ上値重いもののトレンドラインに支えられており上昇継続しやすい。
米国債2年利回り:日足陽線。綺麗な上昇ダウ形成。上限2.786%直前に達しており、このまま上抜けるか、反発する注目したい。現状、2.786%上抜けの可能性高いと想定。
米国債10年利回り:日足陽線。6/7に押し目を形成したと考えれば、上昇継続しやすい。
これらの日足より、6/9のドルは上昇優位と推測します。

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド継続。
  • 週足:ボリンジャーバンド+1σで反発し上昇トレンド継続。
  • 日足:6/7陽線で引けて直近高値更新。6/8も上昇継続の可能性あり。
  • 4H足:上昇トレンドですが、ボリンジャーバンドスクイーズに移行中。
  • 1H足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。下降チャネル形成。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。

【シナリオ】前提:リスクリワード2.0以上
①ロング
(A)1H・4H足戻り高値実体132.937上抜け→レジサポ→目標週足戻り高値ヒゲ先133.810

②ショート
(B)1H足ネックライン実体132.469下抜け→レジサポ→目標1H足トレンドライン付近ラウンドナンバー132.000。

【考察】前提:リスクリワード2.0以上
12:30 132.937上抜け→レジサポ(下ヒゲピンバー)→133.079(A)ロング可
17:45 目標133.810到達→(A)ロング成立

目標損益: (133.810-132.937)×100=73.1 pips
S/L :133.079-0.35=132.729
RR: 73.1/35=2.09
結果:+73.1 pips

6月通算:4勝2敗、勝率66.7%
6月獲得pips:+166.2

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