ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
注目材料
1. 経済指標・要人発言
6/9も大きな注目材料なし。最近のドル円急騰に伴い、日本要人から円安牽制発言が相次いでいますが、ドル円への影響はほとんどなし。
仮に4/28の財務省幹部のような強い円安牽制発言(Bloomberg)が出れば、一時的に大きなドル円下落が生じる可能性には注意したい。しかし、一時的に下落しても良い押し目買いの材料にしかならないと考えます。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
10:42 要人発言
ラニル国際通貨基金(IMF)
「最近の円安はファンダメンタルズを反映している」
「円安は輸出業者や海外で利益を得る企業にはプラス、負の側面は輸入業者や家計への影響」
「インフレが安定的・持続的に達成されるまで、日銀が金融緩和を継続するのは適切」
【考察】円安牽制発言あるものの、総じて円安容認発言
欧州マーケット(16:00~25:00)
21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
前回20.0万件(改定20.2)、予想20.5万件、結果22.9万件(✕)
21:30 経済指標
米国失業保険継続申請件数
前回130.9万件(改定130.6)、予想130.5万件、結果130.6万件(△)
NYマーケット(22:30~29:00)
25:00 欧州クローズ
26:00 経済指標
米国30年債入札: 「入札好調→利回り低下→ドル売り」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い」の動き。
前回2.997%、結果3.185%(◎)
【考察】入札好調で米国債30年利回り急落。しかし、ドル買い継続しドル円下落せず。
29:00 NYクローズ
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- USD(基軸通貨):前日2位。
- JPY(リスクオフ通貨):前日8位。
- CHF(リスクオフ通貨):前日6位。
- GBP(リスクオン通貨):前日4位。
- EUR(リスクオン通貨):前日1位。
- NZD(資源国リスクオン通貨):前日7位。
- CAD(資源国リスクオン通貨):前日3位。
- AUD(資源国リスクオン通貨):前日5位。
米国債イールドカーブ
6/9(木)は6/8(水)に対して、ベア・フラットニング(短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差縮小)。
*ベア・フラットニング:
直近の景気良好→景気過熱抑制のために政策金利上げの可能性浮上→長短金利上昇→長期金利高く将来も利上げ見込み→利上げが続く可能性あり→景気にブレーキ掛かりそう→リスクオン終焉に近い→ドル買い後退示唆
ドルインデックス:日足大陽線で上昇継続しやすい。
米国債2年利回り:日足陽線でレンジ実体上限2.786%上抜け。ヒゲ先2.852%まで上昇止まりにくいと想定します。
米国債10年利回り:日足上長ヒゲ陽線。今週は上値重い状況続いていますが上昇継続しやすいと想定。
これらの日足より、6/10もドルは上昇優位と推測します。
テクニカル分析
ドル円チャート
- 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
- 週足:ボリンジャーバンド+1σで反発し、強い上昇トレンド。
- 日足:6/8大陽線で引けて直近高値更新。6/9も上昇継続の可能性あり。
- 4H足:上昇トレンドですが、ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク終了。
- 1H足:ボリンジャーバンド+1σで反発し、上昇トレンド。
- 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
【シナリオ】前提:リスクリワード2.0以上
①ロング
(A)1H・4H足戻り高値実体134.290上抜け→レジサポ→目標週足戻り高値実体134.830。
②ショート
(B)1H足ネックライン実体133.810下抜け→1H足20MA反発・レジサポ→目標1H足押し安値132.937。
【考察】前提:リスクリワード2.0以上
7:45 134.290上抜け→レジサポ→134.364(A)ロング可
10:00 S/L 134.164下抜け→(A)ロング不成立
目標損益:(134.830-134.364)×100=46.6 pips
S/L :134.364-0.20=134.164
RR: 46.6/20=2.33
結果:-20 pips
反省:週足戻り高値ヒゲ先133.810を超えた位置でしたが、日足レベルでオーバーシュートしただけとも想定されました。よって、ロング狙いは1H足レンジでは無く、4H足や日足レンジ上抜けで検討が適切だったかもしれません。
18:00 133.810下抜け→レジサポ→133.666(B)ショート可
21:00 S/L 133.916上抜け→(B)ショート不成立
目標損益:(133.666-132.937)×100=72.9 pips
S/L :133.666+0.25=133.916 (1H足戻り高値実体133.872付近)
RR: 72.9/25=2.92
結果:-25 pips
反省:ECB理事会の金融政策発表があり、レートが想定外に大きく動く可能性があったため、発表前に利確が安全でした。
6月通算:4勝4敗、勝率50.0%
6月獲得pips:+121.2
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