ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)7/20の欧米マーケット影響
米国新規失業保険申請件数・失業保険継続申請件数、米国フィラデルフィア連銀景況指数は強弱入り交じる数値だったが、米国新規失業保険申請件数の強い数値が7月FOMC以降の追加利上げ観測に繋がりドル円上昇。
米国中古住宅販売件数と米国景気先行指数は弱い数値だったが一瞬下げた後は140.50まで急騰したが、株先物・株価指数下落のリスクオフや米国債利回り低下により140.10まで下落したが、140円キープして引け。
今週傾向の米国経済指標で強い数値なら素直に上昇、弱い数値が出ても下落は一時的で押し目買いの機会を継続。
但し、急ピッチに140円台に乗せたことで政府・日銀要人から円安牽制発言にも要警戒か。
【米国市況】株は下落、ハイテク決算失望-追加利上げ観測の逆風吹く(Bloomberg)
(2)経済指標
・日本消費者物価指数
(3)要人発言
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):ブラックアウト期間のため、いつもの様に発言や記事に要注意。
(4)その他
・米国主要企業決算
・米FRB、来週にあと1回利上げで打ち止めへ-エコノミスト予想(Bloomberg)
・日銀YCC政策、今月修正なら「かなりのサプライズ」-古沢元財務官(Bloomberg)
本日は注目度の高い材料なし。但し、日本消費者物価指数でサプライズの強い数値が出れば一時的に大きなドル円下落はあり得えそう。それでも、日銀金融政策修正の可能性は低いことから押し目買いの好機となるか。
今週は、米国経済指標で強い数値なら素直に上昇の乗り、弱い数値が出ても下落は一時的で押し目買いの機会となっている。
更に、7/19英国消費者物価指数の弱い数値、連日のECB要人ハト派発言、7/18の植田日銀総裁のハト派発言により、相対的にドルが買われやすい地合いとなっており、総じて本日もドル円上昇優位と推測。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:30 経済指標
日本消費者物価指数6月度(政府統計の総合窓口)
前年比:前回3.2%、予想3.2%、結果3.3%(◎)
コア前年比:前回3.2%、予想3.3%、結果3.3%(○)
コアコア前年比:前回4.3%、予想4.2%、結果4.2%(○)
6月の全国消費者物価は3.3%上昇に伸び拡大、市場予想通り(Bloomberg)
東京マーケット(9:00~15:00)
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
16:34 報道
日銀は現時点でYCC副作用に対応の緊急性乏しいと認識-関係者(Bloomberg)
円が対ドルで1%超下落、株式・債券先物は急伸-YCC修正巡る報道(Bloomberg)
【考察】来週の日銀金融政策決定会合でのYCC修正観測が更に後退し、強烈な円売り主導のドル円急騰。一時141.96。
18:24~要人発言
神田財務官
円急落「緊張感持って注視」 財務官、一時141円台(日本経済新聞)
【考察】強い円安牽制発言でドル円急騰ストップ。
28:30 経済指標
IMM通貨先物7/18時点(ポジション推移)
円ショート大幅縮小
<まとめ>
東京マーケット:
日本消費者物価指数の強い数値で来週の日銀金融政策決定会合でのYCC修正観測の高まりで一時ドル円下落するも、7/18植田日銀総裁のハト派発言や日経平均株価が上昇に転じたリスクオンに連れて全戻し。
きょうの国内市況(7月21日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
サプライズの日銀YCC修正見送り報道で141.96まで急騰後、神田財務官の強い円安牽制発言で141.22へ下押ししたが、YCC見送り報道は7/18植田日銀総裁のハト派発言を後押ししており、押し目買いで141.88へ再上昇。
その後、週末かつ欧米マーケットの材料不足で引けに掛けて小幅推移し、141.85でクローズ。
142円直前まで上昇したことから、来週も政府・日銀要人からの円安牽制発言に要警戒。
【欧州市況】株は2週連騰、ドイツ債が反発-ECB利上げ見通し低下(Bloomberg)
【米国市況】ハイテク株に決算絡みの売り、円は対ドル141円台後半(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
7/21(金)は7/20(木)に対しツイスト(短期金利上昇、長期金利低下)、逆イールド拡大。ドル売り材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
7月度:据え置き0.2%、25bps引き上げ99.8%。
9月度:据え置き0.2%、25bps引き上げ83.9%、50bps引き上げ16.0%
米短期金融市場、来週の0.25ポイント利上げを完全に織り込む(Bloomberg)
テクニカル分析
トレード
- 月足:7月陰線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
- 週足:7/17週、陽線形成中。
- 日足:7/20陽線。下降トレンドからレンジに移行。
- 4H足:上昇トレンド。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:下降トレンド。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート139.981又は1H足20MA付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス140.465
(B) (A)後、1H足レジスタンス140.465をダウ上昇→目標1H足レジスタンス140.861
②ショート
(C)1H足レジスタンス140.465付近まで上昇→1H足サポート139.981かつ1H足20MAをダウ下落→目標4H足サポート139.376
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
1H足サポート139.981又は1H足20MA付近まで下落→ダウ転換上昇→(A)ロング→YCC修正見送り報道で急騰→(B)ロング継続
ロング:140.191
T/P:140.898
獲得pips:+70.7
7月通算:5勝7敗、勝率41.7%、平均RR 2.70、獲得Pips +84.6
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