2022年8月4日(木)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
8/3は、懸念していた米中関係悪化によるリスクオフの影響はほとんど見られず。また、8/2に引き続き米国金融当局者からタカ派発言が相次いたことと、米国経済指標が軒並み強い数値であったことでドル円上昇となりました。本日も、このドル円上昇の影響を引き継ぎやすいと考えます。

本日も米国経済指標が相次ぎますが注目度は中程度。
①「結果が強い数値→ドル買い→ドル円上昇」か②「結果が弱い数値→ドル売り→ドル円下落」ですが、余程のサプライズがない限り動きは小さいと推測します。
米国金融当局者発言もタカ派内容に変わりはないと想定されるため、強いドル円上昇にはならないと考えます。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

欧州マーケット(16:00~25:00)

20:00 経済指標(Bloomberg)
英国中銀政策金利8月度:前回1.25%、予想1.75%、結果1.75%(○)

20:07 経済指標
英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
「MPCのメンバー8人は1.75%利上げ支持、残り1人は1.50%利上げ支持」
「インフレは10月に13.3%でピークの見込み」
「今年、第4四半期の景気後退入りを予想」
「9月会合後、英国債売却開始の予定」

【考察】予想通り利上げ幅0.50%だったものの、発表直前まで強いポンド買いが続いていたためSell the factになった様子。また、MPC議事要旨で、リセッション入りが予想されたことで、ポンド売り加速したと推測。

20:30 経済指標
米国チャレンジャー人員削減7月度:雇用統計の2日前に発表される。「前回より高い数値→ドル売り材料」、「前回より低い数値→ドル買い材料」
前年比:前回58.8%、結果36.3%(◎)

20:39 要人発言
英国ベイリー中銀(BOE)総裁
「今年後半にリセッションに陥る可能性」
「エネルギー価格の高騰が収入などを直撃する可能性」
「インフレ圧力は著しく強まる可能性」
「インフレ率を目標2%に戻すことが最優先事項」
「今後の会合で、あらゆる選択肢を検討する」
「インフレは低所得者層に深刻な影響を与える」

【考察】 リセッション懸念→リスクオフ円買い材料

20:52 要人発言(Bloomberg)
岸防衛相
「中国発射の弾道ミサイル5発が日本のEEZ内に落下」
「日本のEEZ内への中国ミサイル落下は初めて」
「外交ルートで中国に抗議」

【考察】 リスクオフ円買い

21:30 経済指標
米国貿易収支7月度:貿易収支はGDPの構成要素。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前回-855億ドル(改定-849)、予想-801億ドル、結果-796億ドル(◎)

21:30 経済指標(Reuters)
米国新規失業保険申請件数:前回25.6万件(改定25.4)、予想25.9万件、結果26.0万件(✕)
米国失業保険継続申請件数:前回135.9万件(改定136.8)、予想137.0万件、結果141.6万件(✕)

NYマーケット(22:30~29:00)

25:33 要人発言(Reuters)
米国メスター・クリーブランド連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「現在、景気後退に陥っていない」
「ソフトランディングの道はまだある」
「労働市場は健全」
「FRBは目標インフレ率の達成にコミット」

【考察】タカ派発言

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. JPY(リスクオフ通貨):英国リセッション懸念で買い。「中国軍が発射した弾道ミサイル5発が日本のEEZ内に落下→地政学リスクオフ」で買い。
  2. EUR(リスクオン通貨):
  3. CHF(リスクオフ通貨):
  4. NZD(資源国リスクオン通貨):
  5. AUD(資源国リスクオン通貨):
  6. GBP(リスクオン通貨):英国中銀(BOE)と英国ベイリー中銀総裁が高インフレとリセッションの可能性が示されたこと売り。
  7. USD(基軸通貨):
  8. CAD(資源国リスクオン通貨):

米国債イールドカーブ

8/4(木)は8/3(水)に対して、ブル(短期金利低下、長期金利低下、長短金利差縮小)。2年と10年利回りの逆イールド継続。

*債券ブル:「安全資産債券買い→債券利回り低下」、「リスク資産売り(株式等)→安全資産債券買い」、景気後退

・ドルインデックス:日足陰線。上昇チャネル内に回帰。
・米国債2年利回り:日足陰線。レジスタンス3.05%付近で上値抑えあり。
・米国債10年利回り:日足陰線。レジスタンス2.742%付近で上値抑えあり。
総じて、8/5はドル売り優勢と推測します。

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足:ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク終了し、+2σ~+1σ間を推移。
  • 週足:20MAから急反発上昇中。
  • 日足:8/3陽線。ボリンジャーバンド-1σで反発しレンジ推移。
  • 4H足:上昇チャネル。
  • 1H足:ボリンジャーバンド-1σ下抜けてレンジ推移。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズし、レンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)4H足戻り高値134.514上抜け→レジサポ→目標ラウンドナンバー135.000。

②ショート
(B)1H足20MAかつ押し安値133.549下抜け→レジサポ→目標1H足押し安値133.134。

【考察】前提:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上

トレード1
21:30 133.549下抜け→レジサポ→(B)ショート
22:00 S/L 133.569到達→(B)ショート失敗

ショート:133.429
目標利益:(133.429-133.134)×100=29.5 pips
S/L :133.429+0.14=133.569
RR: 29.5/14=2.11
結果:-14.0 pips

トレード2
23:30 133.549下抜け→レジサポ→(B)ショート
23:45 T/P 133.134到達→(B)ショート成立

ショート:133.412
目標利益:(133.412-133.134)×100=27.8 pips
S/L :133.412+0.13=133.542
RR: 27.8/13=2.14
結果:+27.8 pips

8月通算:3勝2敗、勝率60.0%
8月獲得pips:+83.3

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