2025年8月26日(火)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ
テクニカル
1. トレードシナリオと結果

ファンダメンタルズ

注目材料

１．経済指標
・日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標
・米国耐久財受注速報値
・米国住宅価格指数
・米国S&Pケースシラー住宅価格指数
・米国リッチモンド連銀製造業指数
・米国コンファレンスボード消費者信頼感指数
・米国2年債入札

２．要人発言
・米国トランプ大統領
・FRB

３．その他
・地政学リスクオフ（ウクライナ・ロシア）

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

8:15～要人発言
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁（2025年FOMC投票権あり）
：政策スタンスは中立。
低位の中立金利の時代、「終了には程遠い」－ＮＹ連銀総裁が見解表明（Bloomberg）

【考察】金融政策や経済の見通しに言及なし

東京マーケット(9:00~15:30)

9:04～要人発言
トランプ氏がクックＦＲＢ理事を解任－住宅ローン不正疑惑を理由に（Bloomberg）

9:32～要人発言
トランプ大統領、デジタル課税を巡り輸出制限や関税を警告（Bloomberg）

10:55～要人発言
加藤財務相、為替動向「憂慮」変わらず－ＦＲＢ理事解任で円高進行（Bloomberg）

12:00～要人発言
米国クックFRB理事
：政策スタンスは中立。
トランプ氏に解任権限なし、辞任するつもりはない＝クックＦＲＢ理事（Reuters）

14:00 経済指標
日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標（日本銀行）
日銀物価目標：2.0%
加重中央値：前回1.4%、結果1.1%（×）
最頻値：前回1.4%、結果1.5%（◎）
刈込平均値：前回2.3%、結果2.0%（×）

【日本市況】株下落、トランプ氏がクック理事解任意向－円一時大幅高（Bloomberg）

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:30 経済指標
米国耐久財受注速報値：設備投資の先行指標
前月比：前回-9.3%（改定）、予想-3.9%、結果-2.8%（◎）
コア前月比：前回0.2%（改定0.3）、予想0.2%、結果1.1%（◎）

22:00 経済指標
米国住宅価格指数
前月比：前回-0.2%（改定-0.1）、予想-0.2%、結果-0.2%（○）

22:00 経済指標
米国S&Pケースシラー住宅価格指数
前月比：前回-0.34%（改定-0.32）、予想-0.20%、結果-0.25%（△）
前年比：前回2.79%（改定2.81)、予想2.25%、結果2.14%（×）

23:00 経済指標
米国リッチモンド連銀製造業指数
基準0、前回-20、予想-2、結果-7（○）

23:00 経済指標
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数
米国ミシガン大学消費者信頼感指数と同様、経済活動全体に重要な役割を果たす個人消費に関する重要指標。
前回97.2（改定98.7）、予想96.4、結果97.4（○）

24:24～要人発言
クックＦＲＢ理事の弁護士、トランプ氏の｢違法な｣解任に抗議し提訴へ（Bloomberg）

26:00 経済指標
米国2年債入札（Upcoming Auctions）
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもある。

発行額（Offering Amount）：690億ドル
最高落札利回り（High Yield）：前回3.920%、結果3.641%（◎）
応札倍率（Bid to Cover Ratio, 応札額/発行額）：前回2.62倍、結果2.69倍（◎）
外国中銀など間接入札者の落札比率（Indirect Bidder）：前回55.3%、結果57.09%（◎）
テール(Bid利回りと落札利回りの差)：前回-0.5bps、結果-1.5bps（◎）。3.641-3.656=-0.015
WI：3.656%

【考察】入札好調

26:24～要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスはタカ派。
バーキン総裁「金利調整は小幅にとどまる」－経済活動は緩やかと予想（Bloomberg）

【考察】タカ派発言

27:39～要人発言
米国トランプ大統領
「FRBでまもなく過半数獲得」

【米国市況】30年債利回り上昇、ドル下落－ＦＲＢ独立性巡る懸念で（Bloomberg）

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

＜ドル＞
買い材料：
・米国クックFRB理事「トランプ大統領に解任権限なし、辞任しない」

売り材料：
・米国トランプ大統領「クックFRB理事解任」「デジタル課税導入国へ警告」
・米国バーキン・リッチモンド連銀総裁：ハト派発言

＜円＞
買い材料：
・加藤財務相の円安牽制発言

売り材料：
・2025年6月調査想定為替レート上期145.87、下期145.56（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善（円キャリー促進）
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）