2022年10月5日(水)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

10/5の注目材料は、
(1)前日ドル円下落の影響:東京マーケットでドル円下落を引き継ぎやすいですが、FRBタカ派姿勢が変わることはないため、前日の下落分は全戻し上昇の可能性もあり得ると考えます。
(2)FRB当局者の発言:下記②-1が基本ですが、最近ややタカ派姿勢が弱まる文言も出始めていることに注意したい。
(3)本日の米国経済指標(特に米国ADP雇用者数と米国ISM非製造業景気指数):大きなドル円動きになる可能性あり(⑥-1,2)。
(4)政府・日銀為替介入懸念(③-3)

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

15:33 要人発言(Bloomberg)
岸田首相
「円安を経済活性化につなげることが重要」
「出口政策を含め金融政策の手法は日銀に委ねられるべきもの」
「為替レートの見通しについてコメント控える」

【考察】円安活用。円安容認とも言えるためかドル円上昇

17:49 要人発言(Bloomberg)
財務省 松本為替市場課長(立憲民主党会派財務金融部門会議での発言)
「介入資金に限界ない」
「今後も介入で過度な変動に必要な対応を取ることができる」

【考察】強い円安牽制発言でドル円下落。また、「レパトリ減税」が市場関係者間で浮上しており、為替介入なくとも円買いへの流れもでつつあり。

欧州マーケット(16:00~25:00)

20:00 経済指標
米国MBA住宅ローン申請指数:住宅販売数件数や住宅着工件数の先行指標
前週比:前回-3.7%、結果-14.2%(✕)

21:15 経済指標(Bloomberg)
米国ADP雇用者数9月度
前月比:前回13.2万人、予想20.0万人、結果20.8万人(◎)

【考察】
発表前:15M足上昇トレンド中。直前は三角持ち合い。
発表後:前回かつ予想より強い数値で上昇しましたが、統計手法変更後2回目の発表ということで、前回同様にデータ信頼度を市場が判断しかねているためかドル円反応薄。

21:30 経済指標(Bloomberg)
米国貿易収支8月度:貿易収支はGDPの構成要素。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前回-707億ドル、予想-677億ドル、結果-674億ドル(◎)

【考察】強い数値で貿易赤字縮小。ドル円上昇継続。

NYマーケット(22:30~29:00)

22:33 要人発言(Bloomberg)
OPECプラス会議
石油生産量を 1 日あたり 200 万バレル削減することに同意

【考察】事前報道通りでサプライズなし。Sell the factで原油先物WTI下落。ドル売り材料ですが、直後に注目米国経済指標発表が控えておりドル円反応薄。

22:45 経済指標
米国サービス業PMI確報値9月度:基準50、前回49.2、予想49.2、結果49.3(◎)
米国総合PMI確報値9月度:基準50、前回49.3、予想49.3、結果49.5(◎)

23:00 経済指標(Bloomberg)
米国ISM非製造業景気指数9月度:景気の先行指標として注目度大。
基準50、前回56.9、予想56.0、結果56.7(○)

【考察】
発表前:15M足上昇トレンド中。直前はアセンディングトライアングル上抜けで上昇継続示唆。
発表後:前回より弱く予想より強い数値。直前のサービス業・総合PMI確報値が前回かつ予想より強い数値の勢いに乗って、「ファンダメンタルズとテクニカル」の方向性一致でドル円上昇。しかし、144.82付近の日足・4H足抵抗では利確も入りやすかったためか、ドル円上昇継続ならず。やはり、日足・4H足抵抗には要注意。

23:30 経済指標
米国週間石油在庫統計9/30時点
「在庫増→需要低迷・供給過多→原油・ガソリン売り材料→ドル売り材料」、「在庫減→需要増・供給不足→原油・ガソリン買い材料→ドル買い材料」
原油在庫:前回-21.5万バレル、予想213.0万バレル、結果-135.6万バレル(✕)
ガソリン在庫:前回-289.1万バレル、予想-107.0万バレル、結果-472.8万バレル(✕)

【考察】在庫取り崩し→原油先物WTI上昇。しかし、ドル買いにならず。

23:22 要人発言(Reuters)
米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「2023年、利上げの見込みなし」
「コアインフレのデータが利上げペースに重要」
「来年、インフレ2%から3%に近づく予想」
「インフレが予想以上に持続」
「必要に応じて追加利上げ」

【考察】タカ派発言でドル円上昇継続。

29:00 要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「失業率が低いため、金融引き締め余地あり」
「サプライチェーンは完全に修復していない」
「8月のインフレデータでは、物価圧力は幅広く持続的」
「インフレ抑制に引き続き注力」
「インフレとの戦いは初期段階」
「経済が弱まっても利下げを急ぐべきでない」
「政策金利4-4.5%水準とすべき」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

東京マーケット:10/4のリスクオフ後退の巻き戻しと米国経済指標の弱い結果を引き継いだものの一時的な材料であることから、直ぐにドル円上昇へ転換して継続。
欧米マーケット:米国ADP雇用者数、貿易収支、サービス業・総合PMI確報値、ISM非製造業景気指数の強い数値と米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁のタカ派発言でドル円上昇継続。
しかし、145円付近は政府・日銀為替介入感が高まりロング勢の利確が入ったためか下落。米国ボスティック・アトランタ連銀総裁のタカ派発言で再上昇。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. NZD(資源国リスクオン通貨):ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が予想通り政策金利引き上げで買い。
  2. USD(基軸通貨):米国ADP雇用者数、貿易収支、サービス業・総合PMI確報値、ISM非製造業景気指数の強い数値で買い。米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁と米国ボスティック・アトランタ連銀総裁のタカ派発言で買い。
  3. AUD(資源国リスクオン通貨):
  4. JPY(リスクオフ通貨):政府・日銀の為替介入警戒で買い。金融緩和継続で売り。
  5. CHF(リスクオフ通貨):
  6. CAD(資源国リスクオン通貨):「OPECプラスの大幅減産検討合意→原油先物上昇」で買い。
  7. EUR(リスクオン通貨):
  8. GBP(リスクオン通貨):

米国債イールドカーブ

10/5(水)は10/4(火)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差縮小)でドル買い優勢。

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:9月大陽線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。一旦の上限は147.222付近と推測。
  • 週足:陽線形成中。ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク終了。上昇トレンド継続。
  • 日足:10/4上長ヒゲ陰線。ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
  • 4H足:ボリンジャーバンドスクイーズエクスパンションし下降チャネル形成しつつあり。
  • 1H足:ボリンジャーバンドエクスパンションし下降チャネル形成しつつあり。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)4H足レジスタンス144.266上抜け→レジサポ→目標1H足レジスタンス144.521。

②ショート
(B)4H足サポート143.821下抜け→レジサポ→目標4H足サポート143.393

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

・144.521上抜け→レジサポ→米国サービス業・総合PMI確報値と米国ISM非製造業景気指数発表前のため(A)ロング見送り→指標結果良好でしたが「目標値幅<20pips」のため(A)ロング見送り

10月通算:0勝1敗、勝率0.0%、平均RR –
10月獲得pips:-15.0

(Trading View)

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