2022年7月29日(金)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
7/28注目材料であった米国実質GDP速報値が2四半期連続のマイナス成長となったことで景気後退入りとなったと判断されて「米国債利回り低下→強いドル売り」と「リスクオフ円買い」でドル円急落が生じました。
本日もこの流れを引き継いでドル円下落優勢と考えますが、安値でドル円を買い損ねた実需勢にドル買い(特に本日は月末・週末五十日)で一時的にはドル円上昇もあり得ると考えます。その後は、ドル円下落優勢。

また、本日は注目材料は、米国経済指標が相次ぎます。
①「結果が強い数値→ドル買い→ドル円上昇」か②「結果が弱い数値→ドル売り→ドル円下落」ですが、②ドル円下落の可能性が高いと推測します。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:30 経済指標
日本東京消費者物価指数7月度
前回2.1%、予想2.2%、結果2.3%(◎)

8:30 経済指標
日本雇用統計6月度
完全失業率:前回2.6%、予想2.5%、結果2.6%(✕)
有効求人倍率:前回1.24倍、予想1.25倍、結果1.27倍(◎)

8:50 経済指標
日本鉱工業生産速報値6月度
前月比:前回-7.5%、予想4.0%、結果8.9%(◎)
前年比:前回-3.1%、予想-7.1%、結果-3.1%(○)

8:50 経済指標
日銀金融政策決定会合における主な意見(7/20~21)(日本銀行
「先行きは資源価格上昇による下押し圧力を受けるものの回復していくとみられる」
「物価は上昇しているが「物価安定の目標」の安定的な達成は難しい」
「物価安定の目標を実現するため金融緩和を継続することが適当」

【考察】金融緩和継続。想定内の内容。

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 月末・週末五十日

欧州マーケット(16:00~25:00)

20:00 米国第2四半期決算
エクソン・モービル
売上:予想1156.8億ドル、結果1116.7億ドル(◎)
EPS:予想3.89ドル、結果4.14ドル(◎)

20:11 要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(Bloomberg)
「米国がリセッションに陥っているとは思わない」
「インフレ抑制のためにもっとなすべきことがある」
「利上げ幅、ペースはデータ次第」

【考察】 利上げ慎重のハト派発言

21:30 米国第2四半期決算
アストラゼネカ
売上:予想104.6億ドル、結果107.71億ドル(◎)
EPS:予想1.33ドル、結果1.72ドル(◎)

21:30 経済指標
米国雇用コスト指数 第2四半期:指数の上昇は消費者物価指数や個人所得の増加につながる可能性が高い。
前期比:前回1.4%、予想1.2%、結果1.3%(○)

21:30 経済指標
米国個人所得6月度:個人消費や消費者信頼感と相関性がありGDPの先行指標。(Bloomberg)
前回0.5%(改定0.6)、予想0.5%、結果0.6%(○)

米国個人支出6月度:消費は米国のGDPで最も大きな要素でGDPの先行指標
前回0.2%(改定0.3)、予想0.9%、結果1.1%(◎)

21:30 経済指標
米国PCEデフレータ6月度:米国のインフレターゲットとして利用され、FOMC経済見通しの際に物価見通しの対象。
PCEデフレータ前年比:前回6.3%、予想6.7%、結果6.8%(◎)
PCEコアデフレータ前月比:前回0.3%、予想0.5%、結果0.6%(◎)
PCEコアデフレータ前年比:前回4.7%、予想4.7%、結果4.8%(◎)

22:45 経済指標
米国シカゴ購買部協会景気指数7月度:ISM製造業景気指数の前営業日に発表される同指標の先行指標。
基準50、前回56.0、予想55.2、結果52.1(✕)

23:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数確報値7月度:コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行指標。米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できるため注目度高い。
前回51.1、予想51.1、結果51.5(◎)

米国ミシガン大学5年インフレ予測:前回3.10%、予想2.80%、結果2.90%(○)
米国ミシガン大学期待インフレ率:前回5.3%、予想5.2%、結果5.2%(○)

28:30 経済指標
IMM通貨先物
円ショート拡大(ポジション推移

NYマーケット(22:30~29:00)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. JPY(リスクオフ通貨):
  2. CHF(リスクオフ通貨):
  3. EUR(リスクオン通貨):欧消費者物価指数・欧実質GDP速報値の強い数値やデギンドスECB副総裁のユーロ安牽制発言で買い。独雇用統計・独実質GDP速報値の弱い数値で売り。
  4. USD(基軸通貨):米国雇用コスト指数、米国個人所得・個人支出、米国PCEデフレータの強い数値で買い。
  5. CAD(資源国リスクオン通貨):
  6. GBP(リスクオン通貨):
  7. NZD(資源国リスクオン通貨):
  8. AUD(資源国リスクオン通貨):

米国債イールドカーブ

7/29(金)は7/28(木)に対して、ツイスト・フラットニング(短期金利上昇、長期金利低下、長短金利差拡大)。2年と10年利回りの逆イールド継続ですが、徐々に解消に向かって推移しつつあり。

*ツイスト・フラットニング:直近の景気良好→政策金利引き上げ(又は予測より利上げ前進)の可能性浮上→将来は景気減速懸念→将来は利上げ見込み後退→直近のドル買い、将来のドル売り示唆

・ドルインデックス:日足上下長ヒゲ陰線。
・米国債2年利回り:日足コマ足陽線、サポート2.821%で反発。
・米国債10年利回り:日足コマ足陰線、サポート2.644%で反発。

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
  • 週足:ボリンジャーバンド+1σ下抜けて上昇トレンドからレンジに推移。
  • 日足:7/28大陰線。7/29も下落予想。
  • 4H足:ボリンジャーバンド-2σバンドウォークで下降トレンド。
  • 1H足:ボリンジャーバンド-2σ~-1σ間を推移の下降トレンド。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H戻り高値134.702上抜け→レジサポ→目標4H足レジスタンス135.559。

②ショート
(B)1H足戻り高値134.702付近まで上昇→1H足サポート134.226下抜け→レジサポ→目標1H足サポート133.827。

【考察】前提:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上

12:00 134.226下抜け→レジサポなく133.827到達→(B)ショート見送り

7月通算:8勝16敗1分、勝率33.3%
7月獲得pips:-5.3

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