ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)9/21の欧米マーケット影響
欧州オープン前から、東京マーケットの影響引き継いで「リスクオフ米国債買い→米国債利回り低下や→ドル売り」、「米国FRBタカ派姿勢→米国高金利嫌気→株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」、更に翌日の日銀金融政策決定会合公表の政策修正警戒感からか日足安値147.32へ急落。
前日FOMC公表・パウエル議長会見でのドル円上昇を全戻し。
日足終値147.57。
(2)経済指標
・日本消費者物価指数
・日銀政策金利
・米国PMI速報値
(3)要人発言
・日銀金融政策決定会合声明
・植田日銀総裁
・FRB要人
・中国人民銀行の元安牽制(元買いドル売り材料)
(4)その他
・GMとUAWの労使交渉は難航、合意には程遠い状態-関係者(Bloomberg)
・日銀金融政策決定会合のリーク報道
注目は日銀金融政策決定会合公表と植田日銀総裁会見。政策据え置きが市場コンセンサスであることから、ハト派発言はサプライズないものの、前日ドル急落しているだけに巻き戻し上昇も大きいか。
一方で、サプライズの政策修正や今後の政策修正を示唆があれば、まずは一時的な急落を想定。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:30 経済指標
日本消費者物価指数(政府統計の総合窓口)
前年比:前回3.3%、予想3.0%、結果3.2%(○)
コア前年比:前回3.1%、予想3.0%、結果3.1%(○)
コアコア前年比:前回4.3%、予想4.3%、結果4.3%(○)
8月消費者物価は3%台続く、食料やガソリン高-市場予想上回る(Bloomberg)
東京マーケット(9:00~15:00)
11:11~要人発言
為替の過度な変動にはあらゆる選択排除せずに適切に対応-鈴木財務相(Bloomberg)
【考察】円安牽制発言だが日銀会合公表直前で反応薄。
11:52 経済指標
日銀政策金利(日本銀行)(過去の発表日:9/22, 10/28, 12/20, 1/18, 3/10, 4/28, 6/16, 7/28, 9/22)
前回-0.1%、予想-0.1%、結果-0.1%(○)
11:52~要人発言
日銀金融政策決定会合声明
過去の傾向では正午付近の公表は会合参加者の意見の相違は少なく金融政策変更なし。13:00頃に近づくほど金融政策変更の可能性高い。
日銀が大規模緩和維持、先行き指針も変わらず-円売られ148円台(Bloomberg)
【考察】
発表前:金融緩和継続期待の織り込みと、政策変更・口先介入・リーク報道の警戒感が交錯してもみ合い。織り込み優勢で上昇。
発表後:現状の金融緩和政策維持。ハト派発言の円売り主導でドル円上昇。
15:30~ 要人発言
植田日銀総裁
マイナス金利解除への距離感、すごく動いたわけでない-日銀総裁(Bloomberg)
【考察】ハト派発言でドル円上昇。しかし材料不足のためか強い上昇トレンドにならず揉み合い。
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
16:14 要人発言
為替動向、高い緊張感持って注視=松野官房長官(Reuters)
【考察】円安牽制発言
22:45 経済指標
米国PMI速報値
(速報値発表日:10/24, 11/23, 12/16, 1/24, 2/21, 3/24, 4/21, 5/23, 6/23, 7/24, 8/23, 9/22)
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
製造業:前回47.9、予想48.2、結果48.9(◎)
サービス業:前回50.5、予想50.6、結果50.2(×)
総合:前回50.2、予想50.3、結果50.1(×)
23:00~要人発言
米国コリンズ・ボストン連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
FRB、金利をより高くより長く維持する必要も-ボストン連銀総裁(Bloomberg)
【考察】タカ派発言でドル円下落ストップ
23:30~要人発言
ボウマンFRB理事、複数回の追加利上げ支持する可能性を示唆(Bloomberg)
【考察】タカ派発言でドル円上昇
26:09~要人発言
米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
サンフランシスコ連銀総裁、インフレとの闘いでまだ勝利宣言できず(Bloomberg)
【考察】総じてハト派発言だが反応薄。
26:56~要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
【考察】タカ派発言でドル円上昇
28:30 経済指標
IMM通貨先物9/19時点(ポジション推移)
円ショート拡大
【考察】円売り材料
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値147.57。
政府日銀介入の警戒感と日銀金融政策決定会合公表での金融緩和継続期待の織り込みが交錯したが、期待の織り込み強くドル円じり上げ。
日銀金融政策決定会合は予想通り政策据え置きで金融緩和継続のハト派発言で上昇し、東京高値148.26を付けた。
植田日銀総裁会見では総じてハト派であったが、2022年9月会合後の為替介入実績から高値警戒感強く、日足高値148.42を付けて揉み合い。
【日本市況】円が下落、日銀は大規模緩和維持-総裁会見中に下げ拡大(Bloomberg)
欧米マーケット:
2022年9月の為替介入は欧州オープン直後であったことから、様子見が大勢を占めたのか日足高値148.42付近で揉み合い。
米国PMI速報値が総じて弱い数値で147.961まで下落したが、ラウンドナンバー148.00付近が固いサポートとなり、FRB要人の相次ぐタカ派発言で再び日足高値148.42を付けた。
日足終値148.37。
【欧州市況】株は週間で1カ月ぶり大幅安、ドイツ債ほぼ変わらず(Bloomberg)
【米国市況】米国債反発、FOMC後の売り一巡-日銀維持で円全面安(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
9/22(金)は9/21(木)に対しブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド拡大。ドル売り材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
11月公表:据え置き74.5%、25bps引き上げ25.5%、50bps引き上げ0.0%
テクニカル分析
トレード
- 月足:9月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
- 週足:9/18週、陽線から陰線形成へ移行。上昇トレンド。
- 日足:9/21大陰線。
- 4H足:下降トレンド。
- 1H足:下降トレンド。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート147.323付近まで下落→1H足レジスタンス147.580をダウ上昇→目標日足レジスタンス147.845
②ショート
(B)1H足サポート147.323をダウ下落→目標4H足サポート147.077
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
9月通算:6勝6敗1分、勝率50.0%、平均RR 2.10、獲得Pips +59.2
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