2025年11月10日(月)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ
テクニカル
1. トレードシナリオと結果

ファンダメンタルズ

注目材料

１．経済指標
・日銀、金融政策決定会合における主な意見（10月29・30日分）
・米国3年債入札

２．要人発言
・中川日銀審議委員
・日銀、政府円安牽制
・米国トランプ大統領
・FRB

３．その他
・五十日仲値
・地政学リスクオフ（ウクライナ・ロシア）

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

27:45 要人発言
米政府閉鎖、事態打開への合意「まとまりつつある」－共和上院トップ（Bloomberg）

【考察】米国政情不安後退リスクオン

東京マーケット前

7:56 報道
Enough Democrats expected to vote with Republicans to end shutdown: Sources（ABC NEWS）
米政府機関の閉鎖、終結に近づく－上院民主議員の一部が合意案支持（Bloomberg）

【考察】米国政情不安後退リスクオン

8:50　要人発言
日銀、金融政策決定会合における主な意見（10月29・30日分）
日銀10月会合、利上げ時期近づくとの意見が目立つ－来春闘の初動重視（Bloomberg）

【考察】タカ派、ハト派内容

東京マーケット(9:00~15:30)

9:22～要人発言
高市首相、来年6月の骨太方針で「より明確化」－財政運営の新目標（Bloomberg）

9:28～要人発言
米国トランプ大統領
「政府閉鎖終結近い様子」
米政府閉鎖の終結に向け前進、上院が手続き上の措置を可決（Bloomberg）

【考察】米国政情不安後退リスクオン

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあります。

12:13～要人発言
米国通商代表部（USTR）
「中国対象301条調査を１年間停止」

12:41～要人発言
中川日銀審議委員
中川日銀委員、今後のデータや情報を丁寧に確認し適切に政策判断（Bloomberg）

【考察】タカ派発言

12:48～要人発言
米国上院
「政府閉鎖終結近い」

【日本市況】日経平均600円超高、米政府閉鎖の終結期待－円・債券安（Bloomberg）

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)

20:01～要人発言
米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスは中立
SF連銀総裁、高金利を過度に長期維持する「過ち」は回避する必要（Bloomberg）

【考察】ハト派発言

24:45～要人発言
米国ムサレム・セントルイス連銀総裁（2025年FOMC投票権あり）
：政策スタンスはハト派
セントルイス連銀総裁､米経済は第1四半期に回復－追加利下げ慎重（Bloomberg）

【考察】タカ派発言

24:07～要人発言
米国共和党ジョンソン下院議長
「週末、上院投票で政府再開見込み」
米政府閉鎖、週末にかけて解除の見通し－政権は超党派の合意支持（Bloomberg）

25:02～要人発言
米国ミランFRB理事
：政策スタンスはハト派
マイラン理事、12月は0.5ポイント利下げ支持－より緩和的対応は妥当（Bloomberg）

【考察】ハト派発言

27:00 経済指標
米国3年債入札（Upcoming Auctions）
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」
「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもあります。
発行額（Offering Amount）：580億ドル
最高落札利回り（High Yield）：前回3.576%、結果3.579%（×）
応札倍率（Bid to Cover Ratio, 応札額/発行額）：前回2.66倍、結果2.85倍（◎）
外国中銀など間接入札者の落札比率（Indirect Bidder）：前回62.7%、結果63.0%（◎）
テール(Bid利回りと落札利回りの差)：前回-0.8bps、結果-1.0bps（◎）。3.579-3.589=-0.010
WI：3.589%

【考察】入札好調

29:45～要人発言
米国トランプ大統領
トランプ氏、インドとの貿易合意に近いと発言－関税いずれ引き下げ（Bloomberg）

【考察】貿易戦争緩和期待リスクオン

【米国市況】政府再開期待でリスクオン、株が上昇－巻き戻しで円下落（Bloomberg）

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

＜ドル＞
買い材料：
・米国ムサレム・セントルイス連銀総裁：タカ派発言

売り材料：
・米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁、米国ミランFRB理事：ハト派発言

＜円＞
買い材料：
・中川日銀審議委員：タカ派発言

売り材料：
・米国上院共和党スーン院内総務「政府閉鎖、合意まとまりつつある」→米国政情不安後退リスクオン
・米国上院民主党複数議員、政府閉鎖終了賛成見込み報道」→米国政情不安後退リスクオン
・米国トランプ大統領「政府閉鎖終結近い様子」→米国政情不安後退リスクオン
・米国共和党ジョンソン下院議長「週末、上院投票で政府再開見込み」→米国政情不安後退リスクオン
・米国トランプ大統領「インドと貿易合意近い」→貿易戦争緩和期待リスクオン
・2025年6月調査想定為替レート上期145.87、下期145.56（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善（円キャリー促進）
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）