2022年7月27日(水)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
本日の注目材料は、米国FOMC結果と米国パウエルFRB議長発言。CME FedWatch Toolによれば75bps利上げが約75%、100bps利上げ約25%が織り込み済。

下記①と③でドル円の動きは想定しやすい。②はドル円下落と上昇のいずれもありそうですが、日足ドルインデックスが上昇続きであることに重きを置いて考えるなら、②-1がやや優勢と推測します。

①「50bps利上げやハト派発言→強いドル売り→ドル円急落」
②-1「市場コンセンサス通り75bps利上げ→Sell the factならドル売り→ドル円急落」
②-2「市場コンセンサス通り75bps利上げ→ドル買い→ドル円上昇」
③「100bps利上げやタカ派発言→強いドル買い→ドル円急騰」

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

14:00 経済指標
日本景気動向指数確報値5月度
景気先行指数:前回101.4、結果101.2(✕)
景気一致指数:前回95.5、結果94.9(✕)

欧州マーケット(16:00~25:00)
20:00 経済指標
米国MBA住宅ローン申請指数:住宅販売数件数や住宅着工件数の先行指標
前週比:前回-6.3%、結果-1.8%(◎)

21:30 経済指標
米国卸売在庫速報値6月度
前回1.8%(改定1.9)、予想1.5%、結果1.9%(○)

21:30 経済指標
米国耐久財受注速報値6月度(Bloomberg)
前月比:前回0.8%、予想-0.4%、結果1.9%(◎)
コア前月比:前回0.7%(改定0.5)、予想0.1%、結果0.3%(○)

22:00 米国第2四半期決算
ボーイング
売上:予想175.5億ドル、結果166.81億ドル(✕)
EPS:予想-0.16ドル、結果-0.37ドル(✕)

23:00 経済指標
米国中古住宅販売成約指数6月度(Bloomberg)
前月比:前回0.7%(改定0.4)、予想-0.9%、結果-8.6%(✕)

23:30 経済指標
米国週間石油在庫統計
「在庫増→需要低迷・供給過多→原油・ガソリン売り材料→ドル売り」、「在庫減→需要増・供給不足→原油・ガソリン買い材料→ドル買い」

原油在庫:前回-44.5万バレル、予想-133.2万バレル、結果-452.3万バレル(✕)
ガソリン在庫:前回349.8万バレル、予想-105.1万バレル、結果-330.4万バレル(✕)

27:00 経済指標
米国FRB政策金利
前回1.50-1.75%、予想2.25-2.50%、結果2.25-2.50%(○)

27:00 要人発言
米国FOMC声明(Bloomberg)
「投票12対0で75bps利上げ、満場一致」
「最近の消費と生産の指標は軟調に推移」
「ここ数ヶ月の雇用増加は堅調で失業率は堅調に低水準」
「インフレ率は、需給逼迫、食品・エネルギー価格の上昇、かつより広範な物価上昇圧力によって依然として高い水準」

【考察】
発表前:タカ派姿勢の期待のためかドル円上昇。
発表後:期待に反し、「最近の消費と生産が鈍化」の文言が追加、「中国ロックダウン」の文言が削除で、前回と今回FOMCの声明文内容に大きな違いなし。Sell the factか。

27:32-28:25 要人発言
米国パウエルFRB議長(Bloomberg)
「インフレ低下が不可欠」
「バランスシートの大幅削減を継続」
「利上げ幅はデータ次第」
「今後数ヶ月で、インフレ低下の決定的な証拠に注視」
「ある時点で利上げ速度を緩めることが適切」
「必要であれば、大幅利上げに躊躇しない」
「個人消費は大きく減速」
「賃金の伸びが増大」
「総需要は相変わらず強い」
「次回FOMCで、通常以上の利上げは適切」
「ある時点で、利上げペースの緩和が適切」
「経済データを考慮すると、今回75bps利上げは適切」
「ガイダンスは示さず、会合ごとに新たな判断すべき時期」
「直近のインフレ指標は予想より悪い」
「リセッションにはならない」
「経済のスローダウンが必要」
「ソフトランディングへの道は狭く、更に狭くなる可能性がある」
「間違いを犯さないように努力」
「米国はリセッション入りしていない」
「雇用と賃金の成長は景気後退を示さない」
「金利引き上げペースの緩和時期は未定」
「消費者物価指数と個人消費支出を監視。インフレ把握には個人消費支出がもっとも良い指標」
「金曜に発表される労働コスト指数は重要指標」
「FRBは米国のリセッション入りか否かの判断はしない」

【考察】期待されていた利上げペースや利上げ幅への言及なかったことが、総じてハト派発言と捉えられたよう。「米利上げ期待低下→強いドル売り→ドル円急落」。CME FedWatch Toolによれば、9月FOMCの利上げ織り込みは、50bpsが66%、75bpsが34%、100bpsが0%となり、大きく織り込みが剥落しました。しかし、利上げ実施が継続されることには変わらず、ドル売りが加速するとは考えにくい。

NYマーケット(22:30~29:00)

29:07
米国第2四半期決算
メタ(旧フェイスブック)
売上:予想289.4億ドル、結果288.2億ドル(✕)
EPS:予想2.59ドル、結果2.46ドル(✕)

29:08
米国第2四半期決算
フォード
売上:予想343.0億ドル、結果379.1億ドル(◎)
EPS:予想0.45ドル、結果0.68ドル(◎)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. GBP(リスクオン通貨):
  2. AUD(資源国リスクオン通貨):豪消費者物価指数(CPI)が弱い数値で売り。
  3. EUR(リスクオン通貨):独GfK消費者信頼感調査の弱い数値で売り。欧州のガス供給懸念で売り。
  4. NZD(資源国リスクオン通貨):
  5. CAD(資源国リスクオン通貨):
  6. CHF(リスクオフ通貨):
  7. JPY(リスクオフ通貨):
  8. USD(基軸通貨):米国FOMC結果のハト派内容と米国パウエルFRB議長のハト派発言で売り。

米国債イールドカーブ

7/27(水)は7/26(火)に対して、ブル(短期金利低下、長期金利低下、長短金利差縮小)。2年と10年利回りの逆イールド継続。

*債券ブル:「安全資産債券買い→債券利回り低下」、「リスク資産売り(株式等)→安全資産債券買い」、景気後退

・ドルインデックス:日足大陰線。
・米国債2年利回り:日足陰線包み足。20MAを上ヒゲで反発。
・米国債10年利回り:日足下ヒゲピンバー陰線。
7/28は下落優勢と推測。

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
  • 週足:ボリンジャーバンド+1σ~+2σ間で上昇トレンド。
  • 日足:7/26下ヒゲ陽線。20MA付近のレジスタンスまで上昇。よって、一旦下落から再度上昇の可能性あり。
  • 4H足:20MA上抜け。一旦の下落の可能性あり。
  • 1H足:上昇チャネル。
  • 15M足:ボリンジャーエクスパンションし、上昇トレンド。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H・4H足レジスタンス137.072上抜け→レジサポ→目標1H足レジスタンス137.559。

②ショート
(B)1H足上昇チャネル下抜け→レジサポ→目標1H・4H足サポート135.981。

【考察】前提:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上

トレード1
24:15 137.072上抜け→レジサポ→(A)ロング
27:15 S/L 136.035到達→(A)ロング失敗

ロング:137.185
目標利益:(137.559-137.185)×100=37.4 pips
S/L :137.185-0.15=136.035
RR: 37.4/15=2.49
結果:-15.0 pips

7月通算:8勝16敗1分、勝率33.3%
7月獲得pips:-5.3

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