ファンダメンタルズ分析
注目材料
１．経済指標
・日本実質GDP1次速報値第4四半期
２．要人発言
・政府日銀円安牽制
・米国トランプ大統領
・FRB
３．その他
・米国祝日（President’s Day）
・地政学リスクオフ（中東、ウクライナ・ロシア）
４．参考情報
最近の相場を動かす主な材料は、①米国労働市場、②インフレ、③米国経済成長、④地政学リスク、⑤円キャリー取引（促進or巻き戻し）に分類できます。
・来週の円は上昇へ、日銀タカ派姿勢で買い圧力－ＦＲＢ高官発言も注視（Bloomberg）
・【債券週間展望】長期金利は上昇、市場想定の利上げ到達点切り上がる（Bloomberg）
・【日本株週間展望】上昇、内需関連株に買い－ＧＤＰプラス継続予想（Bloomberg）
マーケット動向
経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)
東京マーケット前
8:50 経済指標
日本実質GDP1次速報値第4四半期（内閣府）
前期比：前回0.3%（改定0.4）、予想0.3%、結果0.7%（◎）
前期比年率：前回1.2%（改定1.7）、予想1.1%、結果2.8%（◎）
GDPデフレータ［=名目GDP/実質GDP］前年比：前回2.4%（改定）、予想2.8%、結果2.8%（○）
実質ＧＤＰは３期連続プラス成長、外需押し上げ－日銀正常化に追い風（Bloomberg）
【考察】強い数値。日銀追加利上げ観測。ドル円下落。
東京マーケット(9:00~15:30)
欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)
23:23～要人発言
米国ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
（過去の発言：9/20, 11/13, 1/9, 2/17）
：政策スタンスはハト派。前回1/9タカ派、ハト派発言
フィラデルフィア連銀総裁、金利据え置きを支持－政策なお景気抑制的（Bloomberg）
【考察】タカ派発言
24:21～要人発言の影響
米国ボウマンFRB理事
（過去の発言：12/6, 1/9, 1/31, 2/5, 2/17）
：政策スタンスは中立。前回2/5経済や金融政策の見通しについてコメントなし。
ボウマンＦＲＢ理事、銀行監督の検証呼び掛け－金融政策は｢良い状態｣（Bloomberg）
【考察】タカ派発言
＜まとめ＞
東京マーケット
日足始値152.24
取引開始直後に日足高値152.39を付けると、日本実質GDP1次速報値第4四半期のサプライズ（強）を受けた日銀追加利上げ観測から日通し安値151.48へ急落して引けました。
【日本市況】長期金利15年ぶり高さ、利上げ継続観測とＧＤＰ－円上昇（Bloomberg）
欧米マーケット
欧州オープン後、欧州株上昇に連れて151.95へ上昇する、材料不足のなか日銀追加利上げ観測の影響が続いて日足安値151.34へ再下落。
一方、FRB要人タカ派発言も続きましたが、米国祝日の閑散相場となり小幅揉み合いとなり引けました。
日足終値151.51
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
＜ドル売り優勢＞
買い材料：
・米国ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、米国ボウマンFRB理事のタカ派発言
売り材料：
＜円買い優勢＞
買い材料：
・日本実質GDP1次速報値第4四半期（強）→日銀追加利上げ観測
売り材料：
・2024年6月調査想定為替レート上期144.96（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善・株上昇（円キャリー促進）
・構造的円売り（日米金融政策差[日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続]、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（自動車認証不正問題、航空燃料不足・パイロット不足・クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）
政策金利市場織り込み
・FRB：現行政策金利4.25-4.50%
FOMC市場織り込み（CME FedWatch Tool）
次回3月19日（水）公表：据え置き（97.0→97.5%）、0.25%引き下げ（3.0→2.5%）
2025年利下げ観測：0.25%×2回=0.50% → 政策金利3.75～4.00%相当
・日銀：現行政策金利0.50%
市場織り込み（東京短資株式会社）
次回3月19日（水）公表：0.25%引き上げ（2→2%）
テクニカル分析
トレードシナリオと結果
- 月足：2月陰線形成中。レンジ内、上昇トレンド。ダウ高値付近。
→ダウ継続ならレンジ上限160.83かつBB+2σ到達見込み。ダウ継続失敗なら上昇トレンド崩れてダウ高値152.03へ下落見込み。 - 週足：2/10週、上長ヒゲ陽線確定。レンジ。20MAかつ三尊右肩154.751付近。
→2/10週、20MAかつ三尊右肩に抑えられて下落想定。 - 日足：2/14陰線。BB-1σ付近。
→2/17、BB-1σ支えなら20MAへ向かって再上昇。BB-1σ下抜けならBB-2σ下落想定。 - 4H足：下降トレンド。BB-1σ付近
- 1H足：下降チャネル。
- 15M足：レンジ。
【シナリオ】
①Long
(A)1H足レンジ高値152.396かつ1H足チャネル上限をダウ上昇→目標1H足戻り高値152.737
(B)1H足戻り高値152.737をダウ上昇→目標日足高値153.154
②Short
(C)日足安値152.024をダウ下落→目標1H足押し安値ヒゲ先151.672
本日：１勝０敗、+32.2pips
2月通算：11勝5敗、勝率68.8%、RR1.99 、+234.8pips
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