2025年8月21日(木)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ
テクニカル
1. トレードシナリオと結果

ファンダメンタルズ

注目材料

１．経済指標
・米国フィラデルフィア連銀景況指数
・米国新規失業保険申請件数、失業保険継続申請件数
・米国PMI速報値
・米国景気先行指数
・米国中古住宅販売件数

２．要人発言
・米国トランプ大統領
・FRB

３．その他
・米国ジャクソンホール会合（カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム、8/21～23）
・地政学リスクオフ（ウクライナ・ロシア）

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

6:23～要人発言
米国クックFRB理事
：政策スタンスは中立。
「辞任を強要されるつもりはない」
クックＦＲＢ理事「辞任を強要されるつもりはない」（Bloomberg）

東京マーケット(9:00~15:30)

【日本市況】長期金利08年以来の高水準、日銀利上げ観測強い－株続落（Bloomberg）

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

20:01～要人発言
ホワイトハウス
「米欧、貿易協定共同声明合意」
ＥＵと米国、貿易協定の概要を示す共同声明で合意（Bloomberg）

20:18～要人発言
米国ブラード・元セントルイス連銀総裁
「9月利下げ見込み」
「年内1.00%利下げ支持」
ＦＲＢ議長候補のブラード氏、年内１ポイントの利下げを支持（Bloomberg）

20:30～要人発言
米国シュミッド・カンザスシティ連銀総裁（2025年FOMC投票権あり）
：政策スタンスはタカ派。
カンザスシティー連銀総裁、「やや景気抑制的」な金融政策がなお適切（Bloomberg）

【考察】タカ派発言

20:40～要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスはハト派。
アトランタ連銀総裁、年内利下げ１回となお予想－労働市場には要注意（Bloomberg）

【考察】タカ派発言

21:30 経済指標
米国フィラデルフィア連銀景況指数
米国ISM製造業購買担当者景気指数の先行指標。
基準0、前回15.9（改定-）、予想8.2、結果-0.3（×）

21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。失業保険継続申請件数より注目度は高い。
前回22.4万件（改定）、予想23.0万件、結果23.5万件（×）

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
前回195.3万件（改定194.2）、予想195.9万件、結果197.2万件（×）

22:45 経済指標
米国PMI速報値
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
製造業：前回49.8、予想49.8、結果53.3（◎）
サービス業：前回55.7、予想54.7、結果55.4（○）
総合：前回55.1、予想54.0、結果55.4（◎）

23:00 経済指標
米国景気先行指数
前月比：前回-0.3%（改定）、予想-0.1%、結果-0.1%（○）

23:00 経済指標
米国中古住宅販売件数
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として米国新築住宅販売件数とともに重要。
件数：前回393万件（改定）、予想391万件、結果401万件（◎）
前月比：前回-2.7%（改定）、予想-0.8%、結果2.0%（◎）

24:03～要人発言
米国ハマック・クリーブランド連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスはタカ派。
次回ＦＯＭＣ、｢明日開催なら利下げに反対｣－クリーブランド連銀総裁（Bloomberg）

【考察】タカ派発言

24:29 報道
クックＦＲＢ理事の辞任促すよう要求、司法省がパウエル氏に書簡（Bloomberg）

【米国市況】すべてパウエル氏待ち､Ｓ＆Ｐ500種は今年最長の５日続落（Bloomberg）

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

＜ドル＞
買い材料：
・米国シュミッド・カンザスシティ連銀総裁、米国ボスティック・アトランタ連銀総裁、米国ハマック・クリーブランド連銀総裁のタカ派発言
・米国PMI速報値、米国景気先行指数、米国中古住宅販売件数（強）

売り材料：
・米国フィラデルフィア連銀景況指数（弱）
・米国新規失業保険申請件数、失業保険継続申請件数（弱）
・米国司法省高官、クックFRB理事解任要求報道

＜円＞
買い材料：

売り材料：
・ホワイトハウス「米欧、貿易協定共同声明合意」
・2025年6月調査想定為替レート上期145.87、下期145.56（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善（円キャリー促進）
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）