ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
注目材料
1. ウクライナ情勢緊迫化
ロシアにとって重要な5/9「戦勝記念日」に勝利宣言する可能性が浮上しており、ロシアはウクライナ東部への大規模攻撃を開始。
本日5/9にウクライナ情勢悪化に関する報道や発言あれば、ドル買い円買いが交錯してドル円が不規則な動きになりやすいため、引き続き警戒したい。
2. 経済指標・要人発言
本日は注目度の高い材料なし。よって、先週5/6注目材料であった米国雇用統計の流れを引き継ぐ可能性あり。従って、ドル買いドル円上昇優勢と推測します。
マーケットの動き
東京マーケット前
6:00 取引開始
ドルインデックス、米国債利回りが月足上限に到達しているため、上昇継続するためにも一旦の調整下落が生じる可能性あるか注視したい。
8:50 経済指標
日銀金融政策決定会合議事要旨
「消費者物価の前年比はエネルギー価格などの上昇を反映して0%台半ばとなっているとの認識」
「企業が原材料コストの上昇を小売価格に転嫁する動きが拡がっているように見受けられる」
「米国利上げの加速に伴いわが国の長期金利に対する上昇圧力も高まる可能性はあるが、景気刺激効果を維持する観点から、指値オペを含めた各種の対応により、上昇圧力を抑制し金融市場調節方針を実現することが重要である」
金融政策は資源価格や為替自体でなくその影響考慮と1委員-日銀要旨(Bloomberg)
【考察】
想定通りのハト派内容
東京マーケット(9:00~15:00)
株価指数ギャップダウンスタートし、日足陰線引け。
欧州マーケット(16:00~25:00)
21:03 要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「インフレ2%の目標に戻すつもり」
「インフレが高すぎるためFRBは行動する必要がある」
【考察】
タカ派発言
NYマーケット(22:30~29:00)
23:00 経済指標
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
米国卸売在庫確報値3月度:速報値でなく確報値であるため注目度は低め。
前回2.3%、予想2.3%、結果2.3%(○)
26:23 要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「インフレが加速していない兆候が見られる」
「0.75%利上げ確率は低いが、状況が変われば必要になる可能性がある」
「0.50%の利上げを継続することが望ましい。それより大幅な利上げの必要はない」
アトランタ連銀総裁、0.5ポイントより大幅な利上げは必要ない(Bloomberg)
【考察】
0.75%利上げ否定したことでハト派発言か。
25:00 欧州クローズ
29:00 NYクローズ
米国主要3指数ギャップダウンスタートし、日足陰線で引け。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- JPY(リスクオフ通貨):前日5位。世界株価指数急落→リスクオフ円買い
- EUR(リスクオン通貨):前日1位。ロシアにとって重要な5/9「戦勝記念日」で急速なウクライナ情勢悪化なく地政学リスクオフ後退。
- USD(基軸通貨):前日2位。世界株価指数急落→リスクオフドル買い
- GBP(リスクオン通貨):前日3位。ロシアにとって重要な5/9「戦勝記念日」で急速なウクライナ情勢悪化なく地政学リスクオフ後退。
- CHF(リスクオフ通貨):前日6位。
- CAD(資源国リスクオン通貨):前日7位。
- NZD(資源国リスクオン通貨):前日4位。世界株価指数急落→リスクオフ資源国通貨売り
- AUD(資源国リスクオン通貨):前日8位。世界株価指数急落→リスクオフ資源国通貨売り
米国債イールドカーブ
5/9(月)は5/6(金)に対して、ブル・スティープニング(短期金利低下、長期金利低下、長短金利差拡大)。
*ブル・スティープニング:直近の景気後退→政策金利下げ(又は利上げ期待後退)の可能性浮上→将来の金利もやや低下見込み→景気後退懸念→リスクオフ→ドル売り示唆
テクニカル分析
ドル円チャート
- 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
- 週足:5/2の週は下ヒゲ陽線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
- 日足: 5/6陽線で引け。上昇トレンドは継続。
- 4H足:ボリンジャー横向きでレンジ。
- 1H足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。
- 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズでレンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足実体130.759上抜け→レジサポ→目標ラウンドナンバー131.000。
(B)ラウンドナンバー131.000上抜け→レジサポ→目標日足ヒゲ先131.255。
②ショート
(C)4H押し安値130.150かつ20MA下抜け→レジサポ→目標1H足サポート129.534。
日足以上の上昇トレンドが崩れていないためロング優先。
【考察】
11:00 130.759上抜け→レジサポ(1H足下ヒゲピンバー)→(A)ロング可
12:30 目標131.000到達→(A)ロング成立
15:15 131.000上抜け→レジサポ・15M足包み足発生→(B)ロング可
16:00 目標131.255到達→(B)ロング成立
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